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【FFIVストーリー解説】傑作といわれたドラマティックなシナリオをご紹介

FFIV タイトル
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この記事はストーリーのネタバレを含みます。

この記事はFFのストーリー解説・考察を中心にした内容です。ゲームをプレイする時間や気力がない!という方内容を思い返したい(←筆者も)という方におすすめの記事です。今一度FFを周知したい,盛り上げたいという筆者の熱意にお付き合いいただければと思います。

黎明期にFFファンを根付かせたFINAL FANTASY IVですが,かなり革命的なタイトルでした。ゲームシステムはもちろん,シナリオのつくりこみなど大きな進化を見せました。外伝作品もリリースされ,今なお人気を誇る名作です。

今回はそんな名作のストーリーをわかりやすくまとめてみました!複雑な人間関係から生まれる人間ドラマをぜひ知っていただければと思います!皆さんのご意見・考察などございましたら,気軽にコメントしてください!

目次

誇り高き赤い翼

FFIV 赤い翼

強大な軍事力を持つバロン王国の飛空艇団「赤い翼」の帰還から物語は始まります。隊長のセシルミシディアから水のクリスタルを強奪し,その任務の帰路にありました。しかしセシルは無抵抗の人々に危害を加えてしまった罪悪感に苛まれていました。「近頃,バロン王の様子がおかしい…」と感じたセシルはクリスタルを手渡す際に,バロン王に真意を問いました。

しかし王の怒りを買ってしまい,セシルは赤い翼隊長の任を解かれてしまいました。かわってミストの村近辺に出没する幻獣を討伐し,ボムの指輪を届けるよう命じられました。王をなだめようと竜騎士団隊長であり親友のカインが割って入るも,共に任務にあたるよう命じられました。

FFIV ローザ
FFIV シド

部屋に戻る途中,白魔導士であり恋人のローザ,飛空艇技師のシドと出会います。2人もまたバロン王の様子がおかしいと感じていました。そしてセシルの様子が気になったローザは夜分に部屋を訪れます。セシルは自責の念にかられている胸の内を明かしました。

「僕はミシディアで…罪もない人々からクリスタルを! この暗黒騎士の姿同様,僕の心も…!」
「僕は陛下には逆らえない,臆病な暗黒騎士さ…。」

ローザはセシルを心配していましたが,セシルは大丈夫だと答えてその日は休むのでした。

旅立ち

FFIV 旅立ち

翌朝,セシルはカインと共にミストの村へ向けて旅立ちました。途中ミストの洞窟にて,討伐対象の幻獣ミストドラゴンを倒しました。そしてミストの村に入ると,突然ボムの指輪が輝きだし,村中が炎に包まれてしまいます。村を破壊し,召喚士を全滅させることが目的だったのです。すると,どこからか子供の泣き声が聞こえてきます。

FFIV ミストの村

そこには死んだ母親と傍らで泣く少女の姿がありました。話を聞くと,この村は幻獣を使役する召喚士一族の隠れ里であることを知ったのです。そしてミストの洞窟で討伐した幻獣は少女の母親が村を守るために召喚していたのでした。それを討伐したことで,母親の命を奪ってしまったのです。

セシルとカインはやむを得ず少女を連れて逃げようとするも,少女は怒りに駆られて力が暴走してしまいます。幻獣タイタンを召喚し,タイタンが起こした大地震に巻き込まれてカインとはぐれてしまったのです。

FFIV リディアと和解

気を失った少女を連れ,カイポの村で休ませました。その夜,バロンからの追手が訪れ,少女の身柄を引き渡すよう言いました。セシルは断り,バロンと決別して少女を守ることを決意しました。その姿を見た少女はセシルに心を開き,自分の名前をリディアと打ち明けたのでした。

セシル無き赤い翼

FFIV 高熱病

翌朝,カイポの村の民家でローザを発見しました。彼女はセシルの身を案じて追ってきたのですが,高熱病におかされ悪夢にうなされていました。高熱病の特効薬は砂漠の洞窟に行かなければならないことを知り,セシル一行は砂漠の王国ダムシアンに向かいました。

ダムシアンへ向かう途中,賢者テラと出会います。テラは娘アンナが吟遊詩人に連れ去られたといい,共にダムシアンへ向かいます。一行が到着すると,「赤い翼」がダムシアンを襲撃してきました。廃墟となったダムシアンの広間にアンナが倒れていたのです。そこに居合わせた吟遊詩人はダムシアン王家の王子ギルバートはたじろいてしまいます。

