「姫様!」
旅の途中で、何度この声を聞いたでしょうか。お忍びの道中でも関係なく叫び、ガーネットに無視され、ジタンには煙たがられる。
FF9のスタイナーは、序盤だけ見れば間違いなく「困った大人」です。
ところが物語が進むにつれて、評価がひっくり返ります。プレイを終えたあと、なぜか一番心に残っているのがこの騎士だった、という人は少なくありません。
頑固一徹な男が、いつ、どうやって変わっていったのか。その道筋を追ってみます。
※ストーリーの核心に触れる箇所があります。未プレイの方はご注意ください。
基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | アデルバート・スタイナー |
| 年齢 | 33歳 |
| 身長 | 190cm |
| 所属 | アレクサンドリア王国の近衛騎士、プルート隊隊長 |
| 性格 | 生真面目で頑固、忠義に厚い |
| 声優 | 広田みのる(『ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア』より) |
原作のFF9は音声のないゲームです。声優の情報は、後年の作品での出演にもとづいています。

孤児から近衛騎士へ
スタイナーの来歴は、あまり多く語られません。それでも確認できる範囲で、胸を打つ部分があります。
資料によれば、戦災孤児だった彼は5歳のときにアレクサンドリアの騎士に拾われました。
16歳で自らも騎士となり、23歳の御前試合でベアトリクスに勝利したことをきっかけに、プルート隊を結成します。拾ってくれた国と王家に、これ以上ないほどの恩を感じていたのでしょう。
だからこそ、彼の忠誠はあれほどまでに揺るぎません。命令には疑いなく従うことが、スタイナーにとっての生き方そのものだったのです。
序盤のスタイナーは、正直うるさい

率直に言ってしまうと、旅の序盤の彼は、かなり騒がしい人物です。
- 盗賊のジタンを毛嫌いし、事あるごとに対立する
- お忍びの旅にもかかわらず「姫様」と叫ぶ
- ガーネットに城へ帰るよう繰り返し進言し、無視される
笑えるやり取りが多い反面、本人は大真面目。融通が利かないだけで、悪意はひとかけらもありません。その不器用さが、愛嬌にもなっていました。
加えて、プルート隊の評価は思わしくなく、ベアトリクス率いる部隊と比べて悔しい思いをすることも多いようです。
実直に務めているのに報われない、という立場が、後の変化への下地になっているように感じられます。
「自分の無いヤツ」と言われて

スタイナーが変わる転機は、物語の後半に訪れます。
バクーから「自分の無いヤツ」と指摘されたことが、きっかけとされています。命令に従うだけの自分を、初めて突きつけられた瞬間です。そこから彼は、少しずつ自分の頭で考えることを覚えていきます。
権力と希望の板挟みになりながら、それでも逃げない。守るべきもののために剣を振るう騎士へと変わっていく過程は、FF9の仲間たちの成長のなかでも、とりわけ静かで力強い部分です。
終盤、苦悩するジタンを救うために仲間と駆けつける場面もあります。序盤にあれほど反目していた二人を思い返すと、胸が熱くなります。

ビビ殿とおじちゃん

スタイナーとビビの関係は、FF9の隠れた名コンビです。
スタイナーはビビを「ビビ殿」と呼び、敬意をもって接します。一方のビビは、スタイナーを「おじちゃん」と慕っています。
不思議な呼び名のやり取りは、見た目も年齢もまるで違う二人の距離感をよく表しています。
後半の電撃作戦では、ビビと組んで出撃します。不安を抱えるビビを鼓舞する姿は、序盤の騒がしさからは想像もつかないほど頼もしいものです。

戦闘性能:頼れる前衛

戦闘面でのスタイナーは、剣術を主体とするパワータイプです。
- パーティで最も攻撃力が高く、強い装備を扱える
- 素早さと魔力は低めの前衛型
- 序盤は技が少なく、通常攻撃が中心
- 終盤は通常攻撃でも高いダメージを出せる
- トランス時は「たたかう」のダメージが通常の3倍になる
全体攻撃が中盤まで使えない点から、攻略資料ではボス戦向きと評価されています。
魔法剣
スタイナーの大きな特徴が、魔法剣です。ビビがパーティにいるときだけ使えるようになり、武器に属性を付与します。
| 属性 | 魔法剣の例 |
|---|---|
| 火 | ファイア剣、ファイラ剣、ファイガ剣 |
| 氷 | ブリザド剣、ブリザラ剣、ブリザガ剣 |
| 雷 | サンダー剣、サンダラ剣、サンダガ剣 |
| その他 | バイオ剣、ウォータ剣、フレア剣、ジハード剣 |
ジハード剣は敵全体を狙えます。敵の弱点を突ける場面では、特に強力です。ビビとの絆が、ここでも戦闘の形になっているのが面白いところです。
剣技
剣技にもバリエーションがあります。
- 攻撃系:暗黒剣、サガク剣、雷鳴剣、ストックブレイク、クライムハザード、ショック
- 弱体系:いあいぬき、パワーブレイク、アーマーブレイク、メンタルブレイク、マジックブレイク
- 支援系:突撃
ストックブレイクとクライムハザードは敵全体を狙えます。大ダメージを狙うなら、ここが軸になります。
なぜスタイナーは愛されるのか
序盤は煙たがられながらも、最終的に好かれる。その理由は、いくつか挙げられます。
ひとつは、真面目さがそのまま笑いになる点。ずれた言動に悪意がなく、見ていて憎めません。
もうひとつは、成長の描き方。自分の意見を持たなかった男が、悩みながら自分の答えを出す。この過程にはごまかしがありません。
そして仲間を信じる姿勢。ジタンやビビに向ける眼差しが変わっていく様子は、FF9の優しさを象徴しているように思えます。
まとめ
アデルバート・スタイナーは、孤児として拾われた恩に報いようと、命令に従い続けた騎士です。
融通が利かず、騒がしく、ときに足を引っ張る。それでも旅のなかで「自分で考える」ことを覚え、守るべきもののために剣を振るう人物へ成長しました。
FF9を遊び直すときは、序盤のスタイナーを少し愛おしく眺めてみてください。
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よくある質問(FAQ)
- スタイナーの年齢は?
-
33歳です。身長は190cmとされています。
- スタイナーの声優は?
-
広田みのるさんです。原作のFF9は音声なしで、後年の作品での出演にもとづく情報です。
- スタイナーの魔法剣はどう使う?
-
ビビがパーティにいるときに使えます。武器に属性を付与し、敵の弱点を突くと効果的です。
- スタイナーはなぜジタンを嫌っていた?
-
盗賊であるジタンに強い警戒心を持っていたためです。ガーネット救出後は、少しずつジタンを認めるようになります。
- プルート隊とは?
-
スタイナーが率いる、アレクサンドリア王国の騎士団です。23歳の御前試合でベアトリクスに勝ったことをきっかけに結成された、と紹介する資料があります。
- スタイナーのトランス効果は?
-
「たたかう」のダメージが通常の3倍になります。攻略資料によれば、ブラッドソード装備時は1.5倍です。
- スタイナーはどんな戦い方が向いている?
-
全体攻撃が中盤まで使えないため、ボス戦で力を発揮するタイプです。ビビと組んだ魔法剣で、属性の弱点を突く戦い方が向いています。
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