RPGにおいてストーリーは重要な要素のひとつですが,そのストーリーの発端だったり,導き手だったり,中心だったりする敵キャラクターっていませんか?
作品の中でも特に重要な役割を与えられた敵キャラクターを”ヴィラン (villain)”と呼称します。
皆さんはご存じのタイトルのなかで,印象に残っているヴィラン勢はいますか?苦戦した,かっこよかった,見方が変わった…と色々あると思います。
ヴィランの意味は”悪人,悪役”なのですが,必ずしもそうではないことがあります。日本では悪役にも理由があるとして,出生や背景を描いたストーリーを構成することはしばしばあります。
そして、日本を代表するRPG「ファイナルファンタジー」も例外ではありません。
そこで今回は,歴代FFシリーズで人気を博したヴィラン勢ランキングをご紹介します!
本ランキングはFF35周年を記念した企画「FF大投票」を参考にしたものとなっています。また、FFファン歴20年以上、全シリーズプレイ時間10,000時間の私による独断と偏見が含まれていますので、ご了承ください。
ヴィラン勢はシナリオに密接に関わることが多いため,一部ネタバレ内容を含むことがあります。
核心には触れないようにしていますが,気になる方はご注意ください。
第10位 ジェネシス(クライシスコアFFVII)

第10位は『クライシスコアFFVII(CCFFVII)』よりジェネシスです。
神羅カンパニーの精鋭部隊ソルジャーのなかでもクラス1stというトップの実力者であり,古典叙事詩「LOVELESS」の愛読家かつ研究者です。
美しい容姿が目を引くところですが,声優がGacktさんということで話題となりました。これにはちょっとした経緯があるのですが,それは後述します。
彼は『FFVII』でおなじみのセフィロスと親交が深く,同僚でもありライバルでもあるという関係でした。
その高貴さからか近寄りがたい印象ですが,実はファンクラブが設立されるほど女性から人気を誇っていました。

ここまでだと容姿端麗の強い戦士という印象だと思います。ところが彼にはある重大な欠陥がありました。そしてその欠陥によりジェネシスがクラス1stの実力を持った要因であることも判明します。
ジェネシスはその欠陥の克服のため,手段を選ばず襲撃を仕掛けるようになります。その様はまるでモンスターです。
この辺りの詳細はシナリオの核心に触れますので,気になる方はぜひ『CCFFVII』をプレイしてみてください。かなりの名作として人気タイトルです。
さて,声優でGacktさんが起用されたとお伝えしましたが,ジェネシスが初登場したシーンが関係しています。
実は初登場は『CCFFVII』ではなく,『ダージュ・オブ・ケロべロスFFVII(DCFFVII)』という作品で、ある条件を満たすことで観られる特殊なエンディングで初登場します。
「DCFF7 ジェネシス」で調べると、Youtube動画が出てきます。
この異例の事態が事の発端です。これが初登場シーンで,彼がジェネシスであるという描写は『DCFFVII』にはありません。
こちらは『DCFFVII』とGacktさんとのコラボ企画”Project G”と呼ばれるもので,『DCFFVII』の主題歌をGacktさんが担当したそうです。
そうした経緯から,後にジェネシスと名付けられた彼はGacktの声を発し,容姿もGacktがモデルになるという結果に…。
話題に尽きない闇落ちイケメンがランクインしたのは,Gackt効果もあるのでしょうか。
関連記事はこちら!
商品情報はこちら!
第9位 ゼノス・イェー・ガルヴァス(FFXIV)

