【シナリオ人気No.1の作品】FINAL FANTASY X

FFX タイトル
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FINAL FANTASY Xは2001年にPlayStation2にて発売されたシリーズ第10作品目です。本作はPlayStation2へと移行したことにより,グラフィックや演出面が大幅に向上しました。さらにシリーズ初となるキャラクターボイスが採用されるなど,当時のゲーム技術の最先端を詰め込んだ作品となっています。この頃のシリーズタイトルはその完成度の高さから「FF黄金期」と呼ばれ,数多くのファンに今なお愛されています。

FINAL FANTASY X/X-2 HD Remastered (Switch)




目次

概要

FINAL FANTASY Xは2001年にPlayStation2で発売され,その後HDリマスター版としてPlayStation4Nintendo Switchなどにも移植されました。またシリーズ初となる物語上の続編としてFINAL FANTASY X-2が2003年に発売されました。PS2のタイトルとして初めてダブルミリオンを記録し,全世界累計850万本を販売しました。またFFXシリーズとしては,全世界で2000万本以上売り上げるなど,国内外問わず非常に人気のあるタイトルです。

本作はプラットフォームが移行したことにより,ゲーム全体のパフォーマンスが向上しました。グラフィックはもちろんのこと,キャラクターに声がつき表情の変化も鮮明になったため,キャラクターの複雑な心境を感じ取ることができるようになっています。




主要人物

FFX ティーダ
ティーダ

ザナルカンドのブリッツボールチーム「ザナルカンド・エイブス」のエース。同じくブリッツの伝説的選手で父親ジェクトを嫌っている。
街がシンに襲撃された際にスピラに迷い込み,そこで出会った仲間たちと旅を始める。旅のなかでスピラの理や父親ジェクトの想いを知り,自身に何ができるのかを考えるようになる。

FFX ユウナ
ユウナ

ビサイド島で育った召喚士で10年前に「シン」を倒して亡くなった大召喚士ブラスカの娘。生真面目で正義感が強く,「シン」を倒すための力”究極召喚”を得るためにザナルカンドを目指して旅に出る。同郷のワッカやルールーのことを兄や姉のように慕っている。

FFX ワッカ
ワッカ

ビサイド島のブリッツボールチーム「ビサイド・オーラカ」の選手兼コーチ。スピラに浸透しているエボンの教えを信じて忠実に守って生きている。2年前,弟が教えに反する機械を使って「シン」と戦ったが死亡。以来,機械を使うアルベド族を毛嫌いしている。

FFX ルールー
ルールー

ワッカの幼馴染で豊富な知識を持った黒魔導士。不測の事態にも冷静に対処するため,仲間からも一目置かれている。時折きつい言動が見られるが,根は優しい。スピラのことを知らないティーダに対して,丁寧に説明してくれる。2年前に亡くなったワッカの弟は恋人だった。

FFX キマリ
キマリ=ロンゾ

ロンゾ族の青年で,ユウナをビサイド島まで連れてきた。以来,ガードとしてユウナを護衛し続けている。無口で無表情なため心情はわかりにくいが,真面目で仲間思い。角が折れているのは過去にロンゾ族の仲間に馬鹿にされて折られた。

FFX リュック
リュック

アルベド族の少女で,ティーダがスピラにわたって初めて出会った人。自他共に認めるムードメーカーで子供っぽい反面,現状を客観的に観る目を持ち,前向きな姿勢をとる。
幼少期にサンダー魔法を直撃したことが原因で,雷が大の苦手。

FFX アーロン
アーロン

10年前大召喚士ブラスカと共に「シン」を倒した伝説のガード。ザナルカンドで「シン」の襲撃を受けた際,ティーダと共にスピラへ渡った。しばらくして旅をしているティーダたちと合流し,ユウナのガードとして旅に同行するようになる。

FFX ジェクト
ジェクト

ティーダの父親でブリッツボールの名選手。しかし突如として行方不明となり,ザナルカンドでは大きな話題となっていた。ティーダからは嫌われており,嫌味ったらしく接していた。
一方で,困っている人を見過ごすことができないなどティーダと似通った一面もある。

ブラスカ

10年前,アーロン,ジェクトと共に「シン」を倒し,自身は死亡した。召喚士になる前は僧官を務めていた。その後アルベド族の女性と結婚したため,”エボンの落ちこぼれ”と言われていた。しかし妻は「シン」の襲撃で命を落としてしまった。妻の復讐のため召喚士となった。

FFX シーモア
シーモア

グアド族の族長でエボン四老師の一人。優秀な召喚士でもあるが,何故かティーダからは初対面から好かれていない。グアド族の父親と人である母親の間に生まれたが,これが理由で母親と共に迫害を受けるなど,幼少期は不遇があった。




