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【FF音ゲーの祭典】シアトリズムファイナルファンタジー

シアトリズム タイトル
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皆さんはFFの作品をプレイしたことがありますか??FFは各タイトルごとに独自のストーリーがありますが,その演出はさまざまです。演出という大きな役目を担っていたのが”音楽”だと私は思います。ゲーム音楽ってどこか印象に残っていたりしませんか??

プレイする上で何度も聞く音楽は思い出として刻まれますし,名場面で流れる音楽もまた作品の記憶と共に刻まれるでしょう。そんな素晴らしいFFの楽曲を音ゲーとして楽しめる作品があることをご存じでしょうか??

今回紹介するのは,FFの音楽を音ゲーにした作品「シアトリズムファイナルファンタジー」というタイトルです。FFの歴史と共に,本タイトルの魅力についてお話ししたいと思います。また楽曲関連の話題なので,歴代FFの人気曲をランキング形式でお伝えしたいと思います。




目次

概要

シアトリズム ファイナルファンタジー」はFF25周年を記念して制作されたタイトルで,2012年にシリーズ初となるNintendo 3DSにて発売されました。またシリーズ初となる音楽ゲームでもあり,歴代ナンバリングタイトルのBGMを用いたリズムアクションゲームです。シアトリズムとは「THEATER」と「RHYTHM」を合わせた造語です。

2014年にはNintendo 3DSの続編「シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール」が発売され,2016年にはアーケードタイトルとして「シアトリズム ファイナルファンタジー オールスターカーニバル」が発表されました。(現在はオフライン稼働のみ)また2023年にはシリーズ最新作として,「シアトリズム ファイナルファンタジー ファイナルバーライン(シアトリズムFBL)」がNintendo Switch/PS4にて発売されました。

シリーズ最新作では過去最大の385曲が収録され,”デジタルデラックスエディション”には【Eyes On Me (FF VIII)】や【ザナルカンドにて (FF X)】をはじめとする専用の27曲が収録されています。DLCコンテンツには『NieR』『クロノ・トリガー』『Live a Life』などその他さまざまなタイトルから計90曲が配信されています。先日には『FF XVI』のコンテンツも配信されていました。

歴代タイトルの主要キャラクターや敵モンスターも登場します。登場するキャラクターたちは統一感を出すためにモンスターオクトパスによるアバターが使用されています。ちなみに本作は先に制作された記念作品『ディシディアファイナルファンタジー』のセルフパロディ的な作品となっており,これに準拠した主要キャラクターたちが登場しています。




遊び方はシンプル

タッチトリガー
スライドトリガー
ホールドトリガー
ホールドスライドトリガー

音ゲーなので操作は直感的に分かりやすいものになっています。プレイするモードによって譜面の見え方は少し変わりますが,操作方法は変わりません。トリガー操作は次の4種類のみです。

スクロールできます
トリガー内容
タッチトリガーボタンを押す。
スライドトリガー矢印方向にスティックを倒す。矢印2つはスティック2本を操作。
ホールドトリガー長さの分だけボタンを押し続けて離す。フィールドミュージックでは譜面に合わせてスティック操作する必要もある。
ホールドスライドトリガー長さの分だけボタンを押し続けて,矢印の方向にスティックを倒す。フィールドミュージックでは譜面に合わせてスティック操作する必要もある。
トリガーの基本操作

収録されている曲によって,譜面の流れ方や見え方が変わります。戦闘曲の場合は「バトルミュージックステージ(BMS)」,フィールド曲の場合は「フィールドミュージックステージ(FMS)」,原作のダイジェスト映像が流れる「イベントミュージックステージ(EMS)」が用意されています。さらに敵や背景は楽曲に合わせた演出になっていて,ファンには嬉しいこだわりですね。

バトルミュージックステージ(BMS)

バトルミュージックステージ

BMSでは譜面が縦に4つ配置されたレーンに流れてきます。敵が次々に現れ,トリガー入力に成功するとダメージを与えられます。トリガー入力に失敗するとダメージを受け,HPゲージが0になった時点でゲームオーバーです。戦闘曲なのでアップテンポなものが多く,流れるトリガーの配置が変化するのが特徴です。また事前に召喚獣をセットしておくと,特定のトリガー入力により召喚ゲージが溜まって召喚獣を呼び出すこともできます。

フィールドミュージックステージ(FMS)