第9位は『FFXIV』よりゼノス・イェー・ガルヴァスです。
ガレマール帝国軍第XII軍団長にして,皇位継承権第一位の皇太子でもあります。『FFXIV 紅蓮のリベレーター』をプレイした方なら,印象深いのではないでしょうか。
戦いを”狩り”と称するなど絶対的なこだわりと独自の哲学を持っており,その圧倒的な強さから「戦の天才」と言われています。
政や皇位継承には全く興味がなく,邪魔する者は誰であっても処分する非常に冷酷かつ残忍な性格。戦いを愉しむ姿はまさに戦闘狂で,プレイヤーに強烈な印象を与えました。
ゼノスが使用する武器は刀ですが,リボルバー式の鞘に3本の刀を差して持ち歩いています。
「狩りの道具として都合がいい」という理由で愛着はなく,戦闘中に折れたり刃こぼれしても対応できるためだそう。
3本の刀は「風断」「雷切」「アメノハバキリ」と呼ばれ,これらを組み合わせた剣技「秘剣風雷妖」や周囲の敵を吹き飛ばす「圧縮剣気」など非常に多彩な技を使用します。戦の天才と呼ばれるだけあって,戦いのなかで己の技を試し,磨いてきた賜物なのでしょう。
ゼノスにとっての戦は「己が命を賭けて戦うに値する相手」を探すための手段であり,彼はそんな相手を希求しています。
ですので最高指揮官であるにも関わらず積極的に戦線に出て剣を振るいます。敵の絶望を煽り,逆鱗に触れ,より強い敵に仕立て上げた上で戦います。
光の戦士(プレイヤー)と初めて対峙した当初は足元にも及ばず敗北を喫しました。全滅しかけたものの,ゼノスは興味を失い「退屈だ…」と呟いて立ち去りました。
そして旅のなかで成長し続けた光の戦士は幾度となくゼノスと対峙することになります。
次第にゼノスにとって光の戦士は”退屈な相手”から狩るに値する”獲物”,そして戦いに悦楽を求める”唯一の友”と認識が変わっていきます。
見方によっては互いに切磋琢磨して対峙するというジャンプ的な熱い展開(?)ともいえるでしょう。
それなりに長い付き合いになりますので,ゼノスと戦ってみたいという方は『FFXIV 紅蓮のリベレータ―』『FFXIV 暁月のフィナーレ』をプレイしてみてください。
関連記事はこちら!
商品情報はこちら!
第8位 サイファー・アルマシー(FFVIII)
第8位は『FFVIII』よりサイファー・アルマシーです。傭兵養成学校「パラムガーデン」所属の18歳の青年です。
『FFVIII』の主人公スコールとはライバル関係にあり,その実力は確かなものの直情的で自由奔放な性格で協調性に欠けることから、問題児扱いされています。
パラムガーデンでは選抜試験があり,合格することでエリート組織SeeDへと加入することができます。…が,サイファーは性格に難ありとして万年候補生どまり。周囲からも”戦闘力だけはSeeDより上”と評されています。
実はサイファーはこの風貌で風紀委員の委員長を務めています。といっても,学園の番長のようなもので,校則違反と称して生徒の私物を巻き上げたりしているようです。
刃向かう者は”骨のあるやつリスト”なるものに記録しているそう。そんなサイファーには2人の舎弟の風神(女性)と雷神(男性)がおり,とても慕われています。
自己中心的なところもありますが,人の上に立つ素質は持ち合わせているのでしょうか。
はじめは学園の問題児ぐらいの立ち位置でしたが,ある人物の騎士として敵対するようになります。
そしてサイファーは次第に孤立していき,風神雷神の2人でも説得できない域にまで暴走してしまいます。
最近改めて評価され始めた『FFVIII』はヴィラン勢含めた登場人物の人間味をうまく描いた名作ですので,この機会にプレイしてみてはいかがでしょうか。
関連記事はこちら!
商品情報はこちら!
第7位 アーデン・イズニア(FFXV)

