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【FFストーリー解説】FFVIIを時系列で解説!最新作をより楽しむためのおさらい

サムネ
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この記事はストーリーのネタバレを含みます。

この記事はFFのストーリー解説・考察を中心にした内容です。ゲームをプレイする時間や気力がない!という方内容を思い返したい(←筆者も)という方におすすめの記事です。今一度FFを周知したい,盛り上げたいという筆者の熱意にお付き合いいただければと思います。

今回は【ファイナルファンタジーVII】についてまとめてみました。関連作品が多く,全部追いきれない!という方もいらっしゃると思います。現在進行中のファイナルファンタジーVIIリメイクシリーズ】をプレイする上で重要なポイントをおさえた内容にしています。

皆さんのご意見・考察ございましたら気軽にコメントしてください!



目次

FFVIIの世界観

FFVII ライフストリーム

あらゆる生物が死によって星に還るときに,持っていた知識やエネルギー(精神エネルギー)が蓄えられ,新たな生命を生み出す源になります。いわば輪廻転生のような死生観があり,それについて研究を続ける星命学の学者たちは作中で語っています。そしてこの蓄えられた精神エネルギーは深い地中を緑色の光の奔流となって流れており,ライフストリームと呼ばれています。

しかしライフストリームを資源として活用する技術が生まれました。神羅カンパニーはライフストリームを魔晄と名付け,資源活用することで文明を発達させていました。神羅カンパニ―を中心とする魔晄都市ミッドガルには魔晄炉が建設され,電力などを供給することで人々は豊かな生活を送っていました。この事業は星命学の観点から批判され,なかにはテロ活動を行うなど過激な手段をとる者たちも現れました。これが反神羅組織アバランチと呼ばれ,『FFVIIオリジナル』の物語冒頭はアバランチのメンバーであるバレット,ビックス,ウェッジ,ジェシーの活動に傭兵として手を貸すクラウドの動向が描かれます。



クライシスコアFFVIIのストーリー

2つのジェノバ・プロジェクト

CCFFVII ジェノバ

『FFVIIオリジナル』に至る前に物語は動き出していました。遡ること約30年前,神羅カンパニーの科学部門在籍のガスト博士は2,000年前の地層から仮死状態の女性を発見しました。ガスト博士はこれを古代種とし,ジェノバと名付けました。そして古代種を再び蘇らせるためジェノバ・プロジェクトが開始しました。しかしガスト博士が発見したものは古代種ではなく,宇宙から飛来した生命体だったのです。ジェノバは女性に擬態しており,ガスト博士は誤認してしまったのでした。ガスト博士はその失態と責任感からプロジェクトから手を引きました。その後任として,宝条博士がプロジェクトを遂行することとなります。

ジェノバ・プロジェクトにはガスト博士(後任は宝条博士),ホランダー博士がそれぞれの計画を進めていました。それがプロジェクトSプロジェクトGです。いずれも母体と胎児を利用した人体実験で,その違いはジェノバ細胞の移植形式にあります。そしてこの2つのプロジェクトによる成果と代償が事態を深刻化させます。

プロジェクトG
手法

母体(ジリアン)にジェノバ細胞を埋め込み,その後その細胞を胎児に移植する

成果

ソルジャークラス1st ジェネシスとアンジールが生み出される

代償
  • ジェネシスまたはアンジールの細胞移植により能力をコピーさせられるが,外見あるいは身体の一部が限りなく本体に変化する。また本体の劣化の影響がコピーにも発現する
  • 他者へのコピーにより情報が拡散することで,外見や骨格が朽ちていき治癒能力なども低下する(劣化
  • 劣化現象を抑止できないことからプロジェクトは破棄
プロジェクトS
手法

胎児に直接ジェノバ細胞を埋め込む

成果
  • ソルジャークラス1st セフィロスが生み出される
  • 劣化現象が見られない
代償

ジェノバ細胞の移植により能力をコピーさせられるが,意志や耐性の弱い者は精神異常をきたす(黒マントの状態)

プロジェクトSには神羅科学部門の宝条博士ルクレツィアが参加していました。宝条博士はルクレツィアの胎内に宿った自身の子供にジェノバ細胞を移植する人体実験を行いました。当時ルクレツィアに想いを寄せていたタークス所属のヴィンセントはこの計画に反対しましたが,両者とも聞き入れることはありませんでした。こうしてルクレツィアと宝条の間に誕生したのがセフィロスだったのです。

DCFFVII 計画の阻止
DCFFVII 人体実験

ところが出産後,ルクレツィアの身体にはジェノバ細胞の影響で異常が発現。余命いくばくもない状態になってしまいます。ヴィンセントは宝条に詰め寄るものの,逆上した宝条に撃たれ,彼も人体実験を施されてしまいました。その影響でヴィンセントは瀕死となってしまいますが,ルクレツィアは彼を延命させるべく人体実験を施しました。何とかヴィンセントの一命を取りとめたルクレツィアは,自身の情報をネットワーク上に流して行方をくらませたのです。後に目覚めたヴィンセントは真実を知ることなく,自責の念から神羅屋敷の地下室の棺の中で眠りにつくのでした。

生み出されたセフィロスはその圧倒的な実力から英雄と称され,多くの人から憧れられていました。この成功例をもとに,宝条博士は人間にジェノバ細胞を移植して強化する人体実験を進めていきました。こうしてつくりだされた兵士はソルジャーと呼ばれ,神羅の軍事力として利用された。その後も実験は行われ,魔晄を浴びせることで能力を向上させた。しかし高濃度の魔晄を浴び続けた人間は精神異常を起こし,モンスターへと変貌してしまうことも判明する。いつしかジェノバ・プロジェクトは生物兵器を生み出すものへとかわってしまった。

