【ネタバレなしのレビュー】FF16の評価は?100時間プレイしたFFファンがレビューしてみた!

FF16 タイトル
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2023年FFシリーズ最新作として発売された『FF16』ですが,評価は賛否両論。むしろ私の肌感覚では「最近のFFシリーズは終わってる」という印象が前面に出ていることもあって,批判的な意見が多く感じます。

実際,「面白いの?」「面白くないの?」プレイするか迷われている方も多いと思います。

先にお伝えしたいのは,良くも悪くも『FF16』にしかない良さはあります!FFシリーズ全タイトルをプレイしてきた私としては,むしろこれまでのシリーズとは一線を画するシステムやストーリーとなっていると思います。

この記事では,FF16を100時間プレイした私がネタバレを回避してレビューしていきます!これまでのFFシリーズとの違いもお伝えしたいと思います。さらに海外のレビューについてもまとめましたので,ぜひ参考にしてください!

目次

FF16の個人的評価(良い点・悪い点)

ゲーム進捗

総プレイ時間:113時間
ストーリー :2週目クリア済み
サイド   :リスキーモブ全討伐,サイドクエスト全クリア

個人的な総評 … 7点 / 10点満点

【良い点】
・美しい映像で観られるシリアスなストーリー
・大迫力の「召喚獣合戦」が楽しめる
・プレイスキルに合わせた戦闘環境にできる
・場面に沿った重厚な音楽

【悪い点】
・映像・会話が長すぎる
・行動範囲の境界がわかりにくく,画面が暗い
・探索要素がほとんどない
・レベルを上げても成長している実感がない

【ゲーム進捗】

総プレイ時間113時間
ストーリー2週目クリア済み
サイドリスキーモブ全討伐,サイドクエスト全クリア

個人的な総評
 7点 / 10点満点

【良い点】

  • 美しい映像で観られるシリアスなストーリー
  • 大迫力の「召喚獣合戦」が楽しめる
  • プレイスキルに合わせた戦闘環境にできる
  • 場面に沿った重厚な音楽

【悪い点】

  • 映像・会話が長すぎる
  • 行動範囲の境界がわかりにくく,画面が暗い
  • 探索要素がほとんどない
  • レベルを上げても成長している実感がない

良い点

美しい映像で観られるシリアスなストーリー

FF16 ストーリー
引用:ガジェット通信

本作はゲームでありながら高画質の映像を楽しめることが大きな特徴といえます。例えば,人物の細かい表情や水の描写,武具の細部に至るまで驚くほど表現されています。FF16にはムービーがふんだんに盛り込まれており,グラフィックには相当力を入れて制作されています。

ストーリーは政治的・社会的な背景が強く描かれたダークファンタジーで,これまでのFFシリーズとは異なる世界観になっています。FF16プロデューサーの吉田氏が海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」を参考にしたと語っており,挑戦的なシナリオに仕上げています

実際に「プレイする」だけでなく「観る」ことで没入感が得られ,映画を観ている感覚になりました。最近ではYoutubeで配信されていることも多いので,覗いてみれば「観る」楽しみを感じられると思います。

大迫力の「召喚獣合戦」が楽しめる

FF16 召喚獣合戦
引用:みんなのライフハック@DIME

本作でしか体験できない要素として「召喚獣合戦」があります。物語の節目で挿入され,プレイヤー自ら召喚獣を操作してド迫力の戦闘ができます。バトルスタイルもいくつかあり,中には20分以上の大激戦も繰り広げられます。

制作にあたっても,この「召喚獣合戦」が最も印象に残る(感情の最高潮になる)ように設計されており,ここでしか味わえない貴重な体験ができるでしょう。それぐらい本作にとって召喚獣は非常に重要な存在だということです。

プレイスキルに合わせた戦闘環境にできる

FF16 戦闘
引用:ファミ通

本作はアクションスタイルの戦闘で,攻撃や回避,仲間への指示も操作して行う必要があります。さまざまなアクションを駆使して戦略的に戦うことができるのは醍醐味といえます。しかしゲーム初心者には難しい一面でもあります。そこで本作は「サポートアイテム」を導入して,初心者でも爽快なアクションを楽しめる環境を整えています。