フィールドミュージックステージ

FMSでは基本的に譜面が1つのレーンを流れてきます。ホールドトリガーのスティック入力が上下することがあり,楽曲の難易度が上がると2つのレーンにわかれる場合もあります。フィールドを歩き進めると道中に敵が現れ,トリガー入力に成功するとダメージを与えられます。トリガー入力に失敗するとつまづいたり,敵からダメージを受け,HPが0になるとゲームオーバーです。フィールド曲はゆったりとしたものが多く,比較的簡単なのが特徴です。またフィールドを歩き進めると宝箱を入手することができます。

イベントミュージックステージ(EMS)

EMSはシリーズクエスト(後述)をクリアすることで解放されるモードです。譜面はBMSと同じ4レーンですが,縦方向にトリガーが流れてきます。背景で原作のダイジェスト映像が見られるのが大きな特徴です。FFファンであれば間違いなく満足できるコンテンツだと思います。『FF I~VI』までは名場面が流れますが,『FF VII以降』はムービーシーンが流れる仕様になっています。原作シーン・楽曲が同時に楽しめる点が非常におすすめです。

シリーズクエスト (シアトリズムFBL)

シアトリズムFBL シリーズクエスト

シリーズクエストは『シアトリズムFBL』のコンテンツです。選択したシリーズタイトルの楽曲をプレイし,コマを進めてBOSSを撃破するとクリアになります。楽曲はBMS/FMSがごちゃまぜで登場し,複数の選択肢が出現することもあります。またクリアとは別にクエストが用意されており,達成すると報酬を受け取ることができます。そしてこのモードはクリアすると特定のキャラクタークリアした楽曲クリアしたシリーズのEMSが解放されます。気になったタイトルからプレイしても良し,思い出のタイトルからプレイしても良し。

エンドレスワールド (シアトリズムFBL)

『シアトリズムFBL』のエンドコンテンツ要素にあたります。シリーズクエスト7つクリアシアトリズムシリーズをクリアの両条件を達成すると解放されます。こちらでは全シリーズからランダムで楽曲が選択され,未開放のシリーズからも登場します。大きな特徴はシリーズクエストではサブ的要素であったクエストを達成することです。これを達成できなかった場合,3つあるライフが1つずつ減っていき,0になると挑戦終了となります。ちなみに挑戦状態は維持したまま離脱することができます。攻略にはキャラクターの育成パーティー編成が重要になりますし,クエスト内容の運も求められるでしょう。




人気楽曲ランキング

ここからは本タイトルに収録されているなかで人気の楽曲についてランキング形式でお伝えします。実はFFの楽曲ランキングは過去に何度か調査されたことがあります。今回は2020年にNHK BSプレミアムにて放送された「発表!全ファイナルファンタジー大投票」からの引用になります。「あなたの好きな音楽」を含む4つの部門で46,8654票が投じられた大がかりな企画です。この投票企画では外伝作品込みの『FF I~XV』までが対象になります。

トップ3について詳細を交えながら紹介します。最後にはトップ10の一覧も紹介しますね。

第3位 Eyes On Me (FF VIII)

Eyes On Me

第3位は『FF VIII』の主題歌「Eyes On Me」です。今ではおなじみとなりましたが,主題歌が挿入されたのは本作がFFシリーズ初です。歌詞は全て英語ですが,その内容はずばりストレートなラブソングです。本作をプレイされた方なら想像できるかもしれませんが,ある女性の乙女心を謳っているとされています。『FF VIII』が”愛”をテーマにしたタイトルでもあるので,非常にマッチしていて印象に残っている方も多いのではないでしょうか?

ゲームの挿入歌でありながら記録的なヒットとなり,日本ゴールドディスク大賞を含む数々の賞を受賞しています。また『FF VIII』が世界的にもヒットし,評価されたことからもこの楽曲の知名度はかなり高いです。『FF VIII』ってどんな作品?と興味を持たれた方はこちらの記事を参照してみてください。この機会にぜひプレイしてもらいたいです!!

楽曲は作詞「染谷和美」,作曲「植松伸夫」,編曲「浜口史郎」,歌「フェイ・ウォン」となっています。乙女心を謳ってラブソングなので,ゆったりとしたテンポの曲です。音ゲーとしてはプレイしやすいですが,こちらはデジタルデラックスエディション専用の楽曲になります。ご購入の際はご注意ください。また本楽曲の歌詞も載せておきますので,気になる方はご覧ください。

Eyes On Meの歌詞(日本語訳付き)

Whenever sang my songs
歌うときはいつも

On the stage, on my own
ステージで独りきり

Whenever said my words
語るときはいつも

Wishing they would be heard
聞いてほしいと願ってた

I saw you smiling at me 
そのたびに,あなたが笑っていたような

Was it real, or just my fantasy?
本当かしら,気のせいかしら

You’d always be there in the corner
あなたはいつも片隅にいた

Of this tiny little bar
ちっぽけな,このバーの

My last night here for you
ここで最後の夜

Same old songs, just once more
いつもの曲を,もう一度

My last night here with you?
あなたとも最後の夜?

