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【FFストーリー解説】再評価され始めたFF8のストーリー解説!

FF8 ストーリー解説
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FF7の大ヒットを受けて,満を持してリリースされた次作のFF8。当時の評価は…

ストーリーややこしい…,迷作では…?

かなり力を入れて制作されたわりには評価はイマイチ…。最盛期に水を差すような作品ともいわれる始末で,当時は否定的な意見が多く見られました。

そんな本作が最近になって再評価され始めました。「大人になって見返すと、つくりこまれてる」や「新しい考察が考えられる」という意見が見られるように。

何故再評価されたのか?実際ストーリーはどんな内容だったっけ?今回はそんな疑問を持つ方に応えるFF8のストーリー解説をまとめてみました!ファンの皆さんの参考になれば幸いです。

ここからはネタバレ内容になりますので,ご注意ください。

目次

ストーリー全体の構成

まずFF8では,「過去」「現在」「未来を行き来するように時間軸が移り変わります。初見ではこの場面の移り変わりでストーリーが複雑に感じてしまいます。

スコール編

これから起こる未来

FF8 プロローグ

物語が始まる13年前,イデアは小さな孤児院にて身寄りのない子どもたちの世話をしていました。ある日,イデアは孤児院の庭でガンブレードを持った青年と出会いました。そこに瀕死の魔女が現れると,青年は「ママ先生,下がって」と話します。

イデアはこう話します。「彼女は魔女の力を継承したいだけよ。魔女は魔女の力を持ったまま死ねないのだから。」イデアが魔女の力を継承すると瀕死の魔女は消滅しました。

ガンブレードの青年は「SeeD」や「ガーデン」など,これから未来で起こることを話します。理解が追い付かないイデアでしたが,青年が「ママ先生」と呼んだことで,青年が孤児院にいる今は幼いスコールの未来の姿だと悟ります。

「バラムガーデン」の創設

イデアは青年に元の世界に帰るよう促し,青年はその場を後にします。その後イデアは魔女の力を継承した自身がいつか世界の脅威になるのではないかと憂いました。そこでイデアは魔女を倒す力を備えた組織「SeeD」と「ガーデン」を創設することに。

夫であるシドと共に着手していたものの,計画が実現する前にイデアは継承した魔女の力に精神を支配されてしまったのです。シドはイデアの構想を叶えるため,バラムガーデンを創設したのです。

オープニング

FF8 スコール
FF8 サイファー

孤児院で育ったスコールは5歳でガーデンに入ります。ライバルのサイファーとは喧嘩が絶えず,模擬訓練と称して決闘していました。

FF8 キスティス
FF8 SeeD試験

スコールが目を覚ますと,バラムガーデンの保健室でした。学園の講師であるキスティスに諫められながらも,正式な傭兵「SeeD」になるための選考実地試験があることを知らされます。スコールは同級生のゼル,班長をサイファーと共に試験に臨みます。途中,トラビアガーデンからセルフィも加入するも一同は任務を遂行します。

FF8 セルフィ
FF8 実地試験

スコールたちは正式なSeeDに昇格しますが,実地試験の途中で持ち場を放棄したサイファーのみ不合格となりました。その日の夜,SeeD就任パーティーが開催されました。

リノアとの出会い

FF8 リノアとの出会い

SeeDに就任したスコールはパーティーで一人たたずんでいました。そこでリノアという少女と出会います。リノアはスコールを強引にダンスに誘い,2人はパーティーを楽しみました。

翌日にスコール,ゼル,セルフィはSeeDとして初の任務が与えられました。3人がガルバディア領ティンバーに向かう列車のなかで突然意識を失ったのです。【→ラグナ編1へ】

「森のフクロウ」からの依頼

夢から覚めたスコールたちは不思議な夢の話をします。すると,ゼルとセルフィも同じ夢を見ていたことが判明したのです。驚きながらもこの件は保留として,任務にあたります。

FF8 森のフクロウ

目的地ティンバーガルバディア軍に征服された国ですが,ティンバー独立を目指すレジスタンス「森のフクロウ」が今回の依頼主でした。その中心メンバーであるリノアはSeeDの協力に喜び,共にガルバディア国の大統領を誘拐する任務を実行します。