クライシスコアFFVIIのストーリー

英雄を夢に見て—

CCFFVII ザックス&アンジール

英雄になることを夢見て,神羅に入社する2人の青年がいました。彼らの名はザックスクラウド。ところがクラウドにはジェノバ細胞への耐性が見られず,ソルジャーになれませんでした。一方ザックスはソルジャークラス2ndながらも日々努力していました。ザックスはどうすれば英雄になれるのか思い悩んでいました。先輩であり,ソルジャークラス1stのアンジールはザックスの悩みにこう答えます。

英雄になりたければ,夢を持つんだ。
そしてどんなときもソルジャーの誇りを手放すな



ウータイとの戦争

神羅カンパニーは魔晄技術によってさらに勢力を拡大していました。世界各地に魔晄炉を建設し,世界一の経済力・軍事力を誇っていました。その折,魔晄炉建設をめぐってウータイとの戦争が勃発。緊張状態は約8年もの間続いており,戦争関連の任務が発生していた。ウータイでの任務を本来ソルジャークラス1stのジェネシスが請け負うはずでしたが,彼は大勢のソルジャーと共に失踪していました。その任務をアンジールとザックスが担当することなりました。

CCFFVII アンジールの裏切り

ザックスとしては,自らの実績をつくる願ってもいないチャンス。張り切って任務に挑んだものの,アンジールとはぐれ,強敵を前に苦戦してしまいます。そこへ現れたのは英雄セフィロス。敵をあっさり撃破すると,ザックスにこう話しました。「アンジールも裏切り者になった。」ザックスは語気を強めて否定しましたが,その後アンジールは1ヶ月経っても戻ってくることはありませんでした。



ソルジャーとして

CCFFVII ツォン

ソルジャークラス1stが2人も失踪する異常事態のなか,ザックスに新たな任務が与えられます。それは失踪した2人の故郷バノーラ村への調査です。この任務にはタークスのツォンが同行することになりました。

バノーラ村にはアンジールの母親ジリアンがいました。ジリアンの話を聞くと,ジェネシスとアンジールは戻ってきたという。そしてアンジールは家宝のバスターソードを置いてどこかへ行ってしまったという。

CCFFVII ジリアン

バノーラ村の廃屋に失踪したジェネシスを発見しました。ジェネシスは神羅に憎しみを募らせており,攻撃的な態度でした。抗戦態勢をとるザックスとジェネシスの間に入るようにアンジールも現れました。交戦することなくその場を去るジェネシスはアンジールにこう告げました。

そっちの世界で生きていけるのか?

その後,神羅からバノーラ村の爆撃が通達されました。ザックスはジリアンの身を案じ,家へと向かいました。そこには横たわり亡くなったジリアンと立ち尽くすアンジールの姿が…。ザックスはアンジールに殴りかかり,激昂します。するとそこにジェネシスが現れます。「ソルジャーの誇りはどうした!」とザックスが問いかけます。

俺たちは— モンスターだ。誇りも夢もなくしてしまった。

そう答えたジェネシスは黒い片翼を広げ,立ち去ってゆくのでした。



プロジェクトGの代償

CCFFVII プロジェクトG

セフィロスとソルジャー部門総括のラザードから呼び出しがかかり,クラス1st昇格と共にアンジール抹殺任務が与えられた。セフィロスと共に伍番魔晄炉へ向かうと,アンジールの顔を持つモンスターが現れたのだ。ここでザックスらはプロジェクトGによりジェネシスが生まれ,コピーや劣化を知った。そこでホランダーとジェネシスが現れます。

ザックスは逃走するホランダーを追跡していると,アンジールが現れました。行動の意図がわからないザックスは問いかけます。アンジールは白い片翼を広げ,こう答えたのです。

「俺はモンスターになってしまった。モンスターの目的など復讐か世界征服くらいしか思いつかん。」

戦うようけしかけるアンジールですが,ザックスは戦う意思を見せません。激昂したアンジールが攻撃を仕掛けると,足元が崩れザックスは伍番街プレートから落下してしまいました。



2人の出会い

CCFFVII エアリス
CCFFVII クラウド

その後ザックスは運命的な出会いを果たします。伍番街プレートから落下した先はスラムの教会でした。そこで花の手入れをしていたのはエアリスという少女でした。すぐに意気投合した二人はその後も度々会う約束をするのでした。そしてホランダーを追跡する任務にて,一般兵として参加したクラウドと出会います。田舎生まれが共通した2人は仲良くなり,その後も互いに良い影響を与えることになります。



夢と誇りの継承

CCFFVII アンジールの最期

ホランダーを追跡すると,そこには剣を向けるジェネシスの姿もあった。間に介入したザックスはジェネシスと戦う。戦いに敗れたジェネシスは高所から落下し,消息を絶ったのです。

逃走したホランダーを追うと,アンジールが介入しました。アンジールは周囲のモンスターを取りこみモンスターと化してザックスの前に立ちはだかります。そして戦いに敗れたアンジールは倒れこんで話しかけます。

「ザックス― よくやった。あとは頼む。 誇りを― 忘れるな。」

アンジールはモンスターとしての自身を恥じ,ザックスにバスターソードを託して息を引き取りました。ザックスは涙をこらえながら,アンジールの誇りの象徴バスターソードを継承します。何も語らずザックスはバスターソードを構えたのでした。



