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【FFIVストーリー解説】本編の十数年後を描いた壮大なストーリーをご紹介

FFIVTA タイトル
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この記事はストーリーのネタバレを含みます。

この記事はFFのストーリー解説・考察を中心にした内容です。ゲームをプレイする時間や気力がない!という方内容を思い返したい(←筆者も)という方におすすめの記事です。今一度FFを周知したい,盛り上げたいという筆者の熱意にお付き合いいただければと思います。

黎明期にFFファンを根付かせたFINAL FANTASY IVですが,外伝作品として後日談があるのをご存じでしょうか??FFIV THE AFTERといわれ,本編の十数年後に新たな物語が動き始めたのです。各キャラクターの成長と共に新たな仲間との冒険が章立てでプレイできます。

今回はそんな名作の後日談をわかりやすくまとめてみました!仲間とおりなす壮大な物語をぜひ知っていただければと思います!皆さんのご意見・考察などございましたら,気軽にコメントしてください!

目次

FFIV THE AFTER ―月の帰還― のストーリー

序章 ―月の帰還―

FFIVTA セシルとローザ
FFIVTA セオドア

バロン国王セシルと王妃ローザはある一人の男の子を授かりました。彼の名はセオドア。騎士の試練を受けるために飛空艇団「赤き翼」の新米兵士として飛空艇に乗っていました。試練をこなしたセオドアは飛空艇で帰路についていたが,突如大勢の魔物に襲撃されてしまいました。飛空艇ごと墜落してしまい,1人い生き残ったセオドアは歩いてバロンへと向かいます。

ところがバロンもまた魔物の襲撃を受けていました。セシルはシド,ローザと共に城内の魔物を倒していました。そのさなか,セシルがふと空を見上げると,2つの月が浮かんでいたのです。それはかつてゴルベーザら月の民を乗せ,軌道を離れていったはずでした。セシルは魔物の襲来との因果関係を疑い,不吉な予兆を感じていました。

セオドア編 ―最後の赤き翼―

FFIVTA 謎の少女

防戦一方となるセシルたち。劣勢だと感じたセシルはローザとシドを逃げさせ,1人城に残って戦い続けていました。そこに突如バハムートと共に謎の少女が現れたのです。セシルからの問いかけには一切答えず,バハムートはメガフレアを放ちます。1人戦いを挑むも,セシルは敗北してしまったのです。

FFIVTA 謎の男

一方,バロンへ向かう道中に魔物に襲撃され苦戦するセオドア。すると謎の金髪の男が助けてくれたのです。謎の男はバロンが魔物に襲われているといい,セオドアは彼と共にバロンへ向かいます。バロンの町から城へと向かおうとするも,ゾンビと化した兵士が入り口に張っていたのです。セオドアたちは水路からバロン城内を目指すことに。

城内に潜入したセオドアと謎の男は調査を開始。城内は閑散としており,人の気配が感じられない様子でした。必至に城内を探し回るセオドアの様子を見て,謎の男は聞きました。

「おまえの両親も城にいるのか…?」

「ええ。 父はセシル,母はローザといいます」

驚く謎の男でしたが,二手に分かれて城内を見て回ることに。謎の男が玉座の間に向かうと,セシルが現れました。謎の男が無事だったのかと聞くも,セシルは冷たい態度をとるのでした。

「もちろんだ。世界の平和は,わがバロン王国が守らねばならない。」

変わってしまった様子に謎の男はその場を後にします。その後セオドアと合流し,城を出てバロンを後にしました。セオドアは城内になかったシドのエンタープライズ号を探すことに。謎の男はミストに向かうと話す。セオドアは何故そこまで助力してくれるのかと尋ねます。

FFIVTA 謎の男の目的

その男はバロンの元竜騎士だと話しました。2人はミストの洞窟を抜け,ミストの断崖へと進んでいきました。

カイン編 ―竜騎士の帰還―

バロンを去ったカインは1人試練の山にいました。あるとき,どこからともなく声が聞こえてきました。その声に導かれた先には祠がありました。声の主はカインに語りかけます。

「苦しんで…ようだ…。そな…たも…。 かつての…わが…のように…。」

FFIVTA カイン編 試練の山

その直後,鏡に映ったカインが飛び出してきたのです。カインは自分自身と戦うことに…。

カインは試練の山でモンスターに襲撃されている一行を見かけます。その中にはミシディアから来たポロムがいたのです。カインは彼女らを救出し,共にミシディアへと向かったのです。