大統領特別車両を奪取して誘拐するも,大統領はレジスタンスをおびき寄せるための偽物だったのです。本物の大統領はテレビ放送局にて演説していました。大統領はガルバディアが魔女を平和大使に任命したと発表したのです。しかしこれは建前で,その目的は敵国に魔女を送り,従わせて世界征服することでした。

魔女の介入

FF8 大統領誘拐

演説のなかサイファーとキスティスが乱入し,会場では戦闘が始まります。テレビモニター越しに応援要請を受けたスコールたちも急いで現場に駆け付けました。サイファーは大統領を人質に取るも,魔女イデアの言葉にそそのかされて魔女と共にどこかに消えてしまったのです。

残されたスコールたちはガルバディア軍に追われるも何とか脱出し,ガルバディアガーデンへと向かいます。ガーデンへ続く森を抜けようとしたところで,またもスコールたちは意識を失うのでした。【→ラグナ編2へ】

魔女の暗殺

FF8 アーヴァイン
FF8 魔女の暗殺

夢から覚めるも,原因が分からないスコールたちはガルバディアガーデンを目指します。スコールたちはそこで出会った狙撃手アーヴァインと共に「魔女暗殺」の命を受けることに。作戦内容はガルバディア軍の事実上のトップであり,リノアの父でもあるカーウェイ大佐が計画していました。

「ガルバディア政府と魔女イデアの協定を祝うセレモニーにて,魔女を狙撃して暗殺する」というものでした。狙撃が失敗した場合には「近接戦にて魔女を討伐する」という計画です。

そしてセレモニー前に,登壇上で魔女はガルバディア大統領を公衆の面前で焼き払って処刑したのです。その後セレモニーは開催され,魔女の横には「魔女の騎士」となったサイファーが立っていたのです。アーヴァインは計画通りに狙撃するも,魔女の力に阻まれて失敗に終わります。

FF8 暗殺の失敗

スコールたちは近接戦に移行し,魔女の討伐を試みます。阻むサイファーを撃退するも,魔女イデアに惨敗してしまいます。スコールは氷の刃を受けてしまい,意識を失ってしまうのでした。【→ラグナ編3】

ガーデンの危機

FF8 ガーデンへの報復
FF8 バラムガーデンの秘策

一時は収容所に捕らえられていたスコールたちですが,すぐに脱出します。その頃,ガーデンを敵と見なした魔女イデアが報復として,「トラビアガーデン」と「バラムガーデン」に向けてミサイルを発射していたのです。そして「トラビアガーデン」は破壊され,「バラムウガーデン」にもその危険が迫っていました。

スコールたちは危機を知らせるため「バラムガーデン」に戻るも,ガーデンでは生徒や先生たちが「マスター派」と「シド学園長派」に別れて戦闘を繰り広げるなど大混乱していました。シド学園長を発見したスコールたちは事情を説明すると,間一髪のところで「バラムガーデン」に隠された飛行能力でミサイルを回避したのでした。

その後,ガーデンに出資していたマスター派の首領ノーグに呼び出されたスコールたち。ノーグは魔女と敵対したことに怯え,生徒を利用してSeeDや学園長の首を取って魔女に献上しようとしていたのです。スコールたちに計画を邪魔されて逆上して襲いかかってきたものの,撃退することに成功しました。

ガーデンとSeeDの誕生

FF8 ガーデンとSeeDの誕生

混迷を極める中,シド学園長がある真実を語り始めました。

「イデアはこどものころから魔女でした。私はそれを知りながら結婚しました。幸せでした。
2人で力を合わせて働きました。とても幸せでした。」
「ある日,イデアはガーデンを作ってSeeDを育てると言い出しました。その計画に私は夢中になりましたがSeeDの目的だけが気がかりでした。

イデアとSeeDが戦うことにならないかと。イデアは笑って言いました。それは絶対にないと。」

シド学園長はイデアと夫婦であり,魔女との戦いに備えてガーデンを作り始めたこと,そんなときにノーグが出資してくれたものの次第に金儲けに走ってしまったことを聞きました。話を聞いた後,「イデアのSeeD」を名乗る者たちが訪れ,シド学園長とエルオーネの身柄を引き渡すよう要求したのです。