新たな騒動

CCFFVII 新たな騒動

ひと段落ついたザックスですが,新たな騒動に巻き込まれます。突如ジェネシスコピーが暴動を起こし,身柄を拘束していたホランダー脱走したのです。騒動の鎮圧にあたるザックスですが,しばらく姿を見せなかったセフィロスと再会します。「ジェネシスは本当に死んだのか?」とザックスに問いかけます。ジェネシスは生きていて,事件はまだ終わっていなかったのです。

ホランダーらがいるとされるニブルヘイムの魔晄炉への調査任務がおりました。セフィロス,ザックスと共に一般兵のクラウドも同行することになり,一行はニブルヘイムへと向かうことになります。任務に向かう前には,セフィロスはザックスを気遣い,エアリスと会うよう促す場面も見られました。



堕ちた英雄セフィロス

CCFFVII ニブルヘイム

ジェノバ・プロジェクトが始動して10数年が経ち,事態を大きく動かす出来事が起こります。英雄セフィロスとソルジャークラス1stのザックス,そして一般兵クラウドが任務のためニブルヘイムへと訪れます。任務の内容はニブルヘイムの魔晄炉の調査

ニブルヘイムの魔晄炉である光景を目の当たりにする。魔晄を凝縮する装置のなかに,人間が投入されていたのだった。しかしその様はまるでモンスターだった。セフィロスには心当たりがあったと話す。

「魔晄エネルギーが創りだす異形の生物 それがモンスターだ。それを生み出したのは宝条だ。」
「おまえたち普通のソルジャーは魔晄を浴びた人間だ。一般人とは違うが,それでも人間なんだ。」

これに対し,ザックスは疑問を投げかけます。

FFVII セフィロス 変貌

この言葉をきっかけにセフィロスのなかで何かが壊れ始めます。

「まさか俺も……俺ははこうして生み出されたのか?」
「俺は……人間なのか…?」

クライシスコアFFVIIのストーリー

「子供のころから俺は感じていた。俺は他のやつらとはちがう。俺は特別な存在なんだと思っていた。」
「しかし,それは― それはこんな意味じゃない。」

困惑するセフィロスのもとに,行方不明となっていたジェネシスが現れます。ジェネシスは劣化が進行し,外見がところどころ朽ち始めていました。

「残念だな。お前はモンスターだ。」
「お前はジェノバ・プロジェクトが生み出した最高のモンスターだ。」

何も知らないセフィロスを哀れみ,ジェネシスはジェノバプロジェクトやジェノバの正体などを話します。ジェネシスは己の劣化を克服するためにセフィロスのもとへと訪ねたのでした。

「お前の言葉が,俺をまどわせるためのたわごとか―。 それとも俺が探し求めた真実なのか―。」
「どちらにせよ― 朽ち果てろ。」

ジェネシスの提案を断り,真実を追い求めて魔晄炉を後にしました。

魔晄炉での調査後,セフィロスはニブルヘイムにある神羅屋敷の地下資料室に籠り,膨大な資料を読み漁りました。自身がプロジェクトSによって生み出された実験体であることを知ります。そして母をジェノバと認識し,己の敵を人間と定めて復讐を誓ったのです。そしてセフィロスはニブルヘイムに火を放ち,村人を皆殺しにしたのです。



英雄の最期

CCFFVII ザックスVSセフィロス
CCFFVII クラウドVSセフィロス

ニブルヘイムを後にしたセフィロスは魔晄炉へと向かい,母ジェノバのもとへと行きます。ザックスは後を追い,バスターソードの刃を向けて言います。

「お前はもう,俺の知っているセフィロスじゃない!」

ザックスはセフィロスと戦闘するものの圧倒的な実力に全く歯が立たず,バスターソードごと吹き飛ばされてしまいます。遅れて合流した一般兵クラウドはバスターソードを手にセフィロスを後方から貫きました。とどめをさそうとクラウドは戦いますが,セフィロスとの実力差は明白。逆にセフィロスの持つ正宗でクラウドは貫かれてしまいます。

しかしクラウドは力を振り絞って抵抗します。その身に刺さる正宗ごとセフィロスを持ち上げ,魔晄炉の底へと突き落としたのです。致命傷を受けたクラウドもまた倒れこんでしまい,ザックスと共にその場で意識を失ってしまうのでした。



2人のサンプル

CCFFVII ザックス クラウド

意識を失った2人のもとに宝条が現れました。宝条はリユニオン仮説の証明のための実験サンプルとして回収したのです。ジェノバ細胞を埋め込まれ,魔晄漬けのまま4年もの月日が流れました。

ザックスはソルジャーなので魔晄耐性があったが,クラウドには耐性がなく魔晄中毒になってしまいました。実験場から脱出した2人ですが,神羅から大規模な指名手配をかけられ追われる身柄となってしまいます。ところが魔晄中毒のクラウドは言動もままならない状態。ザックスは決して見捨てず,クラウドを連れてミッドガル近郊まで逃走しました。



英雄が生きた証

CCFFVII ザックス 最期

神羅軍に追いつかれてしまった2人。ザックスはクラウドを岩陰にひそめ,1人神羅軍へと立ち向かいます。死闘の末,瀕死のザックスは倒れこみました。そこへ意識が回復したクラウドがザックスのもとへ這い寄る。ザックスはバスターソードをクラウドに託し,最期にこう語りかけます。