FFIVTA カイン編 ポロム

ところがミシディアに戻ると,謎の少女の襲撃を受けていたのです。謎の少女の目的はクリスタルの回収。ミシディアの長老とポロムは抵抗するも,召喚獣ラムウを前に手も足も出ません。遅れてカインが現れるも,その手にはミシディアのクリスタルが…。カインは自身の目的を果たすことを条件に,クリスタルを手渡すと言うのです。カインの目的はバロン国王セシルを殺すことだというのです。ポロムの制止も聞かず,カインは謎の少女と共にバロンへと向かっていきました。

FFIVTA カイン編 謎の少女

謎の少女はバロンに着いてからも,カインの真意を問います。カインの憎悪は変わりません。謎の少女はクリスタルの回収を条件にセシルと会わせると持ちかけたのです。カインはこれを承諾し,残るファブール,ダムシアンのクリスタルの回収へと向かったのです。

崖を超えたセオドアたちはバロンの「赤き翼」を見かけます。飛空艇が向かう方角はダムシアンでした。セオドアたちが追って向かうなか,「赤き翼」はダムシアンを襲撃していたのです。

ダムシアン国王ギルバートは襲撃に備えて人払いを済ませていました。カインはギルバートにクリスタルを要求します。そこにバロンから避難してきたローザが現れ,カインを制止します。ギルバートはボムの指輪を発動させ,ダムシアンもろとも敵勢力を崩壊させたのです。この機に乗じたカインはギルバートを倒し,クリスタルとローザを強奪して立ち去ったのです。

FFIVTA カイン編 ボムの指輪
FFIVTA カイン編 シド合流

セオドアと謎の男がダムシアンに到着したときには,「赤き翼」の飛空艇が離陸していました。するとシドが操るエンタープライズ号が合流。カインを乗せた飛空艇を足止めします。カインとローザを乗せた飛空艇はバロンへと帰還します。セオドアたちはシドのエンタープライズ号に乗り,後を追います。

バロン城内にて,セオドアたちはカインに追いつきました。ローザはセオドアの隣にいた謎の男を見て驚きました。

「カイン…!? じゃあ…あなたは…」

何とカインが2人いるのです。ローザを攫ったカインは,カインの心の闇が生み出した存在だったのです。

FFIBVTA カイン編 心の闇

試練の山で悪しきカインは実態を持って行動していたのです。セオドアと行動していたカインは悪しきカインを倒すため追っていました。2人のカインは一騎打ちをし,悪しきカインを打ち倒したのです。

「私は過去にしばられていた。 過ぎ去った日々を葬らねばならんとな…。だが…そうではなかった。」
「過去の全ても私自身だからだ。喜びも悲しみも…憎しみさえも…。」

悪しき心さえも受け入れたカインは聖竜騎士となったのです。一行はセシルのいる玉座へと進みます。そこにはセシルと謎の少女が…。

リディア編 ―閉ざされた幻獣たち―

幻界王リヴァイアサンと王妃アスラから人間として暮らすよう命じられ,リディアはミストの村で暮らしていました。それからは各国やミスト村の復興に尽力し,セオドアの誕生に立ち会ったりしていました。それから十数年後,幻界が恋しくなったリディアは再び帰郷しました。幻獣王夫妻と話していると,異変を感じた幻獣王がリディアを町へと転移させました。その直後,謎の少女が現れ,幻獣たちを掌握してしまったのです。

異変を知らせるため,リディアは幻界から脱出します。途中ドワーフ国のルカと出会い,異変の話をしているとドワーフ国が「赤き翼」に襲撃されているのを目撃します。リディアとルカは城に急行するも,クリスタルは強奪されてしまったのです。「赤き翼」の来襲から,リディアはセシルに何かあったと推測し,ルカと共に残る闇のクリスタルを入手することに。

FFIVTA リディア編 黒チョコボ
FFIVTA リディア編 砲撃

ルカは飛空艇技術を応用してつくったカルコとブリーナを仲間に加え,封印の洞窟へと向かいます。しかし入手したクリスタルを謎の少女に奪われてしまいます。リディアたちはクリスタルを取り戻すため地上を目指します。ファルコン号にてバロン城への接近を試みるなか,黒チョコボに乗ってどこかに向かうパロムたちを目撃します。しかし「赤き翼」の飛空艇に襲撃され,ファルコン号は大破してしまいました。