スコールの過去と運命

FF8 エルオーネの画策
FF8 スコールの過去

エルオーネの名を聞いたスコールは驚きます。それはラグナの夢に出てきた少女の名前だったからです。ガーデン内を捜索して見つけたエルオーネは少女ではなく,大人の女性でした。彼女には特殊な能力があり,スコールたちに働きかけてラグナの夢を見せていたのでした。その意味を問うと,エルオーネは謝りながらもこう話しました。

「過去は変えられないって人は言う。でも,それでもやっぱり,可能性があるなら試してみたいじゃない?」

その言葉にスコールは「俺を頼るな!」と言い放ちます。なぜ人は人を頼るのか?その意味を理解できないスコールは子供の頃を思い出しました。彼の無口で排他的な性格は,かつてお姉ちゃんと慕っていた人が突然いなくなったことが原因で深いトラウマを抱えていたのです。

スコールはいつか失って傷つくなら自分一人で生きていく方がマシだと思い,孤独に戦い続けてきたのでした。そんなスコールにさらなる運命が訪れます。魔女との戦いを決意したシド学園長は,その陣頭指揮を執るリーダーにスコールを任命したのです。驚くスコールですが,シドはこう答えます。

「これは運命です。魔女討伐の先陣に立つことはきみのさだめなのです。」

過去の記憶

FF8 失われた記憶

旅の途中,セルフィの希望で破壊された「トラビアガーデン」を訪れます。そこでアーヴァインは過去について語り始めます。

自分が孤児院にいたこと,そしてスコールやゼル,セルフィ,キスティス,サイファーの全員が同じ孤児院で過ごしていたと言うのです。そしてスコールがお姉ちゃんと慕っていた人物がエルオーネだったこと,孤児院を仕切っていた「まませんせい」が魔女イデアだったことが判明します。

ですが,アーヴァイン以外は過去の記憶が一部欠落していたのです。スコールたちSeeDは脳内にガーディアンフォース(G.F.)をジャンクションすることによって疑似的に魔法が使えるようになります。しかし,その代償として過去の記憶のが失われていたのです。

「あの優しかったまませんせいが何故魔女になってしまったのか」,その手がかりを探し求めてスコールたちは自分たちが育った孤児院「イデアの家」を目指しました。

ガーデンの衝突

孤児院の上空には魔女イデアに奪われたガルバディアガーデンが待ち伏せていました。その指揮を執るサイファーはバラムガーデンに攻撃を仕掛けてきます。生徒同士の総力戦のなか,スコールたちはガルバディアガーデンに乗り込み,サイファーと魔女イデアを倒しました。

その瞬間,辺りは眩い光に包まれました。そしてサイファーはどこかへ飛ばされてしまい,近くにいたリノアは意識を失ってしまいました。

魔女の正体

FF8 リノアの容体
FF8 魔女アルティミシア

戦いの後,保健室のベットに横たわっていたリノアは冷たく死人のような状態でした。一方で,正気に戻ったイデアは自分の精神を支配していた存在について話し始めました。

「私を支配していたのは魔女アルティミシア。アルティミシアは未来の魔女です。
―私の何代も何代も後の遠い未来の魔女です。」
「アルティミシアの目的はエルオーネを見つけ出すこと。エルオーネの不思議な力を求めているのです。」

遥か遠い未来の魔女アルティミシアの目的は時間圧縮。過去・現在・未来の世界を全て一つにして,自分しか存在しない世界をつくることだったのです。そのためにエルオーネの「過去に干渉する力」を利用して,自分の意識を飛ばそうとしていたのでした。

次にアルティミシアが狙うのは魔女アデル身体だとイデアは話します。魔女アデルはかつてエスタ国を恐怖で支配し,魔女戦争を起こしたという悪の魔女です。そして魔女は力を継承しなければ死ねない特性があり,それを行っていない魔女アデルはどこかに生き残っているというのです。

冷たくなり眠ったままのリノアでしたが,スコールはいつしか彼女の存在が自分の支えになっていました。彼女のそばで容体を見ていたスコールはやがて意識を失ってしまったのでした。【→ラグナ編4】

エルオーネと魔女アデルの捜索

FF8 エスタへの潜入

意識を取り戻したスコールは過去を変えることでリノアを救えるかもしれないと考え,エルオーネの行方を捜します。スコールたちは「イデアのSeeD」の元を訪れました。彼らの持つ船はイデアがエルオーネを匿うために作ったものです。しかしそこにはエルオーネはおらず,エスタに移動していたのでした。