FFIV アンナの死

ところがアンナはギルバートを庇っていました。2人の仲を認めてもらうため村に戻ろうとした際,襲撃に遭ってしまったと話しました。そしてゴルベーザと名乗る者が「赤い翼」を率いてダムシアンの火のクリスタルを回収した聞きました。その後アンナは別れを告げ,息を引き取りました。テラは怒り心頭し,仇討ちのため去ってしまいました。ギルバートは悲しみに暮れ,自暴自棄に陥ってしまいました。

リディアとセシルはギルバートを叱責し,ローザを救うために力を貸してほしいと懇願しました。一行は特効薬を生む魔物が住む洞窟へ向かい,薬を入手しました。快復したローザはバロン王国の現状について話してくれました。セシルの後任としてゴルベーザがやってきて「赤い翼」を指揮しているとのこと。クリスタルの回収が目的だと鑑みて,セシル一行は風のクリスタルが狙われると判断し,クリスタルを擁するファブール国へと向かいました。

ゴルベーザとの邂逅

ファブール王国へ向かう途中,モンスターの群れと戦うファブールのモンク僧ヤンと出会いました。ヤンを救出し,クリスタル防衛のために共闘する。セシル,ギルバート,ヤンは最前線へ,リディア,ローザは救護班としてクリスタル防衛にあたった。しかしモンスターの大軍に押され,クリスタルルームまで撤退を余儀なくされてしまいます。

するとそこにカインが現れました。しかしカインはセシルに槍を向けてきます。動揺を隠せないセシルはカインとの一騎打ちに敗れてしまいます。とどめを刺そうとするカインですが,ローザに止めに入ります。そこに黒い甲冑を身に纏うゴルベーザが現れました。

FFIV ゴルベーザ

カインは命じられるままクリスタルを強奪し,ゴルベーザはローザを攫って去って行った。ローザとクリスタルを取り返すため,セシル一行はバロンを目指すことに。航路で向かうなか,一行を乗せた船はリヴァイアサンに襲われます。大渦に飲み込まれて船は沈没,気が付いたセシルが1人たどり着いたのは自身が襲撃したミシディアだったのです。

FFIV リヴァイアサン

自身との戦い

FFIV ミシディア
FFIV スカルミリョーネ

冷たい視線を受けつつ,長老に面会したセシル。長老からの勧めで双子の魔導士パロムポロムを連れて試練の山へ向かうことになります。試練の山には仇討ちのための強い力を求めて旅するテラと再会しました。一行が山頂へたどり着くと,ゴルベーザ四天王・土のスカルミリョーネに襲撃されます。これを退け,先にある祠へと向かいます。祠に向かうと,不思議な声が語りかける。

「長い間待っていた…,おまえが来るのを…。今…,私にとってとても悲しいことが起きている…。」
「これから,おまえに私の力を授けよう…。そうすることで…私はさらなる悲しみに包まれる―。
―だがしかし…,もはや,これ以外のすべは残されていない…。」
「さあ,血塗られた過去と決別するのだ…。」

FFIV 試練

聖なる力を手にしたセシルは光の戦士パラディンとなりました。しかし鏡の中から暗黒騎士のセシルが現れたのです。セシルの身を案じる仲間たちですが,セシルは1人立ち向かいます。

「手を出すな!これは,僕自身との戦いだ―。
―今までの過ちを償うためにも…こいつを…過去の僕自身を倒す…!」

試練に打ち勝ったセシルは闇の力を捨てて聖なる力を持つパラディンへと生まれ変わったのです。そしてテラは究極魔法メテオを含めすべての魔法を思い出したのでした。

ミシディアの長老はセシルの姿を見て,彼の改心を認めました。そしてバロンを結ぶデビルロードを解放し,セシル一行はバロン王国へと向かうのでした。

バロン王国の真相

FFIV ベイガン
FFIVカイナッツォ

バロンの町の酒場にはヤンの姿がありました。しかしゴルベーザに操られ,セシルたちに襲い掛かります。戦いの後,正気を取り戻したヤンと共に地下水路からバロン城内に侵入します。城内で近衛隊長ベイガンと再会するも,パロムとポロムから魔物だと見抜かれ襲い掛かってくるのです。その後バロン王と再会するも,彼もまた魔物だったのです。既に本物のバロン王は殺され,ゴルベーザ四天・水のカイナッツォに成り代わられていたのです。