不時着した島で材料を調達し,ルカはファルコン号を修復しました。修復を終えると,突如暴走したタイタンが現れます。タイタンは地底への穴を塞ごうとしていたのです。リディアたちはタイタンを止めるため戦うも,窮地に追い込まれます。そこへ黒衣の男が現れ,リディアたちを救出したのです。

FFIVTA リディア編 タイタン戦
FFIVTA リディア編 バブイルの塔

リディアはお礼を述べ,何者なのか尋ねました。しかし黒衣の男は質問には答えず,バブイルの塔を指して話します。

「あの忌まわしい過去がくり返されようとしている…。」

バブイルの塔は不気味な輝きを放っていたのです。

ヤン編 ―ファブールの師父―

ファブール城の城門前にて,ヤンはモンク僧たちに稽古をつけていました。そこへ城からアーシュラが飛び出してき,稽古をつけてほしいと話します。ところがヤンは娘の願いを頑なに拒んでいました。

稽古を終え,城に戻ったヤンは大臣からある報告を受けます。最近バロンがクリスタルを回収してまわるなど不穏な動きをしているとのことです。今やセシルが治めるバロン王国がそんな動きをするはずがない…,ヤンは信じられませんでした。そんな話をしていると,アーシュラが城を飛び出してしまったと報告を受けます。

FFIVTA ヤン編 アーシュラの家出

アーシュラを追ってホブスの山へと向かうと,魔物と戦っているところに遭遇,協力して魔物を撃退しました。アーシュラは自分の実力を証明したいため,そして数日前ホブスの山に落下した流星を調べに行くためでした。ヤンたちは流星落下跡に行くと,異様な光景を目の当たりにしました。周辺の大地は腐り,強烈な瘴気がにじみ出ていたのです。何か異変が起きようとしている,そう予感したヤンたちは急いでファブールへと戻りました。

FFIVTA ヤン編 赤き翼
FFIVTA ヤン編 バロン襲撃

帰路の途中,空を見上げると異変の予兆が…。月が2つになっているばかりか,「赤き翼」の飛空艇団がファブールへと向かっているのです。ヤンたちは急ぎ城に戻り,防衛体制をとります。ヤンは「赤き翼」の隊員たちと対話しようとするも,問答無用で襲撃してきたのです。狙いはクリスタルと踏んだヤンは何とか防衛するものの,ついにクリスタルルームまで後退することに…。

クリスタルルームにて待機していたアーシュラの元に突如カインが現れます。ヤンも合流して応戦するも,隙を突かれてクリスタルを強奪されてしまいました。

「カイン殿…そなたは…!」

「勘違いするな。あのときとは違う。 これはオレ自身の意思だ。オレの心は解き放たれたのだ!」

FFIVTA ヤン編 クリスタル奪還
FFIVTA ヤン編 回想

バロンの異変が決定的となったことで,過去の災厄がくり返されようとしている…。焦燥に駆られるヤンでしたが,アーシュラは前向きでした。挫けずに励ますその姿はまるで幼少期のリディアのようでした。ヤンたちは異変を確かめるべく,航路でバロンに向かうこと。

FFIVTA ヤン編 ギルバート一行

道中,バロンを目指す別の船と遭遇。そこにはギルバートたちが乗船していました。共にバロンを目指すも,ヤンを乗せた船は燃料が切れてしまいます。近くの島に流れ着き,燃料を集めることに。ヤンは1人島の奥地に向かうも,夜になっても戻ってきませんでした。心配したアーシュラは島の探索に出ます。

アーシュラは燃料となるヤシを発見しましたが,突如魔物が襲撃。一時はピンチに陥るも,父ヤンの教えを思い出し,魔物を退けます。その後ヤンが合流して魔物を討伐しました。戦う姿を見たヤンはアーシュラを弟子として認めました。再びバロンを目指して出航したヤンたちでしたが,道中リヴァイアサンに遭遇してしまい船は転覆してしまうのでした。