スコールはリノアを背負い,一行はエスタへと向かいましたが,到着直後にまた意識を失ってしまったのでした。【→ラグナ編5】

魔女の干渉

FF8 封印の解除
FF8 月の涙

意識を取り戻したスコールたちは魔女研究の専門家オダイン博士の元に行きました。エルオーネは現在,宇宙にある施設「ルナサイドベース」にいることを知り,スコールたちは博士の協力を得てそこへ向かいました。この施設はラグナが封印した魔女アデルを隔離するための宇宙基地だったのです。

エルオーネと再会するスコールたちでしたが,突然意識のないリノアが動き出してアデルの封印を解除してしまったのです。一方で,地上では「ルナティックパンドラ」という遺跡がエスタの街に到着します。その影響で月の表面に住むモンスターたちが地球に向かって一斉に押し寄せました(通称「月の涙」)。

月から降ってきた大量のモンスターがルナサイドベースに直撃し,モンスターと共に地上へ落ちていってしまいました。その衝撃でリノアは宇宙へと弾き飛ばされてしまいました。

愛と決意

FF8 リノアの救出
FF8 ひと時の再会

リノアを救うため,スコールはポットで脱出するエルオーネの力を借りて一人宇宙へと飛び出します。しかし移動燃料は片道分しかなく,2人は宇宙を漂ったまま…。すると偶然2人の近くを漂っていた飛空艇ラグナロクを発見し,九死に一生を得たのでした。

スコールとの再会に安堵するリノアでしたが,彼女は「帰ったら,いっしょにいられなくなるね」と話すのです。彼女はイデアから魔女の力を継承しています。地上に戻っても,魔女であるリノアは封印されてしまうのです。その事実に恐怖し,うずくまるリノアを抱きしめて落ち着かせるスコール。2人はラグナロクで地上へと帰還しました。

FF8 愛反する想い
FF8 スコールの決意

「魔女として恐れられる前にいなくなりたい」として,リノアは自らの意思で封印される道を選びます。彼女の意思を尊重したスコールでしたが,仲間たちと話して自分の気持ちに正直になった彼は封印される直前にリノアを助け出したのでした。2人は強く抱き合いました。

「魔女でも…いいの?」

「魔女でも……いいさ」

リノアの不安

FF8 約束

リノアは救出してもらえたことに喜ぶ一方で,魔女となった自身に対する不安が払しょくしきれません。

「宇宙ではあやつられてアデルの封印を解いてしまったし…」
「今度は……どうなるんだろう,今度は……何をしちゃうんだろう」
「世界中を敵にまわして…戦うのかな…いやだな…こわいな」

スコールはSeeDのリーダーであり,リノアは魔女です。2人はいずれ戦うことになるかもしれないという不安のなか,スコールはリノアを励まします。

「俺はそんなことはしない。俺が倒す魔女はリノアじゃない。」
「リノアは…俺のそばからはなれるな」

その言葉に元気づけられたリノアはある夢の話をし始めました。

「夢,見たんだ。こわい夢だったんだ。 スコールと約束するの。いっしょに流れ星を見る約束なの」
「―でも,さあ,お出かけって時になっても待ち合わせ場所,思い出せないの」
「約束の場所,思い出せないけどスコールに会いたくて走るの」
「―会いたい気持ち,どんどん大きくなって…スコール,どこ!って叫んだら目がさめた」
「わたし,泣いてた」

その話を聞いて,スコールは答えます。

「会えなかったのは…リノアが待ち合わせ場所わからなかったのは…ちゃんと約束しなかったからだ」
「ここにしよう 俺,ここでリノアを待ってるから……来てくれ」

2人は目の前に広がる花畑を見て約束し,決意を新たに前へと進みだしました。

ラグナとの邂逅

FF8 ラグナとの邂逅

話し込む2人のもとにエスタの大統領から連絡が入りました。魔女アルティミシアを倒す作戦にSeeDを雇いたいというのです。リノアを奪取するための口実かもしれないと警戒しながらも,スコールたちは大統領のもとに向かいます。そこで出会ったのはラグナだったのです。ラグナはアルティミシアを倒す作戦「愛と友情,勇気の大作戦」を話し始めました。