FFIV パロムとポロム

戦いの後,自力で脱出して来たシドと再会,飛空艇のもとまで案内してもらいます。するとカイナッツォの罠が作動し,一行は部屋に閉じ込められ通路の壁が動き出したのです。絶体絶命の危機に,パロムとポロムが自らの意志で石化して壁を押さえ込んだのです。2人の犠牲を無駄にしないためにも,セシル一行は新型飛空艇エンタープライズ号に乗り込みました。

離陸直後,カインを乗せた「赤い翼」の飛空艇が横付けし,取引を持ちかけます。ローザを救いたければ,トロイア国の土のクリスタルと交換する―,やむを得ず条件をのみ,セシルたちはトロイア国へと向かうのでした。

クリスタルの奪還

トロイア国の土のクリスタルは既にダークエルフが盗み出していたのでした。そしてトロイアの町の医務室にてギルバートと再会しました。衰弱したギルバートは「ひそひそう」を手渡し,セシル一行を見送りました。一行はダークエルフの討伐に向かうも,その強さの前に苦戦してしまいます。その時,ひそひそうからギルバートの竪琴の音色が響き渡り,ダークエルフが弱体化したのです。その隙にダークエルフを撃退し,土のクリスタルを奪還しました。

死闘の末

セシル一行は取引のためゾットの塔に向かいます。その最上階にてゴルベーザに土のクリスタルを手渡しました。しかしゴルベーザは約束を反故にし,ローザの解放を拒否しました。怒りに震えるテラは単身ゴルベーザと戦い,究極魔法メテオを唱えて重傷を負わせた。その反動でテラは力を使い果たしてしまい,娘の仇討ちをセシルに託して息を引き取ったのです。

ゴルベーザの洗脳が解かれたカインと共にセシルたちはローザの元へと急行します。張り付けのローザの頭上にはギロチンが構えてあり,間一髪のところでローザを救出したのでした。2人は互いの想いを打ち明け,抱き合うのでした。

FFIV ローザの救出

カインはそこでローザに謝り,本心を語るのでした。

「許してくれローザ…。操られていたばかりじゃない!俺は君にそばに…いてほしかったんだ!」

そこにゾットの塔を司るゴルベーザ四天王・風のバルバリシアが現れ,戦闘になります。敗れたバルバリシアは塔もろともセシル達を道ずれにしようとしますが,ローザの魔法で脱出してバロンへと帰還したのでした。

FFIV バルバリシア

闇のクリスタルを求めて

カインの話によると,これまで強奪された4つのクリスタルのほかに対となる闇のクリスタルなるものが4つ存在すると言います。8つ全てを集めると月への道が開かれるのだそう。セシル一行は闇のクリスタルを求めて地底世界へと向かうのでした。

しかし,地底世界にも既にゴルベーザの手が及んでいたのです。ドワーフたちの戦車隊とゴルベーザの「赤い翼」の砲撃戦に巻き込まれて,一行を乗せた飛空艇は不時着してしまいます。セシルたちはジオット城のドワーフ王と謁見し,互いに協力することになります。現状を聞くと,闇のクリスタルのうち2つは強奪されてしまい,1つは玉座の裏の隠し部屋にあると明かします。

クリスタルルームに向かうと,ゴルベーザの密偵カルコとブリーナが既に場所を特定していたのでした。その後ゴルベーザが現れ,セシルたちは圧倒されてしまいます。

「はっはっはっ,これがお前たちの力か…。真の恐怖を味わうがいい! 参れ,黒竜!」

全滅しかけたその時,ミストドラゴンが援護してくれました。駆け付けたのは,船沈没で行方不明になっていたリディアだったのです。リディアの加勢によって攻勢に転じ,セシルたちはゴルベーザを倒すことに成功しました。

FFIV ゴルベーザ戦
FFIV リディア再会

再会したリディアは大人の姿になっていました。話によると,リヴァイアサンによって幻獣が住む世界(幻界)へと連れられたが,危機に立ち向かうべく戻ってきたのだそう。幻界は時間の流れが違うため,大人に急成長したのでした。

FFIV ゴルベーザの手

セシル一行が戻ろうとしたとき,倒したはずのゴルベーザが再び動き出したのです。なんと手だけになり,クリスタルを持ち去ってしまったのです。これで闇のクリスタルは残り1つとなってしまいました。

立て続けの別れ

残る1つの闇のクリスタルは封印の洞窟にあるが,鍵がなければ入れないとドワーフ王は語りました。そこでセシルたちは奪われたクリスタルを奪還すべく,バブイルの塔に潜入しました。ゴルベーザの手下,ルゲイエ博士が待ち受けます。戦いの後,ルゲイエ博士からすでにクリスタルは地上に移され,塔の巨大砲が地上部隊のドワーフを蹂躙しようとしていることを知らされました。暴走する巨大砲を止めるため,ヤンは自ら部屋に残り巨大砲と共に暴発による大爆発に巻き込まれてしまったのです。