FFIVTA ヤン編 弟子アーシュラ
FFIVTA ヤン編 リヴァイアサン

パロム編 ―魔導士,森と水の都へ―

トロイアからミシディアに神官の修練のために魔導士の派遣要請が入り,パロムは船でトロイアへと向かっていました。トロイアでは8人いる神官のうち1人が病に倒れてしまったため,急遽神官見習いのレオノーラが抜擢されたのです。本来であれば神官は白魔法を修練するものですが,パロムは黒魔導士です。遣わされたパロムも困惑しつつも,レオノーラの修練に付き合うことに。

FFIVTA パロム編 レオノーラ

神官として認めてもらうため,パロムとレオノーラは修道の塔に向かいます。レオノーラはここで基礎的な黒魔法「ファイア」「ブリザド」「サンダー」を習得。トロイアへと帰還します。そこでパロムは何故黒魔法が必要なのかを聞きました。神官によると,バロンが不穏な動きを見せているため,自己防衛の手段を身につけるためにだという。パロムには,にわかに信じがたい話でした。

しかし事態が動き出し始めました。レオノーラは土のクリスタルが怯えているというのです。急ぎ神官たちの元に向かうと,バロンから「赤き翼」がトロイアに向かっているという報告が入ったのです。パロムは土のクリスタルを預かり,レオノーラと共にトロイアから脱出しました。

クリスタルを持った2人は黒チョコボに乗って洞窟へと逃げ込みました。最深部にあるクリスタルルームまでたどり着きますが,そこに謎の少女が現れます。苦肉の策で,パロムはレオノーラを逃がし,ブレイクを唱えてクリスタルを抱えた自分ごと石化してしまいました。

謎の少女は石化したパロムを破壊してクリスタルを奪おうとしますが,レオノーラが行く手を阻みます。レオノーラは石化を治療するもパロムに叱られてしまいます。

「バカ野郎!なんで戻ってきやがった!?」

「クリスタルごと石化するなんて…粉々にされたらどうするの!?」

「そんなもんあいつのはったりだ!」

「それは…あなたのほうよ…。 そう…昔から…ずっと…。」

レオノーラは昔ミシディアに住んでいた幼馴染だったのです。クリスタルを守るため2人は応戦するも,歯が立たずに倒れてしまいました。土のクリスタルを奪われてしまい,悔しさから糾弾するパロム。その異変を双子の白魔導士ポロムは感じていたのでした。

FFIVTA パロム編 クリスタル防衛
FFIVTA パロム編 予兆

ポロム編 ―月へ消えた魔導船―

ある日トロイアからミシディアの魔導士の派遣要請が入り,パロムがトロイアへと向かいました。残されたポロムはパロムの身を案じていました。そんな話をミシディアの長老としていたとき,ミシディア南の入り江から魔導船が現れて飛び去って行ったのです。異変が起き始めようとしていました。

ミシディアでは緊急会議が行われました。2つ目の月の帰還,飛び去った魔導船,バロンの不穏な動き…。かつての災厄を想起させる予兆に不安に駆られます。そこでミシディアの長老の提案により,試練の山にいると思われるカインの力を借りることになりました。ポロムは魔導士を連れて試練の山へと向かったのです。

FFIVTA ポロム編 緊急会議
FFIVTA ポロム編 鏡の間

試練の山の山頂では,何かを訴える声が聞こえてきました。誘われた先は鏡の間でしたが,しかし無残にも破壊されていたのでした。引き返そうとしたポロムたちはアンデットの大群に襲撃されるも,カインに救出されました。

FFIVTA ポロム編 カインとの出会い

事情を話し,ポロムは協力を仰ぐもカインはなかなか応じてくれませんでした。

「だが,なぜオレが手を貸さねばならん? オレは,とうに捨てた。バロンをな。」

「ウソです…。 あなたはウソをついています。自分の心に…! 違いますか…?」

「…そうだな。 行こう…,バロンに…!」

カインを引き連れミシディアに戻ると,魔物に襲撃されていたのです。応戦していると,突如謎の少女が現れます。彼女の目的はクリスタルの回収。長老とポロムは要求を拒み,戦いを挑むも敗れてしまいました。その時,ミシディアのクリスタルを携えたカインが現れます。カインは自分の目的のため,クリスタルを手渡そうとしていたのです。

FFIVTA ポロム編 カインの目的
FFIVTA ポロム編 カインの疑惑

その目的はセシルを殺すことだといいます。謎の少女はバロンまでカインを連れて去りました。長老の話から,バロン王国が魔物の手に落ちたことを知ったポロムもバロンを目指すことを決意したのです。