①ルナティックパンドラに捕らわれていると思われるエルオーネを救出し,魔女アデルを倒す
②この時代の魔女がリノアのみとなるため,アルティミシアがリノアに入るのを待つ
③エルオーネの力でリノアごとアルティミシアを過去へ送りこむ
④時間圧縮が始まると共に,リノアを過去から過去から戻す
⑤圧縮させた時間のなかを未来へ進み,アルティミシアの時代へと乗り込む

仲間と一緒にいるところ,一番思い浮かべやすい場所に全員が一緒にいる様子を思い浮かべることで,その場所・時代は迎えてくれる,とラグナは説明します。こうして作戦は実行に移されました。

時間圧縮

FF8 アデル討伐
FF8 作戦実行

ルナティックパンドラに乗り込むと,そこにはエルオーネとサイファーがいました。襲いかかるサイファーを退けるも,リノアを無理やりアデルに取り込ませて復活させてしまうのでした。アデルを倒すと,計画通りにアルティミシアはリノアのなかに入りこみました。

その瞬間,エルオーネはリノアごとアルティミシアを過去へ送ります。リノアの意識を戻すと,過去の世界に存在するアデルにアルティミシアの意識だけが取り残されて時間圧縮が始まりました。

FF8 時間圧縮
FF8 アルティミシアとの激闘

時間圧縮のなかを移動するなか,歴代の魔女が次々に襲いかかってきます。そして魔女アルティミシアの時代へとたどり着くスコールたち。激闘の末,アルティミシアを撃破することに成功しました。

エンディング

FF8 時間の解放
FF8 時間の逆行

圧縮されていた時間が戻り始めます。スコールたちは帰る時間を間違えたり,時間の歪みに落ちないように声をかけあいながら空間をさまよいます。スコールは13年前のイデアの家にたどり着いたのです。そこに瀕死のアルティミシアが現れます。

未来のアルティミシア本体は撃破したものの,魔女は力を持ったまま死ねないのです。この姿は,エルオーネによってリノアから引き離され,過去へ送られたアルティミシアの意識が形となった姿だったのです。とどめを刺そうとするスコールを制止して,イデアはこう話します。

「だいじょうぶ。もう戦う必要はありません。 その魔女は力を継承する相手をさがしているだけ。」
「魔女は魔女の力を持ったまま死ねません。私も…魔女だからわかります。」

イデアはアルティミシアが死ぬために魔女の力を継承したのです。そしてスコールはガーデンやSeeD,魔女についてイデアに説明します。イデアはその青年から「まませんせい」と呼ばれたことで,青年が未来から来たスコールだと気づきます。そしてイデアはスコールに元の世界に帰るよう促します。

FF8 取り残されたスコール
FF8 捜索するリノア

暗闇のなか,スコールは歪んだ空間をさまよいます。しかし自分のいた時間に帰ることができず,リノアの顔も歪んで思い出せない状態です。スコールは絶望に打ちひしがれて意識を失ってしまいました。

スコールを必死に捜索するリノア。そしてリノアはついに意識を失ったスコールを見つけたのです。そこは2人が会うことを約束した場所だったのです。リノアは彼を救いたい一心で抱きしめると,暗闇が晴れていき花畑が広がっていきました。

FF8 再会
FF8 約束の場所

仲間との他愛ない時間を過ごすサイファー
レインとの思い出に浸るラグナ
日常の生活を送るSeeDの仲間たち

皆が帰るべき場所に帰ったのでした。そしてスコールもリノアの元へ…。

ラグナ編

ラグナ編1 3人のガルバディア兵士

FF8 ラグナたちの夢
FF8 ラグナとジュリア

夢のなかで,スコールはガルバディア軍の兵士ラグナになっていました。ラグナにはキロスとウォードと共に作戦にあたっていました。ラグナはいきつけのバーにいるジュリアに惹かれ,互いに親交を深めていきました。しかし,ラグナは新たな任務で遠方の地に行くことになり,2人は離れ離れになったのでした。

ラグナ編2 

FF8 ラグナの事故

ガルバディアから遠く離れたセントラで,ラグナ一行は発掘現場の偵察に向かいます。ところがエスタの兵に見つかり,ついには崖際まで追い詰められてしまいます。海に飛び込んで逃走を試みるも,ラグナは足を滑らせ崖に激突しながら落ちていってしまいました。