ストーリー

FFX ストーリー

本作はスピラが舞台となる。機械文明が発展しておらず,人々は質素な生活をしている。一方で魔法文明などは発展しており,独自のスポーツ「ブリッツボール」は世界中で支持されている。

ところがスピラには「シン」と呼ばれる巨大な魔物が存在し,近づくだけで町は破壊されるなど人々は死の恐怖に脅えて暮らしていた。そんな人々は「エボンの教え」と「召喚士」を心の支えとしている。人は「エボンの教え」を守り,教えに従って「召喚士」の旅を支えることで,いつか「シン」が消滅することを希望に生きている。

ティーダはザナルカンドでブリッツボールの試合をしていたが,突如「シン」の襲撃を受ける。共に行動していたアーロンとスピラへと迷い込んでしまう。何もわからないままティーダはスピラの世界でユウナたちと出会う。ユウナは召喚士として「シン」を倒す旅へ向かう。ティーダはザナルカンドへ帰り道を探すために旅へ同行することとなる。




戦闘システム

戦術を構築しやすくなった”CTBシステム”

FFX 戦闘シーン

本作はそれまで採用されていたアクティブタイムバトル(ATB)システムから「カウントタイムバトル(CTB)システム」が採用されています。ターンの概念はなく,いずれかのキャラクターが行動している間は全体で時間が停止します。各キャラはすばやさや行動内容から,次に行動可能となるまでの時間(画面右上)が決定します。

加えて行動には”行動負荷“が設定されており,CTBの順序に影響を与えます。強力な行動は負荷の高い傾向にあり,たとえ素早さが高くても順番が回りにくくなります。その代わりといってはなんですが,行動をとる前にCTBの順序を確認することができます。そのため非常に戦術を構築しやすくなったといえるわけです。

戦うだけの成長ではない”スフィア盤”

FFX スフィア盤

本作は敵を倒してレベルアップするのではなく,「スフィア盤」と呼ばれるシステムで成長させます。敵を倒すとスフィアレベルがアップし,このレベルの分だけスフィア盤上でマスを進めることができます。スフィア盤上に配置された成長スフィアを発動させることで能力値のアップし,技や魔法を習得できます。スフィア盤は共通ですが,キャラクターごとに異なる開始地点が設定され,他のキャラクターのルートに進むこともできます。




体験談(※一部ネタバレあり)

人におすすめしたいFFでNo.1

FFX 名シーン

本作はグラフィックの向上やボイスも採用されたことで,非常に完成度の高いシナリオとなっています。シナリオの完成度の高さはFF史上No.1といえるでしょう。私がシナリオに感銘を受ける要因として,「ティーダの役回り」が挙げられると思います。ティーダは突如舞台となるスピラの世界に飛ばされます。そして常識もわからないまま旅へと向かいます。これはプレイヤーとほぼ同じ状況となっています。ティーダが素直に自分の気持ちを話してくれるため,より感情移入しやすくなっていると考えられます。

裏話ですが,本作では音楽の自由度が広がったと言われています。それまでのシリーズでは,キャラの複雑な心情を場面に合わせた音楽とテキスト文によって表現していました。本作ではキャラクターの表情・ボイスのおかげで場面ごとの複雑な心境を表現することができるようになりました。そのため音楽はよりゲーム内の雰囲気やシナリオ展開に合わせつつ,耳に残るような独創的な音楽を創ることができるようになったそうです。2020年にNHKで行われた『全ファイナルファンタジー大投票』では,FFXはシナリオと音楽の両部門で第1位となるなど非常にファンが多いです。




まとめ

FINAL FANTASY Xは時代の変化に合わせた挑戦の結果,大成功を収めたタイトルといえるでしょう。今作のシナリオは自信を持っておススメできます。私も記憶を消してもう一度プレイしたいと思えるほどには感慨深い作品です。

その人気の高さからFFシリーズランキングでは1位に輝き歌舞伎に舞台化されるなど話題に尽きません。詳細が気になる方は,FFシリーズをまとめた以下の記事をご参照ください。最後になりますが,未プレイの方はぜひプレイしてFFXのストーリーを体感してください!

FFXの魅力
  • シリーズ初のキャラボイスが採用され,奥深いシナリオに進化
  • 独自の成長システムで戦略的な育成・戦闘が楽しめる
  • 『全ファイナルファンタジー大投票』にてシナリオと音楽の両部門で第1位に輝く
FINAL FANTASY X/X-2 HD Remastered (Switch)




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