エッジ編 ―バブイルの鼓動―

エブラーナ城門前にて,ゲッコウ,ザンゲツ,イザヨイ,ツキノワの四人衆に稽古をつけていたエッジ。稽古を終えてふと空を見上げると,2つ目の月が現れていました。突然の月の帰還にエブラーナに不安な空気が漂い始めます。エッジはひとり調査に乗り出そうとするも,四人衆がかけつけます。

「命は粗末にすんなよ。」

エッジはそう語りかけ,四人衆は各地へと調査に向かいました。エッジは四人衆の調査を待ちました。

すると,不気味に輝き始めるバブイルの塔。エッジは単身バブイルの塔に乗り込み,調査を進めました。かつてルビカンテと戦った場所にたどり着くと,突如亡き両親とルビカンテが現れたのです。

「逃げるのだ…。一刻も早くここから…。」

そう警告されたものの,エッジは歩みを止めませんでした。道中,四人衆も合流し,深部へと進んでいきます。そして塔内のクリスタルルームから謎の少女が現れました。

FFIVTA エッジ編 亡き両親
FFIVTA エッジ編 対決

エッジたちは謎の少女と激突しました。圧倒されるエッジたちは一時退却を余儀なくされます。しかしついに追い詰められてしまい,後がなくなったエッジたち。かつてファルコン号を入手した格納庫にまで追い込まれました。ここでエッジは冥土の土産にと謎の少女から情報を聞き出しました。

「バロンは…セシルは,どうなった?」

「バロンは国王セシルの命により各地のクリスタルを回収している。」

FFIVTA エッジ編 明度の土産
FFIVTA エッジ編 危険な賭け

かつての歴史が繰り返されていることを確信したエッジたちは塔から飛び降りたのです。落下した先にはバブイルの塔に向かうファルコン号の甲板上だったのです。リディアたちとの再会を喜ぶも,船首には見知らぬ黒衣の男がいたのです。

ギルバート編 ―星落つるダムシアン―

ギルバート編 行方不明

亡きアンナとテラを思い,竪琴を奏でるギルバート。ある日,ホブス山の西に突如流星が落下しました。流星の調査には公設秘書であるハル一行が向かいました。しかし数日経ってもハルたちは戻ってきません。ギルバートは衛兵を連れて流星落下跡に向かいました。

現場は大地が腐食しており,異様な光景がただよっていました。深部ではハルたちが調査を続けていました。異様な現場に調査が難航していたようです。ギルバートとハルはダムシアンへと帰還しましたが,そこにはバロンからの使者が来ていました。

ギルバート編 バロンの異変

バロンからの使者は流星の調査を任せてほしいと伝達に来たのでした。ですがギルバートは違和感を感じていました。ギルバートは自らバロンに赴き,自分の目で確かめることにしました。

バロン王国に到着したギルバート一行はセシルに会うことができました。しかしセシルは冷たく無愛想な態度でギルバートの違和感はさらに深まるばかり。セシルは「小さい箱」を,ギルバートは「花」を手渡し,面会を終えました。

「彼は…セシルじゃない。 ぼくの手土産がわかるはずだ。本物のセシルならばね…。」

ギルバート編 花
ギルバート編 ボムの指輪

帰路につくギルバートたちは手渡した「花」を通じて,男性と謎の少女の会話が聞こえてきました。ギルバートの手土産は「ひそひそう」だったのです。会話の内容はダムシアンの火のクリスタルを奪うための画策でした。

そしてセシルから手渡された「小さい箱」の中身に関して,ギルバートには予想がついていました。かつてミストの村を焼き尽くしたボムの指輪…。決して「小さい箱」を開けることはなく,ギルバートはバロンの異変に不信感を募らせるのでした。その後,ダムシアンは「赤き翼」によって襲撃されたのです。

月の民編 ―追憶の青い星―

十数年前,青き星から離れていったもうひとつの月。ゴルベーザは月の民と共に長き眠りについていました。ある時,弟セシルの夢を見て目を覚まします。そしてゴルベーザは月にあるクリスタルの異変を発見しました。月の民の守り役であるフースーヤーも異変に気付きました。

二人は調査を進めるなか,幻獣神の洞窟へと向かいました。しかし最深部には石化してしまったバハムートの姿が…。異変が起こっていると確信した二人は謎の流星が落下した跡を発見しました。その中心部には謎の少女が立っていたのです。少女はクリスタルの在りかを探していたようです。

