作戦の最中に道に迷う兵士が、世界の運命を左右する。
字面だけ見れば冗談のようですが、FF8のラグナ・レウァールは本当にそういう人物です。
軍人には向いていない。口を開けばどこか間が抜けている。それなのに、彼の物語を追っていくうちに、プレイヤーは気づけば彼を好きになっています。
主人公スコールの陰鬱な旅路と、まるで対照的な軽やかさ。この二人の落差こそが、FF8の物語に奥行きを与えているのかもしれません。
ここでは、ラグナという人物の魅力を順にたどります。
※ストーリーの核心に触れる箇所があります。未プレイの方はご注意ください。
基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | ラグナ・レウァール(資料によっては「レヴァール」表記もあり) |
| 年齢 | 27歳(ガルバディア軍を離れた頃) |
| 身長 | 181cm |
| 誕生日・血液型 | 1月3日・B型 |
| 経歴 | ガルバディア軍兵士→エスタ大統領 |
| 武器 | マシンガン |
| 特殊技 | デスペラード |
| 声優 | 平田広明(『ディシディア デュオデシム』) |
原作のFF8は音声のないゲームです。声優の情報は、後年の『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』での出演にもとづくものです。
ちなみに、同じ平田広明さんは『FF12』のバルフレアも演じています。

夢のなかで出会う、もうひとりの主人公

ラグナがはじめて姿を見せるのは、スコールたちが眠りについたときです。
物語の途中、スコールたちはたびたび夢を見ます。夢のなかでは、ラグナ、キロス、ウォードの三人として行動します。
三人ともガルバディア軍の兵士で、なかでもラグナは、お調子者なのにどこか人を惹きつける空気をまとっています。
夢の正体は、エルオーネの能力によるものです。彼女の力が、過去の出来事を仲間たちに体験させていたのでした。
ここで面白いのは、夢を見ているスコール本人は、ラグナの人生にまるで興味を示していないように見える点です。
それでもプレイヤーの側は、ラグナの旅を気づけば追いかけています。
軍人に向かなかった男

ラグナは、軍人としては見事なほど不向きでした。
作戦行動中によく道に迷う、といった記述が攻略資料に見られます。
本人の夢は、報道記者として世界を見て回ること。軍での暮らしに疑問を抱いていた様子は、物語のあちこちから伝わってきます。
それでも仲間には恵まれていました。
- キロス:ラグナと行動を共にし、冷静な突っ込み役を務める
- ウォード:ラグナとキロスの親友
三人の掛け合いは、どこまでも気取りがなく、暗くなりがちなFF8の空気を明るくしてくれます。
のちにキロスとウォードは、大統領となったラグナの補佐役として仕えます。腐れ縁と呼ぶにはあまりにも長い付き合いです。
ジュリアへの想い、そしてレインとの出会い

ラグナは、ホテルでピアノを弾いていたジュリア・ハーティリーに想いを寄せていました。この恋は、ルナティック・パンドラをめぐる任務のあとに終わりを迎えます。
任務の最中、ラグナはキロスとウォードを逃がし、自らも跳び降りました。重傷を負いながらも一命を取り留め、ウィンヒルへ運ばれます。そこで彼を看病したのが、レインでした。
親身な看護に心を寄せたラグナは、やがて彼女と結ばれます。ウィンヒルでは、レインの養女エルオーネとも暮らしました。
戦場を離れた先で見つけた、ささやかな平穏。この時間が、のちの後悔をいっそう重くしています。

エスタへ乗り込み、魔女を封印する

穏やかな日々は、長く続きません。
エルオーネが、エスタ兵にさらわれたのです。エスタは魔女アデルのもと、後継者となる少女を探していました。ラグナはキロス、ウォードとともにエスタへ向かいます。
エスタでは捕らえられて強制労働に就かされ、そこから反アデル派の人々の助けで脱出します。
そしてオディーン博士に協力させ、魔女アデルを封じる装置を完成させました。封印は成功し、アデルは宇宙空間へ送られます。
エルオーネを救い出し、世界を脅かす魔女を封じた功績。この「英雄」の働きによって、ラグナはエスタの大統領に就くことになります。
逃げ回っていた兵士が、いつの間にか一国の指導者になっていた。何とも彼らしい流れです。