第7位は『FFXV』よりアーデン・イズニアです。ニフルハイム帝国に所属する男性で,主人公一行の前に度々現れます。
時に主人公たちを導いたり,時に危機に陥れたりとつかみどころを見せない人物です。頭の回転がはやく,自身の素性を明かさないまま一向に接触してくることから”うさんくさい男”と言われています。
実は『FFXV』の物語において非常に重要な人物であることが徐々に明らかになっていきます。
ちなみに,最新のディシディアシリーズ『ディシディアファイナルファンタジーAC/NT』にも参戦したことで知名度が高まりました。
アーデンは本編で語りきれなかったエピソードがDLCとして配信されています。
こちらの画像はそのパッケージデザインになります。このデザインからも光と闇の両側面を持ち合わせた人物であることが推察できますね。
本編ではヴィランとして登場しますが,DLCでは…?彼はネタバレ要素てんこ盛りのキャラクターですので,気になる方は『FFXV』『FFXV エピソードアーデン』をプレイしてみてくださいね。
関連記事はこちら!
商品情報はこちら!
第6位 ゴルベーザ(FFIV)

第6位は『FFIV』よりゴルベーザです。全身を黒い甲冑で包んだ謎の男性で,”こくりゅう”を使役しています。
黒魔法の才能に長けており,ゴルベーザとの戦闘に苦戦したという方も多いのではないでしょうか。
セシルが務めていたバロン王国の飛空艇団「赤い翼」の後任としてその座に就きました。
そして各国へ進行して保有するクリスタルを強奪していきます。ゴルベーザはセシル一行に対して,洗脳・拉致などあの手この手で干渉してクリスタルを強奪しようとします。
その様はまさに物語の黒幕といったところです。
”RPGの裏切りの代名詞”と言われているカインによるクリスタル強奪はゴルベーザによるものです。
頭の良さ,力量とかなりハイスペックな魔導士であることが分かりますね。
ゴルベーザは直属の部下である「ゴルベーザ四天王」を従えています。彼らはモンスターのなかでも人間に近い容姿をしており,人語を理解するなど高い知性を持ち合わせています。
関連記事はこちら!
商品情報はこちら!
第5位 クジャ(FFIX)
第5位は『FFIX』よりクジャです。『FFIX』本編ではなかなか全体像を見ることができなかったのですが,『ディシディアファイナルファンタジー(DFF)』への参戦によってその全貌が明らかとなりました。
中性的な容姿かつユニセックスな衣装で,原作で初めて見た方はかなり驚いたと思います。性格は筋金入りのナルシストであり,自己中心的なサディストでもあります。
なので原作をプレイした方からは,クジャに対して良い印象を持っている方は少ないかもしれません。
また彼には物事をミュージカルに例える癖があり,用意周到に相手を陥れるまでの過程をも愉しんでいるとも捉えられますね。
『DFF』シリーズでも相手を侮辱するような発言が多く,クジャらしさがうかがえます。いくつか例を紹介しましょう。
ちなみに声優は石田彰さんが担当してますので,刺さる人には刺さるかも…。
ティーダ(FFX)あんた,いちいち腹が立つ



君は単純でいいね



戦いにも礼儀があるのですよ



大人しくしててよ,おばさん



芝居なら他でやれ



君は主役気取りだねぇ‥・
そんな性根の悪い部分ばかりのクジャですが,『ディシディアデュオデシムFF012』シリーズのシナリオでは立場が一転します。
戦うことを避けたり,相手に助言をしたりと常識人のような言動が見られます。どういう風の吹きまわしなのか、ぜひプレイして確かめてみてください。


関連記事はこちら!
商品情報はこちら!
第4位 ケフカ・パラッツォ(FFVI)