FFIV ヤン離脱
FFIV シド離脱

そして塔から脱出を試みるも,ゴルベーザの策略で橋を落とされてセシルたちは宙へ投げ出されてしまいます。そこにシドが操縦する飛空艇により救出されます。しかし敵の飛空艇の追撃が続き,なおも窮地に立たされます。地底への入り口をふさぐため,シドは1人爆弾を抱えて飛空艇から飛び降りたのです。ヤンにシド,立て続けに仲間を失うも悲しみを振り切ってセシル一行は次の目的地へと向かいます。

仇を討つため

セシルたちはバブイルの塔がそびえるエブラーナ大陸にあるエブラーナの洞窟へと向かいます。忍者が住むというエブラーナは既にゴルベーザによって滅ぼされていました。洞窟を経由してバブイルの塔への潜入を図るも,エブラーナ王国の王子エッジとゴルベーザ四天王・火のルビカンテが一騎打ちをしていました。しかし圧倒的な実力差に完敗してしまいます。セシルたちが助けに向かうも,エッジは手を出すなと意地を張ります。するとリディアは泣き出してしまいます。

FFIV エッジ

立て続けに仲間を失った悲しみに耐えきれず,リディアの思いがあふれてしまったのです。冷静になったエッジは利害の一致からセシルたちと同行することに。一行は再びバブイルの塔へと向かったのです。

FFIV エブラーナ王と王妃
FFIV ルビカンテ

そこで出会ったのは,滅ぼされたエブラーナ国の王と王妃,エッジの両親でした。しかし2人はルゲイエ博士によってモンスターに改造されてしまったのです。戦いのさなか,2人は良心を取り戻すもエッジに謝罪をして自ら命を絶ったのです。怒りに震えるエッジは,直後に現れたルビカンテと再び戦います。激闘を制して両親の仇を討ったのでした。そしてセシルたちは最新型飛空艇ファルコン号を奪取して塔から脱出したのです。

最後のクリスタル

ファルコン号でドワーフの城へと戻ったセシルたちは,救護室で奇跡的に一命を取りとめたシドと再会します。残る1つのクリスタルを目指して,封印の洞窟に向かいます。洞窟の鍵はドワーフの王女ルカの首飾りだったのです。セシルたちはクリスタルを入手するも,出口付近でゴルベーザの声が…。するとカインがまたも操られてしまったのです。

FFIV 俺は正気に戻った!

セシルたちの問いかけに対し,こう答えたカインはクリスタルを強奪して去っていくのでした。地上にあった火・土・水・風の4つのクリスタル,そして地底にあった4つの闇のクリスタル,その全てがゴルベーザのもとに集まったのです。これにより,青き星(地上)とを繋ぐ道の封印を解いたのです。

セシルたちはドワーフの城にて,ジオット王から「魔導船」の伝説を聞きます。そしてそれはミシディアで聞かされたものと合致していることがわかったのです。セシルたちはミシディアに向かうと,「魔導船」が復活したのです。一行は「魔導船」に乗って,月へと向かったのです。

月の民と青き星

月には不思議な館があり,自らを月の民と名乗る老人フースーヤーと出会います。フースーヤーからさまざまな話を聞かされます。

フースーヤーの話によると…
  • 月の民はかつて火星と木星の間に存在した星で栄えていた種族
  • 絶滅の危機に瀕したため,月に見立てた船に乗って,青き星(セシルたちの住む星)へと向かった
  • 発展途上だった青き星の民が対等になるまで,新たに創り出した月の内部で眠りについていた
  • 月の民で唯一ゼムスは青き星に力づくで移住しようと目論み,今回の騒動の黒幕
  • ゼムスを封印したものの,強い思念が青き星に流れてゴルベーザを操っていた
  • クリスタルの力で封印されたバブイルの巨人を地上に降ろし,地上を焼き払おうとしている
  • フースーヤーの弟クルーヤは青き星の女性との間に2人の子を授かり,その1人がセシルである

フースーヤーはセシルたちに同行するといい,青き星へと引きかえした。するとバブイルの塔が動き出しており,バブイルの巨人が地上に送りこまれていたのだ。手遅れかと思われたそのとき,旅で出会った仲間たちによる反撃が始まったのです。バロンの「赤い翼」やドワーフの戦車隊が集結し,巨人の侵攻を食い止めていました。