悔やみ続けた十数年

英雄になっても、ラグナの胸の内は晴れませんでした。
エルオーネを無事に送り届けたあと、ラグナはレインのもとへ戻れなかったのです。
レインはエルオーネが帰って間もなく世を去り、残された赤ん坊とエルオーネは孤児院に預けられました。
彼は戻れなかったことをずっと悔やみ、匿名で寄付者となってウィンヒルを支えていたとされています。
飄々とした素振りの裏に、消えない後悔があった。その事実が、お調子者の仮面を一枚はがして見せるのです。
ラグナとスコールの関係

FF8を語るうえで、避けて通れない話題があります。ラグナとスコールの関係です。
結論からいえば、スコールはラグナとレインの子とされています。
攻略資料でも、レインが出産したのはラグナがエルオーネを救出している間だったと解説されています。
ラグナ自身は、スコールが17歳でエスタを訪れるまで、息子と直接会う機会がありませんでした。
ただし、ゲーム本編では親子であることがはっきり語られません。示唆にとどまる描写が点在し、後年の公式資料(『ファイナルファンタジー 20thアニバーサリー アルティマニア』の相関図など)で関係が確認されたと紹介する資料があります。
示唆と見られる場面には、こんなものがあります。
- ラグナ編に登場するキロスが、スコールに向かって「母親に似ているな」と語る
- ムンバがスコールを「ラグナ」と呼ぶ(血縁を示唆するとの解釈がある)
- ラグナの手元に、スコールのカードがある
どれも決定的な説明ではなく、プレイヤーが読み解く余地を残した描写です。二周目に見返すと、印象がまるで変わる場面がいくつもあります。
なぜラグナは愛されるのか
ラグナの人気には、はっきりした理由があります。
ひとつは、肩の力が抜けた人柄。シリアスな場面が続くFF8のなかで、彼の軽さは救いになります。
もうひとつは、弱さの見せ方。完璧な英雄ではなく、後悔を抱えたまま生きてきた人として描かれている点が、共感を呼びます。
そして親子の物語としての深み。スコールとラグナ、二人が言葉を交わす場面はごくわずかです。それでも、そこに込められたものは小さくありません。
『ディシディア デュオデシム』ではコスモス陣営の戦士として参戦し、第12の戦いの主要人物のひとりになっています。FF8以外でも、その存在感は健在です。
まとめ
ラグナ・レウァールは、軍人に向かなかった男が、愛する人と娘のような存在を守ろうとするなかで、いつしか世界を動かす英雄になっていく人物です。
明るさの下に隠れた後悔、そしてスコールとの見えない絆。FF8を最後まで遊んだあとに、もう一度ラグナの場面を見直してみると、きっと違った景色が見えてきます。
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よくある質問(FAQ)
- ラグナはスコールの父親?
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スコールはラグナとレインの子とされています。ゲーム本編では明言されず、示唆にとどまる描写が点在します。後年の公式資料で関係が確認されたと紹介する資料があります。
- ラグナの年齢は?
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攻略資料では、ガルバディア軍を離れた頃で27歳とされています。身長は181cm、誕生日は1月3日、血液型はB型です。
- ラグナの声優は?
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平田広明さんです。原作のFF8は音声なしで、『ディシディア デュオデシム』での出演にもとづく情報です。
- ラグナはなぜエスタの大統領になった?
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魔女アデルを封印し、エルオーネを救出した功績が認められたためです。具体的な選出の経緯までは、確認した資料に記載がありません。
- キロスとウォードとは?
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ラグナの仲間で、ガルバディア軍の兵士です。キロスは冷静な突っ込み役、ウォードはラグナとキロスの親友です。のちにラグナの補佐役を務めます。
- ラグナの武器は?
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マシンガンです。特殊技として「デスペラード」が挙げられています。
- FF8のラグナ編(夢)はなぜ見られる?
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エルオーネの特殊な能力によるものです。過去の出来事を仲間たちに体験させていました。
- ラグナが登場する他作品は?
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『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』に、コスモス陣営の戦士として登場します。
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