「俺の誇りや夢,全部やる。お前が俺の生きた証。」

ザックスは静かに息を引き取りました。親友の死を目の当たりにしたクラウドは泣き叫ぶのでした。



FFVIIオリジナルのストーリー

幼馴染との再会

FFVII クラウドの様子

クラウドはその後何とか七番街にたどり着きます。しかし病み上がりなうえに親友を亡くしたショックから,クラウドの精神は正常とはいえない状態でした。通行人も諦めてしまうほど言動もままならないクラウドですが,幼馴染のティファと再会します。

FFVII 幼馴染との再会
FFVII 幼馴染との再会

ティファとの再会をきっかけにクラウドは平静を装うように立ち振る舞います。このとき,クラウドに埋め込まれたジェノバ細胞の影響で記憶や言動がちぐはぐになっていたのです。どこか様子がおかしいと感じたティファですが,やっと出会えた幼馴染と離れたくないという思いから深掘りしませんでした。クラウドの様子を見守るため,ティファは反神羅組織アバランチの仕事を紹介したのです。



第壱魔晄炉爆破ミッション~

FFVIIリメイク 第壱魔晄炉爆破

クラウドと反神羅組織アバランチは壱番魔晄炉爆破を実行しました。壱番街が騒然とするなか一行は七番街の拠点セブンスヘブンへと向かいます。その道中,アバランチとはぐれたクラウドは八番街にて花売りの少女と出会います。

FFVIIリメイク エアリス

彼女の名はエアリス。ミッドガルのスラム街に住んでいる女性で,唯一の古代種の末裔でもあった。彼女は保護対象として神羅から監視されていたのでした。花売りをしていた彼女から花を受け取り,その場をあとにしますが後に再会を果たします。

クラウドとアバランチは伍番魔晄炉爆破ミッションを遂行。大規模な爆発に巻き込まれ,クラウドは伍番街プレートから落下してしまうのでした。

FFVII エアリスとの再会

落下した先は伍番街スラムの教会。そこには花の手入れをしているエアリスがいたのです。神羅はエアリスを狙っていましたが,エアリスは協力する気はありませんでした。エアリスはクラウドにボディガードを依頼し,共に行動するようになります。しかし七番街プレートの崩落事故に巻き込まれ,その間にエアリスは神羅に身柄を確保されてしまいます。

FFVII セフィロスの影

エアリス救出のため神羅カンパニー本社へ乗り込みました。エアリスを無事救出しましたが,本社では社長や社員たちが皆殺しにされていたのです。社長には見覚えのある刀が刺さっていました。犯人はセフィロス,彼は本社にあるジェノバを持ち去ったのです。

セフィロスとの決着をつけるため,星を守るため,クラウド一行はセフィロスを追いかける。セフィロスは究極の黒魔法メテオを発動させようとしていた。メテオの発動には黒マテリアが必要となるが,クラウドたちは先回りしてこれを入手した。

FFVII 黒マテリア入手
FFVII 黒マテリア譲渡

しかしセフィロスを前にした途端,クラウドの様子がおかしくなった。不敵な笑みを浮かべ,ついには自らの手でセフィロスに黒マテリアを渡してしまう。自身の行動が理解できず,自責の念と共に恐怖心を抱いてしまう。後に黒マテリアを取り返すものの,クラウドは自信がないと仲間に託していた。



エアリスの最期

FFVII エアリスの最期
FFVII エアリスの最期

メテオを阻止するべく,エアリスは一人忘らるる都に向かいました。そして対となる究極の白魔法ホーリーを唱えていた。クラウドが彼女のもとにたどり着いたその時,セフィロスが上空からエアリスを突き刺したのです。突然のエアリスの死にクラウドはショックを受けた。

セフィロスの言葉から,クラウドの素性が徐々に明らかとなります。クラウドは5年前の実験を経てつくられた人形である,そしてリユニオンによりセフィロスのもとに返っていたことを知ります。エアリスの死に加え,黒マテリアを渡してしまったこと,真実を知ったことによりクラウドの精神は徐々に崩壊しました。

「ごめんなさい。特にティファ…さん。 俺,クラウドになりきれませんでした。」

クラウドは回収した黒マテリアをまたもセフィロスに手渡してしまったのです。そしてメテオの発動によって崩壊した大地に飲み込まれ,クラウドはライフストリームのなかへと沈んでしまったのです。



本当のクラウドを探して

行方不明になっていたクラウドは奇跡的に発見されました。しかし長い間ライフストリームの中に落ちたことで重度の魔晄中毒になってしまいました。意識もはっきりとしない状態のクラウドをティファは懸命に介抱しました。闘病生活を送る2人は大地の崩落に巻き込まれ,ライフストリームに落下してしまった。そこでティファはクラウドの精神世界を見たのです。

FFVII 精神世界

ティファは真摯にクラウドと向き合い,互いの記憶や思い出をすり合わせて本当のクラウドを探しました。

精神世界で判明したこと
  • 根暗で弱かった自分をティファに認めてもらいたいという思いから,ソルジャーを志した。
  • 満天の星空のもとで給水塔にて,クラウドはティファに村を出ることを話した。「ピンチの時には助けに来てね」と,ティファと約束した記憶は共通していた
  • 5年前,セフィロスと共にニブルヘイムに訪れたソルジャーはクラウドではなかった。一般兵として任務にあたっていたが,ソルジャーになれなかった恥ずかしさから顔を見せることはなかった。
  • セフィロスに切り捨てられ,致命傷を負ったティファを介抱した。そしてセフィロスにとどめをさした。

クラウドは元ソルジャーでも,セフィロスの傀儡でもない自分自身を見つけ,ティファと共に意識を取り戻すのでした。自分自身を取り戻したクラウドは弱さや決意を仲間に話し,改めて戦い続けることを決意するのでした。

