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【愛をつづった世界的ヒット作品】FINAL FANTASY VIII

FFVIII タイトル
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FINAL FANTASY VIIIは1999年にPlayStationで発売されたシリーズ第8作品目です。本作は独特なゲームシステムと成長要素,壮大なストーリーが特徴的で多くのファンに愛される作品となっています。本作は前作『FFVII』が商業的に成功を収めたことで予算が大幅に増加したため,グラフィックや音楽も豪華になりました。

本作は発売された当初,進化したコンテンツやFF初の主題歌の挿入などで話題となり,連日テレビで紹介されるほどでした。加えて世界的にも評価されていましたが,国内では評価がわかれる結果となりました。世間の評価についても少し触れますが,これからこの記事を読んでいただく皆様にはぜひ自身の見た・感じた作品の魅力を大切にしてもらいたいです。




目次

概要

FINAL FANTASY VIIIは1999年にPlayStationで発売され,グラフィックや音楽がさらに進化を遂げました。操作キャラクターも8頭身に進化し,シリーズ初となる主題歌Eyes On Me」が導入されました。また美麗なプリレンダリング背景や映画のようなムービーシーンも多く,表情なども滑らかにうごくようになっています。より実写映画に近づいたリアリティのあるゲームとして,FFの価値を世間に知らしめました。

本作は積極的に宣伝したことで世界的なヒットをおさめました。日本では発売から4日で250万本が販売され,連日テレビで話題となっていました。主題歌に至っては,1999年の日本ゴールドディスク大賞を含む数々の賞を受賞するという実績を残しています。このほか北米・アメリカ・イギリスでベストセラーとなり,発売同年末までに全世界で600万本が販売されるなど世界的なヒット作品となりました。ムービーやオープニングシーンなどグラフィックに関わる点は国内外から”驚異的”と評価されました。一方で,ゲーム性は評価が分かれているようです

また2019年には『FF VIII リマスタード』としてNintendo Switch,PS4,Xbox One,PCにてダウンロード専売でリリースされました。一部キャラクターのCGが一新されるなどのグラフィック面の向上,バトル3倍速やエンカウントなしなどのシステム面の改善が施されました。よりゲームを快適にプレイできるようになっています。今からプレイするなら,こちらの購入を検討された方がよいでしょう。




主要人物

FFVIII スコール
スコール・レオンハート

本作の主人公でバラムガーデンに所属するSeeD候補生。非常に無口な性格で人に頼らず,他人と距離を置いた姿勢をとるクールな青年。ガントリガーが付いた特殊な剣”ガンブレード”を扱い,バラムガーデン内では成績はトップクラス。サイファーから一方的にライバル視されている。

FFVIII リノア
リノア・ハーティリー

ティンバーの反カルバディアレジスタンス組織「森のフクロウ」の中心メンバー。明るく人懐っこい性格だが,思ったことを口にしてしまうためしばしば他人と衝突してしまう。本サイファーとは知り合いで,本作開始1年前までは交際関係にあったようだが破局。その後は成り行きでスコールたちと行動するようになり,次第にスコールに惹かれるようになる。

FFVIII キスティス
キスティス・トュリープ

バラムガーデン所属のSeeD兼教官で才色兼備な女性。最年少でSeeD合格者になった経緯を持ち,その知性や容姿からファンクラブができるほどの人気者だが,順風満帆ゆえに挫折に不慣れで苦悩することが多い。

FFVIII ゼル
ゼル・ディン

軍人だった祖父に憧れてSeeD候補生となったやんちゃで熱血な青年。バラムガーデン内では校則違反の常習犯で,じっとするのが苦手。また,サイファーからは「チキン野郎」と馬鹿にされている。

FFVIII セルフィ
セルフィ・ティルミット

バラムガーデンと親交が深いトラビアガーデンからSeeD実地試験を受けるために来た転校生。天真爛漫でマイペースな性格をしており,ゼルをも凌ぐ行動力を持つ。転校早々に学園祭実行委員に立候補するなど,その明るく前向きな言動でパーティーのムードメーカーとして周囲を支えている。