例えば,多彩なアクションを自動で実行する”オートアタック”,敵の攻撃時にスローになって回避時間を延ばしてくれる”オートスロー”などがあります。これらはアクセサリとして装備するだけで発動することができます。

アクションバトルは個々人の技量で感じる難易度が異なるため,プレイスキルに合わせて調整できるのは良い点だと思います。ちなみに”オートアタック”は戦闘があまりにも単調化するため推奨しません。

場面に沿った重厚な音楽

先述しました「映像」や「戦闘」に対して挿入される「音楽」にも着目したいと思います。シリアスなストーリーが主日となって展開されるため,場面ごとの雰囲気の緩急がはっきりしています。シームレスな映像のなかで場面の変化を「音楽」で表現しています。

特に印象的だったのは,召喚獣合戦の前後の音楽の変化です。シリアスな語りのシーンから合戦へと場面移行するときには大きく盛り上がりをみせます。合戦後には,達成感を覚えさせるような穏やかな曲調へと変化していきます。会話も多く,繊細な表情変化などからも場面の雰囲気が直感的に伝わりますので登場人物の心境が音楽を通じて感じらる,という感覚でした。

ネタバレ回避のために映像等は引用しませんでしたが,文章で説明するのは難しいですね(笑)こればかりは実際にプレイしていただいて,観て・聴いて・感じてもらうのが一番だと思います。

悪い点

映像・会話が長すぎる

ゲーム内容を重視して購入された方は特に感じたと思います。PS5ソフトでは映像美を通じたストーリーを演出したいと考えられるあまり,観ることが多くなりがちです。『FF16』に限らず,『キングダムハーツ3』などでも似たような批判が寄せられていました。

私が億劫に感じたのは,村や街にいる人との会話の長さです。サイドクエストを受けたり,その関連で話しかけることがありますが,平均的に非常に長いです。クエスト完了報告だけで5分以上会話が続くこともありました。

とはいえ,フルボイスであることや,演出上の間の取り方など映像・会話が長くなってしまうのは致し方ないと私は思っています。「それまでの展開の整理」や「登場人物の心境の理解の場」と思って観れば,より作品への没入感が得られるともいえます。

行動範囲の境界がわかりにくく,画面が暗い

FF16 画面構成

ダンジョン内や戦闘時を含めて,画面が暗く見にくいという批判が多く寄せられています。実際にプレイしていて強く感じたのは戦闘時です。アクションスタイルなので敵の攻撃をよく見て行動する必要があるのに,「敵が何してるか見えない!」ことがありました。

ただし,目的地までのガイドはありますので迷ったりすることはほぼありません。ですが折角のグラフィックを楽しめないのも後味が悪いですよね。

探索要素がほとんどない

FF16 探索要素

FFシリーズといえば,思わず探索したくなるダンジョンやワールドマップが魅力だと感じる方も多いのでは?私もその一人で,壁に向かって走って”隠し通路”を探したのはいい思い出です
ですが本作では,ルートは目的地までマップに一通り表示され,その他の寄り道ルートのようなものはほとんどありません

ダンジョン内も寄り道はなく,宝箱の数も過去作と比べて非常に少ないです。この辺りは過去作をプレイしてきたFFファンの方が気になった点かもしれません。「宝箱からモンスターが!」みたいなワクワク感は物足りなかった印象ですね。

レベルを上げても,成長している実感がない

FF16 アビリティ

私が最も過去作との違いを実感した点です。従来のRPGのようにレベリングに注力しなくても,プレイスキルによってはシナリオを普通に進められます。これはシナリオを楽しみたいライト層にとっては「良い点」かもしれません。ただ過去のFFシリーズをプレイしてきた私にとっては「やりこみでしか得られない達成感」がなくて残念でした。

1週目のレベル上限は50ですが,レベル40程度でも本編クリアは可能です。また2週目のレベル上限は100となっています。レベリング好きな方はぜひ2週目でレベル100を目指してみませんか?