Maybe yes, maybe no
かもしれないし,違うかも

I kind of liked it your way
何となく好きだった

How you shyly placed your eyes on me
恥ずかしそうに私を見るあなたの目

Did you ever know
あなたは知っていたかしら

That I had mine on you?
私もそうしていたことを

Darling, so there you are
ねえ,あなたはそこで

With that look on your face
相変わらずの表情

As if you’re never hurt
傷ついたりしないかのような

As if you’re never down
落ち込んだりしないかのような

Shall I be the one for you
こうしましょうか

Who pinches you softly but sure?
ぎゅっと優しくあなたをつねるの

If frown is shown then
しかめ面をしたら

I will know that you are no dreamer
あなたが夢を見てないってわかる

So let me come to you
あなたのところに行かせて

Close as I wanna be
好きなだけそばに

Close enough for me
うんと近づくの

To feel your heart beating fast
高鳴る鼓動を感じるほどに

And stay there as I whisper
そのまま私の話を聞いて

How I loved your peaceful eyes on me
穏やかな瞳に見つめられ,どれだけ嬉しかったか

Did you ever know
あなたは知っていたかしら

That I had mine on you?
私もそうしていたことを

Darling, so share with me

ねえ,私に分けてよ

Your love if you have enough
余るほどの愛があるなら

Your tears if you’re holding back
涙をこらえているなら

Or pain if that’s what it is
苦悩なら,それでもいい

How can I let you know
どうしたらわかってもらえるかしら

I’m more than the dress and the voice?
私は服と声ばかりじゃない

Just reach me out, then
こちらに手を伸ばしてくれたら

You will know that you are not dreaming
夢じゃないって,あなたもわかるのに

Darling, so there you are
ねえ,あなたはそこで

With that look on your face
相変わらずの表情

As if you’re never hurt
傷ついたりしないかのような

As if you’re never down
落ち込んだりしないかのような

Shall I be the one for you
こうしましょうか

Who pinches you softly but sure?
ぎゅっと優しくあなたをつねるの

If frown is shown then
しかめ面をしたら

I will know that you are no dreamer
あなたが夢を見ていないってわかる

第2位 ビッグブリッヂの死闘 (FF V)

ビッグブリッジの死闘

第2位は『FF V』より「ビッグブリッヂの死闘」です。『FF V』で登場するビッグブリッヂで流れる戦闘曲であり,今では常連キャラクターの”ギルガメッシュ”のテーマソングでもあります。ギルガメッシュは敵でありながら抜けているところがあり,どこか憎めない人気キャラクターです。そんな人気キャラクターとこの楽曲はセットで多数の作品に出演しています。作品ごとにアレンジを加えられるなど,FFを代表する楽曲ともいえる名曲です。

この楽曲はCMに起用されたこともあります。TBS日曜劇場「VIVANT」内で限定放送された丸紅株式会社の「できないことは、みんなでやろう。」をスローガンとするCMです。堺雅人さんが甲冑姿で敵に立ち向かうストーリーですが,突然ゾンビが現れたり,怪獣キングギドラが飛来したりとかなりカオスな内容になってます。

CMでも聞いていただけるように,この楽曲はアップテンポなイントロから始まり,高揚感を駆り立てるようなスピーディーな曲調へと移行する構成になっています。音ゲーとしては難易度の高い部類だと思います。原曲もさることながら,アレンジも非常におすすめですのでぜひ聴いてみてください。

(ここからは余談)この楽曲の生みの親・植松伸夫氏は特に思い入れもない曲とのことで,制作時には削除候補曲として挙げていたほどだそう。後にこの曲が高い評価を受けたことは心外だと語っています。というのも植松氏の趣味であるプログレッシブロックを前面に押し出した激しい曲調は『FF V』全体の雰囲気からは浮いています。音楽技巧も手が込んでいるわけでもないことから削除候補だったとされているのでしょう。

第1位 ザナルカンドにて (FF X)

ザナルカンドにて

第1位は『FF X』より「ザナルカンドにて」です。FFナンバリングタイトルのなかでも屈指の人気を誇る『FF X』であり,大投票企画も堂々の1位という人気ぶりです。私もこの曲はFF史上最も好きな楽曲です。この曲はオープニングとスタッフロール後のクリア画面で流れる曲です。作中においてもこの楽曲のフレーズが使用された曲が流れることから印象に残っている方も多いと思います。