FFVIII アーヴァイン
アーヴァイン・キニアス

ガルバディアガーデン所属の自称ガーデン一の狙撃手。バラムガーデンとの共同任務「魔女暗殺計画」でスコールたちと関わり,以後行動を共にする。女の子を見ると片っ端から口説くなど軽薄な口調,態度が多い。しかし実際は極度のあがり症でプレッシャーに弱いなどナイーブな性格。

FFVIII サイファー
サイファー・アルマシー

スコールより1歳年上のSeeD候補生で学園一の問題児。実力がありながらも自己中心的で協調性がないことから万年候補生に甘んじている。しかしSeeD試験の合格者には率先して拍手で迎えるなど不器用ながら気配りもしている。同じガンブレードを使うスコールを強くライバル視している。

FFVIII サイファー
イデア

ガルバディアに突如現れた妖艶な魔女。当初は世界に対して優位に立とうとする大統領と手を組み,ガルバディアの親善大使となったが…。魔女を倒すために作られたSeeDに対して憎悪を抱いている。

FFVIII ラグナ
ラグナ・レウァール

ガルバディアに所属する軍人で,おっちょこちょいな性格。作戦行動中に道に迷ったり,地図を間違えたりと抜けていることも多く,周囲の者に迷惑をかけることも。しかし陽気で飾らない振る舞い,分け隔てなく接する優しさなど多くの人を引き付けるカリスマ性を持っている。

FFVIII キロス
キロス・シーゲル

ガルバディア軍時代からのラグナの親友。無茶な行動や天然ボケ発言をするラグナに対するツッコミ役。ラグナの魅力に惚れ込んでおり,「ラグナという娯楽なしの人生は退屈」と語っている。

FFVIII ウォード
ウォード・ザバック

ラグナ・キロスの親友で大柄な外見に似合わずよく喋り,表情豊か。キロス同様ラグナの魅力に惚れ込んでいる。偵察任務での戦闘で喉元を斬られ声が出せなくなるも,2人は顔を見ただけで不自由なく意思疎通できる。

FFVIII アルティミシア
アルティミシア

はるか未来に存在する魔女で,人々から迫害されてきた恨みから”時間圧縮”を発動して世界を根底から作り変えようとしている。そのために過去の魔女たちに干渉して利用しようと企む。




ストーリー

FFVIII ストーリー

物語はSeeD候補生であるスコールとサイファーとの戦闘訓練から始まる。スコールはSeeDを目指してバラムガーデンで魔法や戦闘技術を学んでいた。その後の実地試験などを通じて,スコールはゼルやセルフィと共にSeeDの一員となる。その夜行われた就任パーティーにて,リノアと出会う。スコールは彼女の自分に正直な言動に影響され,その心境に少しずつ変化が生じてくるようになる。またリノアもその後のさまざまな任務を通じて,スコールに恋愛感情を抱くようになる。




戦闘システム

育成から魔法まで新システム ”ジャンクション”

FF8 ジャンクション

それまでのシリーズと大きく異なるのが”ジャンクションシステム”です。キャラクターのステータス値に対して魔法を装備することでステータスの強化属性効果状態異常耐性を付与することができます。また魔法をジャンクションできるようにするには「ガーディアン フォース(G.F.)」のジャンクションが必須となります。少し複雑ですので,区分して説明しますね。

ガーディアン フォース(G.F.)