ラグナ編3 

FF8 ラグナ レイン エルオーネ

崖から落ちて大けがを負ったラグナは辺境の村ウィンフィルで療養していました。そこにはレインと戦争孤児だった少女エルオーネが生活しており,3人は平穏に暮らしていました。転落から1年余り経ったある日,キロスが訪ねてきます。なんでも,クリーンアップサービスで働いていたウォードはラグナと冒険に出る日を楽しみにしていたそうです。

ラグナは旅に出たいという気持ちはありつつも,自分の気持ちに葛藤していました。エスタ国の魔女アデルがエルオーネを狙っていること,村の周辺にモンスターが現れることなどが気にかかり,旅に出る決心ができなかったのです。今の小さな幸せが壊れてしまう恐怖や変わってしまった自分の気持ちに対して,ラグナは戸惑っていたのでした。

ラグナ編4

FF8 魔女の騎士の芝居
FF8 エルオーネが変えたかった過去

旅の途中で旅費がなくなったラグナはスカウトされた映画の俳優をしていました。その役はドラゴンから魔女を守り戦う「魔女の騎士」でした。夢のなかで,過去に接続しているのはエルオーネだと気づいたスコールは夢のなかで語りかけました。しかし,エルオーネは今回の接続は力が制御できずに起こってしまったと話します。

事情を話すうちに場面は移り変わり,次はラグナとイデアが話していました。エスタ兵にさらわれたエルオーネが孤児院にいないのか尋ねてきたのです。そしてこれこそがエルオーネの変えたかった過去だったのです。

ラグナがエルオーネを探していたことでレインと離れ離れになってしまい,レインは生まれたばかりの赤ちゃんを会わせられないまま死んでしまったのです。しかし,どんなに頑張っても過去は変えられなかったのです。

ラグナ編5

FF8 エルオーネの救出

ラグナたちはエルオーネを追って魔女アデルが治めるエスタ国へと潜入しましたが,捕まってしまい強制労働させられていました。そこで出会った反アデル派の人たちと協力して,実験体とされていたエルオーネを救出しました。

スコール・レオンハート

バラムガーデンに所属する17歳のSeeD候補生。剣と武器が一体化した「ガンブレード」を使用する。成績はトップクラスでサイファーからは一方的にライバル視されている。

無口・無愛想・無表情な姿勢をとるクールな青年。幼少期に実の姉のように慕っていたエルオーネが突然いなくなったことで,他人と距離を置くようになる。しかし,本人はG.F.によって過去の記憶が失われている。

リノア・ハーティリー

反ガルバディアレジスタンス組織「森のフクロウ」の中心メンバー。サイファーの元彼女でもある。SeeD就任パーティーでスコールに出会い,以来積極的に関わるようになる。明るく勝ち気で人懐っこい性格で愛犬のアンジェロを連れている。

魔女の力を継承してしまったことで運命に翻弄されるようになる。

キスティス・トュリープ

バラムガーデンのSeeDでスコールたちの教官でもある。才色兼備でファンクラブができるほど人気者だったが,サイファーの命令違反などにより指導力不足を指摘され,教員資格をはく奪されてしまう。自らを「スコール研究家」と自称し,スコールの言葉を先読みする場面も見られる。

スコールたちと同じ孤児院の出身だったが,G.F.の影響を受けて幼少期の記憶が失われていた。スコールやサイファーに対しては姉のような立場から叱咤激励する。

ゼル・ディン

やんちゃで熱血なSeeD候補生。ガーデンでは校則違反の常習犯で,風紀委員のサイファーにマークされている。「物知りゼル」でもあり,さまざまな情報に精通している。スコールたちと同じ孤児院の出身。

セルフィ・ティルミット

トラビアガーデンからSeeDの実地試験を受けるためにバラムガーデンに来た転校生。明るく元気でマイペースな性格で,関西弁に似たトラビアの方言を話す。

スコールたちと同じ孤児院にいたが,トラビアガーデンに入学している。トラビアガーデンではG.F.の使用は禁止されていたものの,12歳のときに受けた実地訓練で倒したモンスターがG.Fだった。そのため,しばらく無断でジャンクションしていたために,過去の記憶を失っている。