ゴルベーザとフースーヤーは真意を問うも,謎の少女は返答することなく襲撃してきました。二人は何とかして謎の少女を倒すも,クリスタルが心配になり急いで戻りました。

FFIVTA 月の民編 クリスタル消失

クリスタルルームに戻るも,クリスタルは輝きを失っていました。そして突如謎の少女が現れました。またも戦闘になるも何とか撃破。異変の重大さから,フースーヤーは青き星への影響を案じます。クリスタルの力を使って魔導船を呼び寄せました。

FFIVTA 月の民編 魔導船
FFIVTA 月の民編 クリスタル

すると突如,1つのクリスタルが砕け散ったのです。その直後,倒れた謎の少女と同じ姿をした二人目の少女が現れ,意味深な言葉を残し,月の地下渓谷へと向かいました。

「役目は終わりだ。 クリスタルも,おまえたちも。」

ゴルベーザたちは謎の少女を追って地下渓谷へと向かいました。その道中,月のクリスタルはひとつ,またひとつと砕け散っていくのでした。地下渓谷の最深部にたどり着くと,最後のクリスタルが砕け散ってしまいました。

FFIVTA ゼロムス復活

すべてのクリスタルが砕け,封印していたゼロムスの思念体が復活してしまいます。

「ここでやられていては月の民だけではない…。青き星の民も…! 心してかかるぞ…!」

「いいですとも!」

しかし,その強大な力の前に二人は瀕死になってしまいます。フースーヤーはゴルベーザだけでも青き星へ送り出そうと,ゴルベーザを魔導船に転送させたのです。

魔導船に送られたゴルベーザはフースーヤーの身を案じていました。そして魔導船は青き星へと向かっていきます。ゴルベーザが見たものは青き星だけではありませんでした。自身も知らない,その周りを公転する2つ目の月の姿があったのです。

真月編 ―星喰―

2つ目の月は徐々に青き星へと接近しており,地上には無数の流星が降り注いでいました。そして太陽は覆い隠され,世界中が闇に包まれてしまいます。リディアたちはファルコン号に乗ってバロンへと向かいました。

FFIVTA 真月編 バロン城
FFIVTA 真月編 対セシル

リディアたちはバロン城を目指すも,不思議な光で閉ざされ侵入できませんでした。一方で,クリスタルを手にしたカインたちはバロン城の玉座にて,セシルと対峙していたのです。リディアたちは一旦バロン城を離れ,手段を探して世界を回ります。

リディアたちがミストの村を訪れます。村は霧に覆われ,リディアは母の声が聞こえてきました。

「敵の手に落ちている幻獣たちを解放し…,再びここを訪れるのです…。 あなたなら,できるはずです…。」

そしてリディアたちは世界各地をめぐり,かつての仲間たちと合流しながら召喚獣を解放していきました。

一方,バロン城ではセシルがカインたちに剣を向けます。謎の少女によって操られてしまっていたのです。カインは応戦するも,本気を出せず敗北してしまいます。セオドアはカインを庇うも,セシルはとどめを刺そうとオーディンを召喚します。

FFIVTA 真月編 オーディン

ところがオーディンはセシルに従わず,カインたちに話しかけます。

「久しいなカイン…。 そしてローザ,セオドア…,バロンの子らよ…。」
「この剣…おまえたちに向けるわけにはゆかぬ…! 頼むぞセシルを… この大地を…!」

オーディンはセシルを謎の少女の支配から解放し,去ったのでした。倒れこむセシルのもとにカインたちが駆け寄ります。そこにリディアたちも合流し,黒衣の男がセシルのもとへと駆け寄りました。

セシルの言葉に一同は黒衣の男がゴルベーザだったことを知りました。玉座の側で一部始終を静観していた謎の少女は一行に襲撃してきました。死闘の末,謎の少女を撃破するもさらに同じ姿をした少女が4人現れます。この星の役目は終わったと言い残し,姿を消しました。

FFIVTA 真月編 2つ目の月
FFIVTA 真月編 魔導船

ゴルベーザによると,2つ目の月は月の民がいたものとは全く別のものだといいます。このままでは月は青き星に激突してしまうため,魔導船に乗って月へと向かいました。意識を失ったセシルは抜け殻のようになっていました。一方で,セシルは操られていたときの意識を想起しながらも自意識は戻ってきません。