従来シリーズの召喚獣にあたる要素です。所持しているG.F.をキャラクターにジャンクションすると,「G.F.」コマンドで召喚できるほか,パラメータ強化やバトルコマンドを増やしたりできます。G.F.はバトル中にモンスターからドローする,あるいは敵として登場するG.F.を倒すと入手できます。G.F.自体にもレベルが存在し,経験値とAPを入手して成長します。成長することでG.F.の攻撃力も上昇します。各キャラクターには”相性”が設定されており,その良し悪しによってG.F.の召喚時間が変化します。また召喚中,□ボタンを連打することでダメージがアップする「おうえん」アビリティを持つ場合もあります。

G.F.による育成要素

G.F.は固有のアビリティを持ち,ジャンクションすることでキャラクターはそのアビリティを得られます。(「まほう」「ドロー」「G.F.」など)アビリティは戦闘後に入手するAPを消費して習得できるほか,特定のアイテムによりカスタマイズできます。なかでも特筆すべきは所持している魔法をジャンクションする(ジャンクションアビリティ)というアビリティで,育成要素の核といえる重要な要素です。各能力値を個別に強化し,バトルコマンドを自由に変更できるカスタマイズ性が本作の醍醐味でしょう。

魔法のジャンクション

従来シリーズと異なりMPを消費するのではなく,魔法をストックし消費する個数制になっています。所持できる魔法は32種類,1種類につき最大100個までです。魔法はバトル中にモンスターからドローしてストックするG.F.のアビリティによって精製するフィールド上のドローポイントから入手することができます。ジャンクションアビリティを持つG.F.をキャラクターにジャンクションさせると魔法のジャンクションが可能になります。各種パラメータに1種類ずつ魔法をジャンクションできます。このときジャンクションする魔法の個数が多いほど,あるいは上位・貴重な魔法であるほどパラメータは大幅に強化されます。

レベルアップで上昇するステータス以上にジャンクションによる影響効果は大きいため,使いこなせば攻略が楽になります。ちなみに本作ではパーティーの平均レベルに比例して敵のレベルも上昇する仕様です。

個性あふれる必殺技 ”特殊技”

FF8 特殊技

特殊技はキャラクターがピンチになると発動することができる必殺技のことです。「たたかう」コマンドに▷マークが表示され,各キャラ固有の特殊技を発動します。またピンチ度が高いほど特殊技が発動しやすかったり,効果が高まったりします。ピンチ度は「残りHPが少なくなる」「状態異常になる」「仲間が戦闘不能になる」といった要素です。この他,魔法「オーラ」がかかることでも特殊技が発動しやすくなります。本作はパラメータのカスタマイズ性によりキャラごとの個性が希薄化しがちなので,特殊技は特に個性を発揮する要素といえるでしょう。

スクロールできます
キャラクター特殊技
スコール連続剣
リノアアンジェロ,ヴァリー
ゼルデュエル
セルフィスロット
キスティス青魔法
アーヴァインショット
サイファー始末剣
ラグナ
キロス
ウォード
リミット「デスペラード」
リミット「ブラッドペイン」
リミット「マッシヴアンカー」
イデア魔導
各キャラクターの特殊技一覧




体験談(※一部ネタバレあり)

少し”難解”な本作は賛否両論?

FF8 スコール初期
FF8 スコール末期

ここでいう”難解”というのは,シナリオが複雑であること納得感がイマイチという2つの意味です。1点目の複雑性ですが,シナリオが進行するなかで過去・現在・未来と時間軸が移動しつつ,それぞれのシナリオが展開していく流れになっています。なので情報を整理しないと,シナリオの前後感が分からなくなってしまいますそんな中で考察の余地を残すような場面が展開されていくので,複雑に感じてしまう方も多くなってしまいます。ましてや子供の頃にプレイしていたら余計に難解でしょう。当時よくわからなかったという方は,改めてプレイすると見方や評価が変わるかもしれませんよ。

2点目の納得感はキャラクターの言動や心情変化に関してです。本作は「愛」をテーマにしており,各キャラクター間で信頼を築き上げることで成長していく様子が描かれています。特筆すべきはスコールとリノアの関係性でしょう。シナリオ序盤はスコールの「ネガティブ」「無関心」「コミュ症」な部分が顕著に表れています。そこへリノアとの出会いがあり,彼女の「ポジティブ」「明朗快活」「人懐っこい」部分がスコールを変えていきます。ここまでは良いのですが,シナリオ後半スコールのリノアへの傾倒っぷりに違和感を感じてしまうのです。「お前がいなきゃ俺はダメだ」ぐらいな勢いなので,パーソナルな部分がなくなってしまっているようにも思えてしまいます。この辺りは「良い!」と感じる人もいますので賛否両論となっているのでしょう。みなさんはどう感じましたか??