FFVII 本当のクラウド



最後の戦い

FFVII 最後の戦い

ライフストリームが巡る北の大空洞にセフィロスはいる,クラウドたちはセフィロスのもとへと向かいます。セフィロスはエアリスが唱えたホーリーを阻害していたのでした。死闘の末セフィロスを撃破し,クラウドは精神に残るセフィロスとの決闘を制し,ホーリーを解放したのです。

しかしメテオの落下は止まらず,ホーリーの力が押し負けていました。落下直前,ライフストリームが大地からあふれ,うねりとなってメテオを押し上げたのです。まばゆい光に包まれた瞬間,確かにエアリスの祈りを感じたのです。



用語解説

人物

ティファ・ロックハート cv. 伊藤歩

ニブルヘイム出身の女性。控え目で奥手な性格。幼少期に母親を亡くし,母親に会うためにニブル山へと向かう。その際に崖から転落して7日間意識不明の重体となった。15歳だったティファはニブルヘイム調査に来たセフィロス一行の案内役となっていた。直後の事件では,セフィロスによって父親を殺され,自身も致命傷を受ける。クラウドによる介抱を受けた後,師匠のザンガンによりその場から救出され,ミッドガルの医者のもとへと運ばれて一命を取りとめた。

以降は神羅を憎み,反神羅組織アバランチとして活動に参加していた。七番街スラムのバー「セブンスヘブン」の看板娘として切り盛りし,アバランチのアジトとしても活用している。

エアリス・ゲインズブール cv. 坂本真綾

伍番街スラムの教会で花を育てている女性。天真爛漫で行動的な性格。純血の古代種である母イファルナと元神羅カンパニー科学者のガスト博士との間に生まれた古代種の末裔。生後わずか20日後に宝条らにより父親を殺害され,母親と共に研究サンプルとして連行された。

7歳の時,母と共に研究所を脱出し,ミッドガルのスラム街へと逃亡する。しかしその道中,イファルナは力尽きてしまう。泣き叫ぶエアリスの声を聞いて居合わせた女性エルミナにエアリスを託して,母親も亡くなってしまう。その後はエルミナのもとで過ごすことになる。その間,神羅カンパニーのタークスから保護観察の対象として彼女を見守っていた。

17歳の頃,伍番街スラムの教会にてザックスと出会う。親しげに話すザックスを気に入り,エアリスの初恋の相手となった。ザックスの助言を受けて,スラムの教会で育てた花を売るようになる。しかしザックスとはニブルヘイム調査任務以降は音信不通となり,その後も再開することはなかった。

八番街にて花売りをしていたところでクラウドと初対面する。その後は伍番街スラムの教会にて花の手入れをしていたところ,落下してきたクラウドと再会することとなる。

ヴィンセント・ヴァレンタイン cv. 鈴木省吾

赤い瞳を持つ黒い長髪の男性。元は神羅カンパニーの総務部調査課(通称:タークス)の一員だった。ジェノバ・プロジェクトの監督のためニブルヘイムへと派遣された。その際,科学者のルクレツィアと恋に落ちた。しかしルクレツィアは自身と宝条との間に授かった子供を実験サンプルにすることを知り,抗議していた。それでもプロジェクトは遂行されたが,ルクレツィアは身体異常をきたしてしまった。

宝条に抗議するも,逆上して撃たれて実験サンプルにされてしまう。瀕死となったものの,ルクレツィアによる人体実験によって一命を取りとめるも,その後彼女に会うことはなかった。一連の騒動を止められなかった罰として受け止め,神羅屋敷の地下室の棺の中で眠りについている。

セフィロス cv. 森川智之

【クライシスコアFFVII】
プロジェクトSによって宝条とルクレツィアとの間に生まれた。圧倒的な実力を持ち,実績を上げたことから英雄と称され,憧れられていた。意志・責任感が強く,冷静ながらも勇敢な性格。困難な任務をこなしながらも,他者に気遣う一面も見せる。また周囲の人間に対してはぶっきらぼうな言動をとることもある。

【FFVIIオリジナル】
ニブルヘイム魔晄炉の調査後,資料を読み漁ったことで自身を古代種と誤認する。衰退した古代種に対して繁栄を極める現人類に対して強い憎悪を抱き,ニブルヘイムを焼き払い住民を皆殺しにした(ニブルヘイム事件)。その後母ジェノバのもとへ向かうも,クラウドにより致命傷を負わされる。反撃するもクラウドに返り討ちにされ,ライフストリームに落下してしまう。そこで膨大な知識を得たことで,新たな肉体再構築のため間接的に行動し始める。

ザックス・フェア cv. 鈴村健一

ゴンガガ出身の青年。明朗快活で誰に対しても親しみを持って接する性格。英雄セフィロスに憧れて神羅に入社し,ソルジャーとなった。ソルジャークラス1stのアンジールと訓練や任務にあたっていたものの,同じくクラス1stのジェネシス首謀のソルジャー失踪事件に巻き込まれる。セフィロスと共にジェネシス,アンジールの抹殺を命じられる。また任務を通じて,エアリスやクラウドと出会う。

2人のクラス1stを撃破し,アンジールからはバスターソードを継承する。ニブルヘイム事件では,セフィロスを倒そうとするも敗れてしまう。その後はクラウドと共に実験サンプルとして利用され,魔晄漬けとなる。魔晄耐性のあったザックスはクラウドを連れて脱出する。指名手配された2人は逃走を続けるも,神羅軍に包囲される。ザックスは1人立ち向かうも力尽きる。最期はクラウドにバスターソードを託して息を引き取った。