ピアノ独奏による寂し気な旋律が印象的で,どこか暗い雰囲気で静かに仲間たちが焚火を囲むオープニングムービーのなかで流れます。この曲を弾くためにピアノ練習をした方も多いとか…。私からお伝えしたいのは,『FF X』を未プレイの方は絶対にプレイしてもらいたいです!!楽曲の良さはもちろん,本作との相乗効果も感じられますので非常におすすめです。何故そんなにおすすめするのか,詳細は関連記事をご覧ください。

(ここからは余談)元々この楽曲はフルート奏者のために作曲され,ゲーム音楽でもありませんでした。しかしフルート奏者からは「悲しすぎる」として没曲にされたそう。その後『FF X』の楽曲作成までのつなぎとして提出されたことで使用されるようになりました。そのため映像とも全く関係なしに作曲されました。

いかがでしたでしょうか??今回はトップ3のみの紹介でしたが,FFの長い歴史のなかで数々の人気楽曲が誕生しています。楽曲としての良さもありますが,多くの方がプレイした思い出と共に印象に残っていると思います。未プレイの方はまずはシアトリズムでお気に入りの名楽曲を探してみてください。さらに興味を持っていただければ各タイトルをプレイしてもらいたいと思います。

スクロールできます
順位楽曲タイトル
1ザナルカンドにてFF X
2ビッグブリッヂの死闘FF V
3Eyes On MeFF VIII
4仲間を求めてFF VI
5閃光FF XIII
6片翼の天使FF VII
7エアリスのテーマFF VII
8Melodies Of Life~Final FantasyFF IX
9メインテーマ【合算】FF I
10更に戦う者達FF VII
人気楽曲ランキング一覧




体験談

育成・パーティ編成を工夫して挑戦!

シアトリズムFBL 育成

本作にも育成要素は用意されています。レベルは比較的上がりやすく,レベリング用アイテムも供給されるので育成しやすいです。また総勢104人の登場キャラクターたちはそれぞれ強みがあり,パーティー全体のバランスも変化してきます。…と言ってはいますが,正直音ゲーとして普通にプレイする分には気にしなくてもいい内容だと思います。つまり本作のやりこみ要素のお話しです。どこで効いてくるのか?というと先述したエンドレスワールドで効果を発揮します。

クエスト達成が求められるエンドレスワールドですが,徐々に難易度も高まってきます。「状態異常を5体に付与する」「アビリティ30回使用」「1回で3500ダメージを与える」など普通にプレイしているだけではまず攻略できない内容になってきます。なのでクエスト内容に応じたパーティー編成を組んで挑戦するというわけです。例としてはこんな感じ。

物理特化パーティー
物理特化型パーティー
召喚特化パーティー
召喚特化型パーティー
バッツ特化パーティー
バッツ超強化パーティー
ボス特化型パーティー
ボス特化型パーティー(状態異常付与)

未プレイの方にこそおすすめ!

シアトリズムFBL おすすめ

本作は音ゲーとして楽しめるタイトルですので,FFをプレイしたことがない方でも十分に楽しめます。単なるゲーム音楽の域を超えて楽しまれている楽曲の数々ですので,耳にしたことがある曲も収録されているでしょう。特に【愛のテーマ(FFIV)】は小学校の音楽の教科書にも掲載されています。コード進行が王道であるためだと思いますが,まさかゲーム音楽が採用されるとは驚きですね。

話が少し脱線しましたが,FF音楽は非常にバリエーション豊かな楽曲の数々ですのでお気に入りの曲に出会えると思います。本作の良さはタイトルごとの楽曲を比較できる点でしょう。戦闘曲で比較したり,ハードごとに比較したり…と楽曲の技術的進化シリーズを通した共通点などを感じられるかもしれません。楽曲をきっかけに興味を持ったタイトルがありましたら,プレイしていただきたいですね。初見での体験は何物にも代えられない思い出・財産になると思います。FFシリーズの記事はほぼ網羅していますので,参考にしていただければと思います。




まとめ

重複する内容もあり,少しくどかったかもしれませんがここまで本作と共にFF史についてもご紹介させていただきました。”音楽には人の心を動かす力がある”といわれますが,ゲーム音楽も例外ではありませんね。プレイした思い出と共に記憶に残っている方が多いと思います。音ゲーとしてもかなり遊べるコンテンツだと思いますので,FFファンの方には間違いなくおすすめできます!

FFをあまり知らない方は,まず音ゲーとして楽しんでください。そのなかで興味を持ったタイトルについて調べてもらったり,実際にプレイしていただければと思います。先ほども書かせてもらいましたが,初見での体験は何物にも代えられない思い出・財産になると思います。この記事がそんな機会を生み出す一助となれれば幸いです。




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