FFIV ドワーフ隊合流
FFIV ヤン合流
FFIV シド合流
FFIV パロムとポロム合流
FFIV ギルバート合流

仲間たちの応戦もあり,セシルたちは巨人の口から内部へと侵入します。巨人の最深部に向かう途中,ゼムスの力で復活したゴルベーザ四天王が襲い掛かってきます。これをはねのけ,最深部にある制御システムを破壊しました。すると,ゴルベーザが現れます。彼を見たフースーヤーは突如自らの力を解き放ち,気を失います。そしてゴルベーザは別人のように穏やかになったのです。ゴルベーザもまた,父の名をクルーヤと言いました。ゴルベーザはセシルの兄だったのです。しかしセシルはゴルベーザを責めませんでした。

FFIV 兄弟の再会(セシル)
FFIV 兄弟の再会(ゴルベーザ)

「僕は…兄を憎み…,戦って…。」
「でも…,もしかしたら逆の立場かもしれなかったんだ…。」

「いや…,私は少なからず,悪しき心を持っていた…。 私は…お前を見捨てたのだ…。」
「それから私は…,辺境の地で人目を避けるように生きてきた。罪悪感にとらわれながらも…おめおめとな…。」
「今さら許してくれとはいえんが…,よく…生きてくれた…。」
「ゼムスの思念を私が受けたのは…,当然だ…。 ゼムスとは…私自身が決着をつける…!」

ゴルベーザはゼムスのもとへと向かいました。フースーヤーもまた月の民としてけじめをつけるため,共にゼムスを討ちに向かいました。

事態が飲み込み切れないセシルたちでしたが,巨人が崩壊し始めてしまいます。絶体絶命の危機に,カインが駆けつけて救出したのです。魔導船にて事の顛末を語るカイン,それまでの蛮行を責められるも覚悟を示します。

「もしも操られたそのときは,遠慮なく俺を斬るがいい。」

セシルたちは覚悟を決め,再び月へと向かいゼムスのもとへと向かったのでした。

最後の戦い

星に平和を取り戻すべく,月の渓谷へと向かったセシルたち。最深部ではゴルベーザとフースーヤーがゼムスと対峙しているところに立ち会いました。2人は力を合わせてWメテオを放ち,ゼムスを打倒したのです。

FFIV ゼムス戦

ところが憎しみを増幅させたゼムスが完全暗黒物質ゼロムスに変貌し,セシルたちを一掃してしまいます。何とか立ち上がったゴルベーザはクリスタルを使ってゼロムスの真の姿を暴こうとしますが,クリスタルの輝きを放つことができません。ゼロムスが放ったメテオを受けて,ゴルベーザとフースーヤーは倒れてしまいました。

FFIV 最後の戦い

青き星では,ミシディアで祈りをささげるパロムとポロムはセシルたちの危機を感じ取りました。仲間たちは一堂に集まり,祈りを通じてセシルたちに力を送ります。何とか立ち上がったセシルはゴルベーザからクリスタルを受け取り,ゼロムスと対峙します。仲間たちの祈りを受けたセシルたちは立ち上がり,クリスタルの光でゼロムスの真の姿をあらわにします。セシルたちは死闘の末,ゼロムスを撃破したのでした。

戦いを終え,フースーヤーは眠りにつくと話します。ゴルベーザは罪の意識から青き星には戻らず,月の民と共に眠りにつくことを選びました。

「…許してくれるはずもないか。今まで,お前たちをさんざん苦しめてきた私だ…。 さらばだ…。」

複雑な思いでうつむくセシルに仲間たちは声をかけます。セシルは最後にゴルベーザと向き合います。

「さよなら…。兄さん…!」

こうしてセシルたちは青き星に戻り,もう一つの月は離れていったのです。仲間たちはそれぞれの故郷での日常を取り戻し,セシルとローザはバロン国の王と王妃となりました。載冠式には仲間たちが一同に会し,セシルとローザを祝福しました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は傑作との呼び声高いFFIVのストーリーについてまとめてみました。多数のプレイアブルキャラクターが登場し,複雑な心境や思惑が絡み合うシナリオでした。特にセシル,ローザ,カインの三角関係はFFらしからぬドロドロした人間関係が垣間見えましたね。人間臭いドラマがFFの世界観に上手く落とし込まれていました。

そして今回紹介したストーリーのその後を描いた外伝作品へと物語は続きます。こちらは以下の記事にてまとめていますので,気になる方はぜひご覧ください。今後もFFのストーリーをまとめた記事を執筆していきますので,有効活用していただければ幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございます。

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