ジェネシス・ラプソードス cv. Gackt

プロジェクトGによって生み出されたソルジャークラス1st。アンジールの母ジリアンの細胞を胎児期に移植されて誕生した。コピー能力を持つ反面,劣化現象により次第に肉体が朽ちていった。叙事詩LOVELESSを好み,黒い片翼を左に持つ。モンスターと化した自身を始末するようザックスに戦いを挑む。最後は英雄となったザックスが故郷のリンゴを食べたのを見て「夢が叶った」と穏やかな表情で眠りについた。

アンジール・ヒューレ cv. 井上和彦

プロジェクトGによって生み出されたソルジャークラス1st。母ジリアンの胎内で細胞分裂を繰り返した末に誕生した。ジェノバが持つものと同一のコピー能力を受け継いでいる。軍務出身ながらも理想論者で,後輩からは信頼が厚い。家宝でもあるバスターソードは父親が死ぬまで苦労して与えたものだったため,ほとんど使用しなかった。モンスターと化した自身に苦悩しながらも,ザックスに始末するよう戦いを挑む。最期は夢と誇りの象徴でもあるバスターソードをザックスに託して息を引き取った。

ジリアン・ヒューレ cv. 池田昌子

アンジールの実母であり,バノーラ村の唯一の生き残り。かつて神羅カンパニーの科学部門に勤めていた経歴から,プロジェクトG(ジリアン)に協力していた。

自身の過ちに気づき神羅を離れるも,アンジール共々バノーラ村に軟禁されてしまう。ジェネシスがバノーラ村に侵攻した際,劣化の治療方法を聞き出すために生かされていた。ザックスが駆け付ける直前に自ら命を絶った。死ねない体を持つルクレツィアと異なり,ジェノバ細胞の加工法の違いから自殺できた。

ルクレツィア・クレシェント cv. 夏樹リオ

【DCFFVII】
ガスト博士の助手を務めていた元神羅カンパニーの科学者でセフィロスの実母。ジェノバ・プロジェクトの人体実験の影響で歳をとらなくなっている。ヴィンセントの制止を振り切り,自ら被験体となって宝条との間にセフィロスを授かった。宝条の人体実験を受けて昏睡状態だったヴィンセントを救うため,人体実験を施した。この影響でヴィンセントはカオスを体に宿した。以降は自身の体調が悪化し,わが子を宝条に強奪されるなど肉体的・精神的に追い詰められる。自身の記憶を断片化させてネット上に流し,ヴィンセントが目覚める前に失踪してしまった。

【FFVIIオリジナル】
祠の中でヴィンセントと再会し,セフィロスを哀れむと共に罪悪感を抱いていると話す。【DCFFVII】での一連の出来事が回想される。

ツォン cv.諏訪部順一

【CCFFVII】
神羅カンパニー総務部調査課(通称タークス)のリーダー的存在。ザックスと共にソルジャー失踪事件の調査にあたっていた。エアリスとは幼い頃からの顔なじみであり,ザックスが消息不明になった際は彼女からの手紙を受け取っていた。

【FFVIIオリジナル】
タークスの主任になり,組織内での信頼も厚い。古代種の神殿ではセフィロス(ジェノバ)に刺され,重傷を負った。

ラザード cv. 森田順平

神羅カンパニーのソルジャー総括。プレジデント神羅とその愛人の子であり,ルーファウスとは異母兄弟だとされている。自分と母を捨てたプレジデント,ひいては神羅に復讐すべく神羅カンパニーに入社した。その地位を利用してホランダーと共謀していたことが後に発覚する。

神羅を離れてからはホランダーの逃走の手助けをするなどしていた。ホランダーによってアンジールの細胞を埋め込まれてからはアンジール・コピーとなって,ザックスの前に現れた。アンジールの想いを受け継いだラザードはザックスに協力するも,劣化によって死亡した。

宝条 cv. 千葉繁

神羅カンパニーの科学部門の研究員。ガスト博士が去った後,科学部門の総括となってジェノバ・プロジェクトの後任となる。自身の研究権威や研究結果にしか興味を示さず,他人に対しては実験サンプル程度にしか思っていない。ルクレツィアとの間に授かった子でさえサンプルとし,その結果セフィロスが誕生した。

リユニオンを証明するため,ニブルヘイム事件後のザックスとクラウドを回収して人体実験を施した。このときにジェノバ細胞に耐えられない人間のサンプルとして,クラウドはジェノバ細胞を埋め込まれた。

ガスト・ファレミス

ジェノバ・プロジェクトを発足させた元神羅カンパニー科学部門総括。2,000年前の地層から発見したジェノバを古代種と誤認してしまった。被験体となったルクレツィアの変貌によって自説の間違いに気づき,神羅を去った。隠居先で純血の古代種であるイファルナと結婚し,エアリスを授かる。しかし生後20日で宝条に捕捉され,神羅兵に射殺された。

ホランダー cv. 大和田伸也

神羅カンパニーの科学者であり,プロジェクトGの責任者。ジェノバ・プロジェクトの後任争いで宝条に敗れたため,強い恨みを持っていた。神羅から研究資材を盗んで逃走し,ジェネシスやアンジールを生み出して神羅への復讐を企んでいた。ジェネシスの細胞を取りこんでからは劣化が進行するも,最後はザックスに倒される。