アーヴァイン・キニアス

ガルバディアガーデンの生徒で「魔女暗殺計画」の狙撃手としてスコールたちと行動するようになる。軽薄な口調・態度が多いが,本来のナイーヴな性格を隠すためのもの。スコールたちが同じ孤児院にいたが,スコールたちからはよく覚えていないと言われる。この頃から,セルフィが好きだったことから積極的にアプローチしているシーンが見られる。

スコールたちと記憶の齟齬が生じていたのは,アーヴァインがG.F.を使用していなかったため。「魔女暗殺計画」では対象のイデアがママ先生であることを知っていたため,極度の緊張と躊躇いが態度に現れていた。

ラグナ・レヴァール

スコールたちの夢のなかに登場するもう一人の主人公。当時27歳のわりには,ことわざや名前を間違えたり,思い付きで行動したりと天然っぷりが目立つ。その精神年齢の低さやルックスから男女問わず人気があり,「天性のカリスマ」と評されている。

成り行きで魔女を倒したり,国の大統領になったりしたことでスコールたちと出会う際にはあまり身動きが取れない立場にあった。こうした背景から,困っている人を放っておけない素直で正義感の強い性格がうかがえる。

キロス・シーゲル

スコールたちの夢の中に登場するラグナの親友。ラグナとはガルバディア軍時代からの付き合いで,天然ボケ発言の多いラグナに対するツッコミ役のような存在。ラグナの魅力に惚れ込んでおり,「ラグナという娯楽なしの人生は退屈」と語るほど。

スコールたちと出会ったときにはラグナ大統領の補佐官を務めており,偶然エルオーネと再会したため保護し,ラグナの元へ連れて行った。

ウォード・ザバック

スコールたちの夢の中に登場したラグナの親友。ラグナとはガルバディア軍時代からの付き合いで,キロス同様ラグナの魅力に惚れ込んでいる。戦闘で喉元を斬られたことで声が出せなくなるも,ラグナとキロスとは顔を見ただけで不自由なく意思疎通ができていた。

軍を退役してからはガルバディアの収容所で働いていたが,退屈だったためかすぐに辞めてしまう。その後はラグナたちと合流し,キロスと共に大統領補佐官を務めている。

サイファー・アルマシー

学園一の問題児であり,風神・雷神を連れて学園の風紀委員長を務めている。好戦的かつ利己的で,自分が中心にいないと気が済まないタイプで,同じガンブレードを使用するスコールを一方的にライバル視している。OPではスコールと決闘まがいの訓練をしており,スコールの額に傷を負わせたが引き分けとなった。

劇中では語られていないが,ラグナが演じた映画「魔女の騎士」に心酔している。そのためイデアの魔女の騎士となったことを機に,度々スコールたちの前に立ちはだかるようになる。その実力はG.F.オーディンを真っ二つにした斬鉄剣返しからもうかがえる。

イデア・クレイマー

ガルバディアに現れた魔女であり,本編の13年前に力尽きようとしている魔女から力を継承したことで魔女となった。13年前は孤児院「石の家」を営んでいて,そこにいたスコールたちからはまませんせいと慕われていた。

孤児院の子どもたち,特にエルオーネを守るために自ら憑依されることを選んだ。未来の魔女アルティミシアに情報を渡さないように自ら精神を閉ざして,SeeDやガーデンの創設を推し進めていった。後にスコールたちに倒されたことで正気を取り戻したものの,魔女の力はリノアに継承されていった。

エルオーネ

ラグナ編では4歳,スコール編では22歳?で登場し,過去を変えるために不思議な力でスコールたちに夢を見せるよう干渉していた人物。両親を戦災で亡くし,その後レインに引き取られていたときにラグナと出会う。

しかし魔女の力の後継者候補として誘拐され,その特異な力に目をつけられて実験体にされてしまう。その後はラグナ救出され,イデアの営む孤児院に引き取られた。そこでスコールたちと過ごしていたが,ある日イデアによって秘密裏に匿われてスコールたちと別れる。

レイン

ウィンヒル村に住む女性で,身寄りのないエルオーネを引き取ったり,重傷を負ったラグナを介抱したりと度量のある心優しい性格。ラグナを介抱するうちに惹かれ,ラグナとの間に子供を授かる。ラグナとレインの間に生まれた子がスコールである。

生まれた子どもをラグナに見せたがっていたが,同時期にエルオーネが誘拐されたことでラグナとは会えないでいた。それからほどなくして,産後の衰弱により37歳の若さで亡くなってしまった。

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