正義にも悪にも興味がない。そんな男が,なぜ世界を救う旅に加わることになったのか。
FF6のセッツァー・ギャッビアーニは,空飛ぶギャンブル場「ブラックジャック号」を住処とし,サイコロの出目に運命を委ねながら生きる,どこまでも自由な男です。
戦う理由も,守りたいものも,最初ははっきりしません。けれど物語を追っていくと,軽薄に見えるこの伊達男の奥に,かつて誰にも勝てなかった一人の女性への想いが眠っていることに気づかされます。
基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 年齢 | 27歳 |
| 身長・体重 | 175cm,62kg |
| 職業 | ギャンブラー |
| 所有物 | 飛空艇「ブラックジャック号」 |
| 専用コマンド | スロット |
| ディシディア等での声優 | 置鮎龍太郎 |
ブラックジャック号は,当時世界に残る唯一の飛空艇。カジノが丸ごと搭載された,まさに遊び人のための乗り物です。帝国にも反乱軍にも肩入れせず,ただ己の流儀で空を飛び続けてきたのがセッツァーという男です。

マリア誘拐事件という強引な出会い

セッツァーとの出会いは,お世辞にもスマートとはいえません。
オペラ座の花形女優マリアに瓜二つのセリスを見て,一行は一計を案じます。囮としてセリスをマリア役に仕立て上げ,飛空艇欲しさに現れるであろうセッツァーをおびき出す作戦です。
思惑通り,「マリアを嫁にもらう」という手紙を送りつけてきたセッツァーは,予告通りオペラ座に乗り込んできます。
ところが正体を知って激怒するセッツァー。それでも最終的には,帝国と戦うという一行の目的に興味を示し,ブラックジャック号ごと協力してくれることになります。
強引な出会い方のわりに,存外あっさり仲間になってくれるあたりも,損得勘定より面白さを優先するセッツァーらしい一面かもしれません。
運命を左右する「ダイス」と「スロット」

セッツァーの戦い方は,その生き様そのものを体現しています。
専用武器「ダイス」は,振ったサイコロの出目に応じてダメージが変動する仕組み。「イカサマのダイス」ならサイコロが3つに増え,出目がすべて同じになれば,出目の4乗にレベルを掛けた大ダメージが飛び出します。
専用コマンド「スロット」も同様で,止まった絵柄次第で効果がガラリと変わります。
地道な強化よりも一撃の大当たりを狙う——このロマンあふれる戦闘スタイルは,実用性を求めるプレイヤーからは敬遠されがちですが,ハマったときの爽快感は唯一無二です。まさにギャンブラーらしい戦い方といえるでしょう。

誰にも勝てなかったライバル,ダリル

セッツァーというキャラクターの核心に触れるには,かつての親友であり,恋のライバルでもあったダリルという女性の存在が欠かせません。
ダリルは,飛空艇「ファルコン号」を駆るパイロット。世界最速を目指し,速さを競い合う間柄として,セッツァーと深い絆を結んでいました。
しかし、セッツァーは,生涯を通じて一度もダリルとの速度勝負に勝つことができなかったといいます。そしてある日,彼女は帰らぬ人となってしまいました。
ある解釈では,太陽に近づきすぎて墜落したイカロスの神話になぞらえて語られるほど,ダリルの最期は「夢を追い求めすぎた者の結末」として描かれています。
親友を仲間に紹介したコーリンゲンの村には,今もダリルの墓があり,世界最速への夢と共に,彼女の愛機ファルコン号が眠っています。
崩壊後,コーリンゲンで見せた本音

世界崩壊後,セッツァーはコーリンゲンの酒場で見つかります。かつての仲間を探す主人公たちに,彼は静かな本音を漏らします。
ダリルとの思い出を語りながら,世界最速という夢を,もう自分一人では追いかけられないと悟っているような素振りを見せるのです。
彼を仲間に加えると案内される「ダリルの墓」では,ボス「デュラハン」を倒した先に,ファルコン号が格納されています。
この飛空艇こそ,物語後半で一行の主な移動手段となる機体です。友の形見が,仲間たちの新たな旅の翼になる——この流れには,静かな感慨があります。

なぜセッツァーは記憶に残るのか
一見すると,ただの遊び人にしか見えないセッツァー。それでも多くのプレイヤーの心に残り続けているのには,いくつか理由があります。
まず,損得を超えた気前の良さ。仲間になるきっかけこそ誘拐騒動という強引な形でしたが,一度仲間になれば,自分の持つものを惜しみなく差し出す懐の深さを見せます。
次に,過去の喪失をあえて語らない渋さ。ダリルについて多くを語らないからこそ,プレイヤーは断片的な情報から彼の心情を想像せずにいられません。
そして,運に身を委ねる生き方の説得力。大切な人を失ってなお,確実性よりも一か八かの賭けを選び続ける姿勢は,彼というキャラクターの芯を貫いています。
まとめ
セッツァー・ギャッビアーニは,正義にも悪にも与しない自由人でありながら,亡き友への変わらぬ想いを胸に抱き続けている,FF6屈指の渋いキャラクターです。
サイコロの出目に運命を託す軽やかな戦い方の裏に,誰にも勝てなかった過去の記憶が眠っています。
FF6ピクセルリマスターで,ダリルの墓をはじめとするサブイベントまでじっくり追いかけてみると,この男の本当の姿がより鮮明に見えてくるはずです。
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よくある質問(FAQ)
- セッツァーの年齢は?
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27歳です。飛空艇「ブラックジャック号」の船長として,自由気ままなギャンブラー生活を送っています。
- セッツァーの声優は?
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オリジナルのスーパーファミコン版に音声はありませんが,『ディシディア ファイナルファンタジー オペラオムニア』では置鮎龍太郎さんが演じています。
- ダリルとはどんな人物?
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セッツァーの親友であり,世界最速を競い合ったライバルでもある飛空艇乗りです。
セッツァーは生涯一度も彼女に速度勝負で勝てなかったとされ,物語開始時点ですでに故人として描かれます。
- セッツァーはどうやって仲間になる?
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崩壊前はオペラ座の事件の後,飛空艇へ乗り込んだタイミングで仲間になります。崩壊後はコーリンゲンの村の酒場で発見することで再加入します。
- イカサマのダイスはどんな武器?
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3つのサイコロを振り,出目の積にレベルを掛けた値がダメージになる武器です。出目がすべて同じ場合は,さらに威力が跳ね上がります。
- ファルコン号はどうやって手に入る?
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ダリルの墓でボス「デュラハン」を倒すことで入手できます。ダリルの愛機であり,物語後半の主要な移動手段になります。
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