作中用語

ライフストリームと魔晄

生物が死によって星に還るとき,その知識やエネルギーは星に蓄えられて新たな生命を生み出す。この精神エネルギーの循環をライフストリームと呼んでいる。この流れを阻害すると,周囲の土地は荒廃し星全体が衰退してしまう。ライフストリームは荒廃した場所に集まって星を修復する性質がある。そのため北の大空洞は2,000年前にジェノバの飛来によって傷ついていたため,ライフストリームが集まっていた。
ライフストリームに長時間曝露すると,膨大な知識・エネルギーによって精神崩壊を引き起こす。作中ではこれを魔晄中毒と呼んでいる。

魔晄は星をめぐる精神エネルギー(ライフストリーム)を資源として加工したもの。エネルギー効率が非常に良いことから,神羅カンパニーでは電力などの供給に利用している。実際にどのようにして加工しているのかは言及されていない。神羅カンパニーでは魔晄を工業的に加工するため,世界各地に魔晄炉と呼ばれる施設を建設している。魔晄炉はマテリア生成のために利用されている側面もある。

星命学

ライフストリームによる生命の流れに関して研究を続ける学者たちによってつくりだされた学問。死によって蓄えられた知識が生命の源であるとされ,これを回収・加工している神羅カンパニーの活動を批判する根拠にもなっている。
この学問に影響を受け,徒党を組んでテロ活動を行う者が現れた。反神羅組織アバランチもその組織のひとつである。作中ではアバランチ以外の組織の活動はほとんど見られない。

反神羅組織アバランチ

星命学の観点から神羅カンパニーの活動を批判し,テロ活動を行う環境テロリスト集団。【FFVIIオリジナル】では本家アバランチから方向性の違いで分派したメンバーで構成され,バレット,ティファ,ビックス,ウェッジ,ジェシーの5名である。彼らは七番街スラムのバー「セブンスヘブン」をアジトにしている。

ネットワークと断片化【DCFFVII】

自分の思考や人格などを分割してデータ化し,ネット上に流すこと。ルクレツィアは余命いくばくもないことから自身を断片化した。この断片が本人と意識を共有しているのか,本人とは別の意識を持っているのかは不明。

古代種

かつて星にいた現人類とは異なる種族で,作中では専ら「セトラ」と表現されている。ライフストリームから知識・技術を得るなど星の栄華を極めていた。北の大地に落ちた厄災ジェノバを駆逐するために全面戦争し,多くの同胞が屠られながらもジェノバを封印した。勢力衰退後に現人類によって滅ぼされたことで,エアリスとその母親イファルナのみとなり絶滅してしまった。

究極の白魔法ホーリーを発動できる唯一の種族でもあり,エアリスは混血だったがその力を持っていた。作中でイファルナ・エアリス両名が亡くなったため,種としては絶滅してしまった。

ジェノバ

2,000年前に宇宙から飛来した生物。ライフストリームを喰らうために北の大地に衝突した。大昔に古代種とジェノバによる戦争が勃発し,敗戦したジェノバは地中に封印された。ガスト博士によって地層から発見された時には女性の姿(古代種?)に擬態していたため,古代種と勘違いされた。これはジェノバには他者の記憶にあわせて自分の姿,声,言動を変化させる能力のため。
ジェノバは分離した体が本能的に本体のもとへ帰ろうとする性質を持つ(リユニオン)。分離した本体は明確な意思は持たず,ジェノバ細胞によって精神を支配された者も同様の状態となる。

ジェノバ・プロジェクト

古代種を人工的に蘇らせるために発足したプロジェクトの総称。しかしこれはジェノバを古代種と誤認していたため,ジェノバを使ったプロジェクトとなった。ガスト博士によってプロジェクトS,ホランダー博士によってプロジェクトGが進められた。ジェノバ細胞の埋め込み手法が異なり,神羅内部でも極秘とされていたプロジェクトである。

【プロジェクトS】
ガスト博士によって進められたプロジェクト。ジェノバ細胞を胎児に直接埋め込む手法で,これによりセフィロスが生まれた。ガスト博士はジェノバを古代種と誤認してしまった責任感から神羅を離れてしまい,その後本プロジェクトは宝条が後任となった。コピー能力は持たないが他者の情報を取り込むことができ,情報が拡散しないことから劣化が起こらない。

【プロジェクトG】
ホランダー博士によって進められたプロジェクト。ジェノバ細胞を母体(ジリアン)に埋め込み,そこで増殖した細胞を胎児に移植する手法で,これによりジェネシスとアンジールが生まれた。しかしジェノバのコピー能力を完全には発現しなかった。他者を取りこみ,それを分け与える能力(双方向コピー)を持つが,与えられた側は精神・肉体が限りなく本体に近く変化する。加えて分け与える側は自身の情報が拡散することで外見が朽ち,治癒能力が低下する(劣化)。

リユニオン

宝条がジェノバの能力として打ち立てた仮説。「ジェノバはたとえバラバラになろうとも,時期が来ればやがて一つの場所に集結し再結合する」というもの。仮説を証明するため,集合中心として神羅カンパニー本社に首なしのジェノバの本体を保管していた。しかし本体はひとりでに動きはじめ,集合中心となったのはジェノバの首を持つセフィロス本体であった。

ニブルヘイム事件の後,宝条はクラウド含めニブルヘイムの住民にジェノバ細胞を埋め込んだ。耐性のない一般人は自我を失った黒マントの男となってリユニオン地点へと向かうことになる。クラウドもまたジェノバ細胞の影響を受けてリユニオンに参加していた。クラウドはセフィロスと決着をつけるためとしていたが,怒りや憎しみという強い意志でセフィロスを追い求めていたとされている。