FFIVTA 真月編 セシルの意識
FFIVTA 真月編 抜け殻

一行は月の地下渓谷へと乗り込んでいきます。その道中にはかつてセシルたちが倒した魔物たちが次々と現れるのでした。そして最深部に到着すると,そこにはセシルそっくりな暗黒騎士がいたのです。暗黒騎士は恨み言をぶつけながらセシルに襲い掛かります。ゴルベーザはセシルを庇って倒れてしまいます。

「つぐなったつもりか…それで…。 世界を脅かした罪を…! 我を…捨てた罪を…!!」

ゴルベーザの危機にセオドアは立ち上がり,暗黒騎士に立ち向かいます。しかし仲間との助け合いを見て,暗黒騎士は逆上してセオドアにとどめを刺そうとします。その時,抜け殻となっていたセシルが立ち上がりセオドアを庇いました。

FFIVTA 真月編 セシル復活

セシルも加勢して,一行は暗黒騎士を撃破しました。セシルは謝罪と共に,月を止めるという決意を胸にさらに奥地へと向かいました。

深部の広場にたどり着くと,そこには無数のポットが立ち並び謎の少女が眠っていました。そのなかに1つだけ他の少女たちよりも幼い子供が入っていました。幼女は無抵抗で,リディアたちに指示を求めるばかりでした。リディアは養女にここで待つように告げ,さらに深層へと進みます。

続くフロアには回収されたクリスタルが保管されていました。しかしクリスタルは輝きを失っていたのです。一行はクリスタルを回収してさらに深層に向かいます。そして月の中心らしき空間に到達し,そこには半球状の物体がありました。一行が攻撃を仕掛けると,中から青白く光る人物が現れたのです。

FFIVTA 真月編 月の中心

その者は自らをクリエイターと名乗り,クリスタルの所有者であり創造主と称しています。彼の者が語るには…

  • クリスタルは星の生命の進化を記録する媒体
  • クリエイター自身も青き星とよく似た星に生まれたが,文明の発展と共に滅びた
  • 安息の地を求めて宇宙に飛び出し,たどり着いたのが”真月”と呼ばれる星
  • 滅亡の理由を探求するため,数々の星で生命の進化実験を繰り返していた
  • 謎の少女は実験体マイナスとして,青き星のクリスタルを回収させていた
  • マイナス同士は情報を共有している
  • 青き星の生命体は失敗した劣等種と判断し,真月をぶつけて滅ぼそうと画策した

セオドアたちはクリエイターに真月を止めるよう話すも,創造物の発言だとして聞く気はなかったようです。真月を止めるため,セオドアたちはクリエイターと戦います。

クリエイターは長い月日を経て闇に囚われ,生命力が低下し,ついには暴走を始めてしまいました。暴走に巻き込まれ,セオドアたちは力尽きてしまいました。すると,セオドアたちの無事を願う仲間たちの祈りの力がクリスタルに輝きを蘇らせたのです。

FFIVTA 真月編 祈りの力

再び立ち上がったセオドアたちはクリスタルの力でクリエイターの闇を打ち払うことに成功しました。しかしクリエイターの暴走は止まらないものの,闇が払われたクリエイターはセオドアたちに逃げろといいました。

「崩壊が…始まる…。 私も…この真月も…逃げ…ろ…!」

FFIVTA 真月編 幼女
FFIVTA 真月編 瓦解

崩壊し始める真月から急いで脱出する一行。逃げる一行を援護したのは,実験体であるマイナスたちだったのです。また道中にはリディアの指示を受けて待機していた幼女を連れ,魔導船に乗って脱出しました。マイナスたちは幼女を一行に託し,クリエイター共々消滅したのです。

FFIVTA 真月編 クオレ
FFIVTA 真月編 別れ

一行と共に脱出した幼女はクオレと名付けられました。実験体であるマイナスの幼生体であり,まっさらな個体だったのです。青き星に戻ったセオドアたちはクリスタルを在るべき場所に戻して日常が戻りました。

ゴルベーザは父クルーヤの墓参りを済ませ,セシルたちと別れを告げると,元居た月へと帰っていきました。バロン国の武装は解除され,「赤き翼」は真月に被害復興に向けて各地を回っていました。セオドアは部隊長カインと共に飛空艇で飛び立つ。

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