強敵への挑戦 ”オメガウェポン”

FFVIII オメガウェポン

本作には本編クリア後の要素は用意されていませんが,道中に寄り道要素がいくつかあります。こちらは戦闘面の寄り道要素”オメガウェポン”への挑戦です。ラストダンジョン「アルティミシア城」にて隅々まで探索を進めていくと,エリア上に待ち構えています。撃破するためにはかなりやりこむ必要があります……が,育成しすぎてもダメという罠があります。どういうことなのか,オメガウェポンの詳細を見ていただくとわかると思います。

ステータス,行動など効果など
HP (Lv. 1~100)11,1105~1,161,000
レベル5デスレベルが5の倍数のキャラが戦闘不能
メテオ全員にランダムダメージ
メギド・フレイム全員に9,998の固定ダメージ
グラビジャ全員のHPを1/4にする割合ダメージ
テラ・ブレイク16連続の物理攻撃
アルテマ全員に無属性ダメージ
リヒト・ゾイレ単体に9,999の固定ダメージ
オメガウェポンの詳細

まず育成完了したLv. 100のパーティーの場合,「レベル5デス」で全滅してしまいます。一方で育成不足の場合,「メギド・フレイム」で全滅してしまいます。ですので,かなりやりこむ必要があるわけです。その育成具合に応じて,オメガウェポンのHPも高くなり,長期戦は必至です。本作の”ジャンクションシステム”や”特殊技”を理解し,活用すれば突破口は見出せます。腕に自信のある方は挑戦してみてください。

本編そっちのけのやりこみ要素 ”トリプルトライアド”

FFVIII トリプルトライアド

本作で有名なコンテンツといえば「トリプルトライアド」というカードゲームです。集めたカードを使って街中の人と気軽に勝負できます。カードは敵からドロップしたり,特定のイベントで手に入れるなどさまざまです。
カードは3×3のマス目に配置していきます。カードの4辺に書かれた数字(1~10)を隣接するカードと比べあいます。数字の大きい方が相手のカードを奪うことができます。これを基本ルールとして,対戦相手の地域ルールが設定されるため,対戦相手に応じた戦略が求められます。

このカードゲームですが,ゲーム内に登場するほぼ全てのNPCと対戦することができ,なかにはレアカードを持つモブNPCも。カードゲームに熱中しすぎてストーリーが全然進まなくなることから「もはや本編」といわれていました。カードにはキャラクターやモンスターが描かれていますが,カードを集めていると実際に出会うよりも先にカードで存在を知る(ネタバレをくらう)こともよくあります。




まとめ

FINAL FANTASY VIIIはシナリオ面で賛否両論あれど,世界的にヒットした作品であることは間違いありません。愛をテーマにしたストーリー,主題歌も挿入されるなどの付加価値が特徴的ですね。ゲーム性に関しては,しっかりと理解すれば比較的簡単にクリアできてしまうかもしれません。

シナリオを楽しみたい方は,情報整理することをおすすめします。複雑な並行世界のなかに伏線が仕込まれるなど考察ポイントが散りばめられています。ですが情報の収集がつかなくなってしまうとシナリオのおもしろさが激減してしまいます昔プレイしたけどよくわからなかった…という方もぜひ改めてプレイしてみてもらいたいです。

FFVIIIの魅力
  • 映画のようなシーンにシリーズ初となる主題歌の挿入など,グラフィックや音楽が大きく進化
  • これまでのシリーズと一線を画する「世界観」「ゲーム性」
  • ところどころ”難解”な本作は賛否両論




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