バスターソード

元々はアンジール家にあった。アンジールの父親が死ぬまで苦労して買い与えた。アンジールは常に背負っていたものの,緊急時以外は使おうとしなかった。何故使わないかとザックスに聞かれた時も「使うと汚れる,欠ける,すり減る―。そっちの方がもったいない。」と答えていた。誇りの象徴として大事に扱っていた。

アンジールの死後はザックスに継承され,ザックスは最期まで使い続けていた。ニブルヘイム事件ではクラウドがこれを使用してセフィロスに致命の一撃を与えている。ザックスの死ぬ直前,ソルジャーとしての誇りや夢の象徴としてクラウドにバスターソードを託した。【FFVIIオリジナル】ではクラウドは初期装備として背負っている。

バノーラ村

ジェネシスとアンジールの故郷。特産品バカリンゴの生産と神羅からの援助で成り立っている。元は魔晄採掘現場であったが,作業中に巨大な物体が偶然発見されたため現在は中断されている。当時は物体の解明ができず,研究は頓挫した。現状を隠ぺいするためにバノーラ村が建設された。
後に神羅を脱走しようとしたジリアンとアンジールをこの場所に軟禁した。生まれて間もないジェネシスを神羅関係者の地主夫婦に養子に出すなど,プロジェクトG関係者の軟禁場所としても秘密裏に利用されていた。

ソルジャー

セフィロスのように人工的にジェノバ細胞を埋め込み,身体能力を向上させた兵士。強い精神力を持たない者は精神異常をきたしてしまう。変調を起こさなかったソルジャーはその実力に応じて3つのクラスにわけられる。ちなみに選考には筆記試験もあるそう。

ニブルヘイム事件

【FFVIIオリジナル】の5年前に起きた事件で,クラウド,ティファ,ザックス,セフィロスの運命が変わった。ニブルヘイム魔晄炉の異常動作,加えて周辺モンスターの活発化の原因調査のために英雄セフィロス,ザックス,一般兵クラウドが任務にあたった。魔晄炉調査中,セフィロスは己の出生に疑問を抱いて錯乱する。直後,神羅屋敷の地下資料室にて資料を読み漁り,出生を知る。人類への憎しみに駆られてニブルヘイムを焼き払い,村人を皆殺しにした。

ティファの父親は殺害され,ティファ,ザックスは致命傷を受けた。遅れて合流したクラウドはセフィロスを撃破するも,致命傷を受けた。後にティファは師匠ザンガンによって現場から救出された。一方,ニブルヘイムの村人やザックス,クラウドは口封じも兼ねて実験サンプルにされてしまう。彼らはセフィロス・コピーと呼ばれている。

神羅カンパニー

ミッドガルに本社を構えるエネルギー会社で正式名称は神羅電気動力株式会社。都市基盤整備,マテリア開発,宇宙開発,兵器開発部門など多方面に事業を展開している。前身は「神羅製作所」と呼ばれ,兵器の開発・製造を主力事業としていた。その後魔晄の発見と利用方法の開発によって急成長を遂げた。その勢力は全世界に及び,一国に値する権力を持っている。

FFVIIオリジナル】開始時の内訳は以下の通り。

経営責任者

社長:プレジデント神羅
副社長:ルーファウス神羅

幹部(各部門総括)

科学部門開発:宝条
治安維持部門総括:ハイデッカー
兵器開発部門総括:スカーレット
都市開発部門総括:リーブ・トゥエスティ
宇宙開発部門総括:パルマー

総務部調査課(通称:タークス)

ツォン(主任),レノ,ルード,イリーナ

ウータイ戦争

東洋的な雰囲気の町で魔晄炉建設をめぐって神羅と戦争が勃発。【FFVIIオリジナル】からおよそ15年前で,セフィロスの少年期などにあたる。その後も長きにわたって戦争を続けていたが,【クライシスコアFFVII】では戦争終盤期~戦争終結までが描かれている。【FFVIIオリジナル】では停戦中にあたり,ウータイは観光地となっている。

七番街プレート崩落事故

反神羅組織アバランチへの対抗措置として神羅カンパニーが起こした事故。テロ活動を繰り返すアバランチを弾圧するため,神羅カンパニーはアジトのある七番街を標的にした。七番街プレートを支える柱が崩落したことで七番街プレートがスラム街に落下した。これによりプレート上およびスラム街の住人が犠牲となった。
事故後の対応として,神羅カンパニーはアバランチによる犯行の可能性があると報道した。事故後の住民の話を聞くと,「神羅もアバランチも信じられない」などの意見が見られた。

究極の黒魔法メテオ

戦闘で使用できる魔法としては登場せず,セフィロスが星そのものを砕き,集合するライフストリームを全て自分のものにするため発動していた究極の黒魔法。これを発動するためには黒マテリアが必要となる。古代種の遺跡にて厳重に管理されていたが,最終的にセフィロスの手に渡ってしまった。
古代種の神殿にある壁画ではメテオ飛来を受けて炎の中,逃げ惑う人々が描かれている。このことから過去にも詠唱例があり,被害が発生したと推測される。

究極の白魔法ホーリー

戦闘で使用できる魔法としては登場せず,メテオに相反する究極の防御魔法という位置づけである。発動するためには白マテリアが必要となる。しかしこれは古代種でなければ使用できず,作中ではエアリスが発動していた。
一概にメテオを止めるというだけでなく,星にとって悪しきものは全て消えるといいわれる効果を持つそう。



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