第4位は『FFVI』よりケフカ・パラッツォです。訳ありイケメン達を差し置いてピエロみたいな人物が上位へランクインしました。
ガストラ帝国直属の人造魔導士で,強い魔導の力を得ましたがその代償として精神が崩壊しています。年齢は35歳で,幼稚で残虐な性格であり常軌を逸した言動が特徴です。
『FFVI』をプレイされた方なら実感していると思いますが,ケフカは全く擁護しようのない悪役です。人をおもちゃのように扱ったり,卑劣な手段を躊躇なく取るなど強烈な印象からランキング上位へと上りつめました。
極めて残忍な性格のケフカですが,それが伝わる場面があります。1つは”同盟国へ放火”です。
行方不明になった帝国魔導士ティナが同盟国フィガロに匿われているという情報を入手し,同盟国フィガロを訪れます。
しかしフィガロ側はしらを切るため,ケフカは放火するという暴挙に出ます。これがケフカの初接触場面ということもあり,冒頭から破綻した性格が露呈しています。
他にもありますが、ぜひプレイして確かめてみてください。
関連記事はこちら!
商品情報はこちら!
第3位 ジェクト(FFX)


いよいよトップ3の発表です!第3位は『FFX』よりジェクトです。
『FFX』の主人公ティーダの実の父親で,作中の人気スポーツ”ブリッツボール”(水球+サッカーみたいな競技)のトッププレイヤーでもあります。
野性味あふれる外見に所属チーム”ザナルカンド・エイブス”のマークタトゥーを身につけています。豪快かつ傲岸不遜な性格で,ブリッツでは彼にしかできない技に「ジェクト様シュート3号」と名付けるなど自尊心の強さがうかがえます。こうした言動の父親と幼少期から接してきたティーダにとっては気に入らなく「大っ嫌いだ」と公言しています。
嫌われるような言動を続ける彼が、なぜここまで人気となったのか?実際に本編をプレイして確かめてみてください!
関連記事はこちら!
商品情報はこちら!
第2位 ギルガメッシュ(FFV)
第2位はFFシリーズでおなじみのギルガメッシュです。『FFV』が初登場になりますが絶大な人気を博し,その後のFFシリーズにもたびたび出演しています。
エクスデス親衛隊長として登場した赤鎧姿の武者です。武器の収集が好きなようで,数々の武器を使いこなしています。声優は中井和哉さんが担当しており,キャラクター性もしっかりと表現されています。
初登場の『FFV』では何度も戦うことになりますが、敵キャラにしてはめちゃくちゃ喋ります。敵でありながらどこか憎めず,人間味を感じるところが人気を博した理由でもあります。
直情的で単純明快,仲間想いな熱血漢であることもその後のシリーズにも引き継がれています。彼との戦闘で流れる専用曲「ビッグブリッジの死闘」はFF歴代楽曲第2位にランクインするほど人気の楽曲です。
関連記事はこちら!
商品情報はこちら!
第1位 セフィロス(FFVII)


栄えある第1位は『FFVII』よりセフィロスです。知名度・実力・容姿とあらゆる面でFFを代表するヴィランということで堂々の第1位です。
190 cm以上の高身長で長い銀髪に緑の瞳,推定3 mともいわれる長刀・正宗を扱います。ランキング10位で紹介したジェネシスと同じくソルジャークラス1stですが,頭一つ抜けた圧倒的実力を持つことから”英雄セフィロス”と呼ばれています。
しかし,ある事件をきっかけに英雄は闇堕ちしてしまい、人柄が一変しています。英雄だった頃のセフィロスについては別の記事にて紹介していますので,そちらも合わせてご覧ください。
セフィロスはスマブラに参戦したことでも非常に話題になりました。これをきっかけにFFを知らない方にも知られるようになりました。
関連記事はこちら!
商品情報はこちら!
最後に…
最後まで読んでいただき,ありがとうございます!今回はヴィラン勢のランキング10をご紹介しました。紹介したキャラクターたちにもバックグラウンドを与え,単なる”悪”としていない点は日本独特の文化だと思います。
皆さんにお伝えしたかったのは,実際に作品をプレイして,彼らの魅力を知っていただきたいということです。
本記事以外でも,人気キャラクターランキングをまとめていますので興味のある方はぜひご覧ください。最後までご覧いただき,ありがとうございました。


