FF16 パッケージ
FINAL FANTASY XVI本体
FF16 パッケージ
FINAL FANTASY XVI本体

世間の評価【国内と海外】

本当に売れてない?FF16の販売本数について

過去のFFシリーズと比較して,「FF16は販売本数が少ない」といわれています。前作「FF15」は発売初日に500万本売り上げたとされています。これに対して,FF16は発売初週で300万本となっています。

販売本数が少なく見えるのは,PS5自体があまり普及していないためだと思われます。PS4の現在の販売台数が11,350万台(2022年9月時点)であるのに対し,PS5は4,000万台(2023年7月時点)とPS4の35%にとどまっています
参考:Sony Interactive Entertainment ハードウェア全世界累計実販売台数

これらを総合すると,FF16はPS5を所持者の7.5%が購入しているということになります。これは母数に対しては比較的多い販売台数ではないでしょうか。各メディアでも,セールスとしては悪くない結果とされています。

海外からの評価は?

前作「FF15」は酷評されていましたが,海外では根強い人気で売り上げをのばしています。そこでレビュー系のブログ・動画でおなじみのメタスコアでのFF16の評価を紹介します。また参考に過去のFFシリーズの評価も紹介します。

【過去作のメタスコア】

  • FF15:81点
  • FF13:83点
  • FF10:92点
  • FF7 :92点
  • FF9 :94点
  • FF6 :92点
  • FF3 :77点
FF16 メタスコア
メタクリティック(Metacritic)でのスコア ”メタスコア”とは

ゲームや映画,音楽などさまざまなものを評価しているWebメディア。そこで付けられる点数は”メタスコア”と呼ばれ,ゲームの場合は75~100点(緑色)は良ゲー・神ゲーとされている。評価は世界中の雑誌,サイトのレビューを総合的に数値化しているため,信憑性は高いとされている

メタクリティック(Metacritic)でのスコア 
メタスコア”とは

ゲームや映画,音楽などさまざまなものを評価しているWebメディア。そこで付けられる点数は”メタスコア”と呼ばれ,ゲームの場合は75~100点(緑色)は良ゲー・神ゲーとされている。評価は世界中の雑誌,サイトのレビューを総合的に数値化しているため,信憑性は高いとされている

FF16のスコアは87点でした(2023年11月時点)。その他のFFシリーズと比較しても遜色ない結果になっています。
ここで少し補足しますが,「信憑性が高い」と書きましたが発売されて間もない場合は疑わしいレビューがあります。というのも,いくつかレビューに目を通すと,実際にプレイしたのか怪しいものも散見されました。

加えて,こちらのレビューでは興味深い内容が書かれています。冒頭の4行のみ内容を翻訳しました。

このゲームはゲームメディアによって評価が上げられています。
ソニーに良いレビューを書かなければレビューコードをもらえず,
ゲームを早期入手できなくなると案じているからです。
ですので,ソニーを恐れない一個人の忌憚のない意見を聞いてください

いわゆる”サクラ”もあるようで,レビュー総数に対して微々たるものではあると思いますが,メタスコアを参考にされる場合はレビュー内容を見て判断されると良いと思います。今回のケースはあくまで早期入手に関わるケースですので,メタスコアそのものを疑う必要はないかと思います。

さて,海外のレビュー内容ですが,特に多いと感じたものを要約します。

  • 戦闘が簡単で単調
  • パーティーメンバー制がなく,FFらしさを感じない
  • サイドクエスト(お使い)が無意味
  • Devil May CryやBeyonettaのようなアクションスタイルの導入など新しい方向性へシフトしすぎてしまい,従来のFFの良さが失われている

FFファンと思われる方からの批判レビューが目立ちました。これは国内でも似た傾向ですが,過去作のプレイヤーは先入観が強く,新しい方向性のFF16に違和感を感じてしまったのでしょう
これらはゲームシステム面の苦言ですので,シナリオを楽しみたいライト層の方はそこまで気にしなくても良いかもです。

FF16の総評

『観る』分には良ゲー,『プレイする』分には…

FFシリーズはそれぞれが異なる世界観の物語なので,ストーリーを観る分には良ゲーだと思います。高画質のグラフィックですし,海外ドラマを参考にしているだけあって見ごたえは十分です。シナリオには好みがあるので万人受けとはいえませんが,これまでのシリーズとは異なる新たなベクトルのダークファンタジーが魅力的です

一方で,ゲームをプレイする分には物足りなさを感じるかもしれません。特に過去作をプレイしている場合,レベリング,パーティー感,やりこみ要素などFFの醍醐味が足りないと思われるでしょう。

FF16 パッケージ
FINAL FANTASY XVI本体
FF16 パッケージ
FINAL FANTASY XVI本体
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